帝国海軍潜水戦隊 壱
「さて、第一次世界大戦でお宝を手に入れた帝国海軍ですが、それを真似るだけでは意味がありません。
一口に潜水艦と言っても千差万別。第一次世界大戦当時においても様々な種類がありました。」
「う〜ん、何がなんだかよく分からないなぁ。」
「まったくでつ。潜水艦なんて水に潜れる船って事でまとめちゃえば良いじゃないですか。」
「・・・MSにも色々な種類があるだろ。要はそれと一緒って事だ。」
「そなの?」
「・・・概ねそんな感じかと。」
「プルツー、スゴイじゃん♪」
「さすがメキシコに吹く熱風ことサンタナさんでつね。」
「誰がサンタナだ!私はメキシコ人か!」
「てゆーか、それ以前にサンタナなんて女の子の名前じゃないでしょうが。」
「何てことをいうんですか!世界には様々な名前の方がいらっしゃるんですよ?
サンタナという可愛い女の子が居たとしても不思議は無いじゃないですか!
サンタナ=男の名前なんて・・・それは重力に魂を縛られたオールドタイプならではの偏見ですよ!」
「るさい!ワケ分からない事をいうんじゃないわよ!」
「じゃあ、サンタナっていう女の方がこの世に居ないって言い切れるんでつか?」
「へ?それは・・・」
「ほら、やっぱり!思い込みで語るなんて迷惑千万、全世界のサンタナさんに失礼です!ねぇ?」
「私に同意を求めるな!二度とその名で呼ぶんじゃないぞ!」
「え〜、カッコいいのに〜・・・」
「お前は黙ってろ!」
「(´・ω・`)ショボーン」
「あの・・・」
「・・・気にするな。続けていいぞ。」
「・・・はい。」
「で、なんだっけ?」
「・・・一口に潜水艦と言っても種類がたくさんあるという事です。
また、日本がドイツから手に入れた潜水艦は主に通商破壊に使用されていたタイプでしたが、
当の帝国海軍はドイツが建造していたという別のタイプの潜水艦に興味を持ったのです。」
「なにそれ?潜水艦って全部一緒じゃないの?」
「・・・色々あるんですよ。日本が興味を示したのはU-142型という大型の潜水艦でした。
通商破壊に使われたUボートが500トンクラスだったのに対して、このU-142型は2000トン。
長大な航続距離を持つ潜水艦というのは、当時の日本にとってかなり魅力的であったようです。」
「なんで?」
「・・・何度か話に出していますが、日本は戦艦の保有数が制限されています。
当時の常識として戦艦に対抗するには戦艦を用意するしかありません。
しかし、物理的に保有数が制限されている以上不利は免れません・・・。
もし、あなた方が当時の帝国海軍の指導者だったとして・・・列強に対抗するにはどうすれば良いと思いますか?」
「どうすればって・・・いきなり言われてもなぁ。」
「空母と飛行機たくさん作れば良いんじゃないの?」
「お前・・・それは後の展開を知っているから言ってるだけだろう?」
「そんなんじゃないもん!普通にそう思ったからそう言っただけだもん!」
「・・・当時の飛行機は複葉機がメインです。島国として国防の主軸とするには少々頼りないのではないかと思いますが。」
「へ?複葉機って・・・ソードフィッシュみたいなヤツでしょ?」
「・・・そうですね。」
「じゃ、駄目じゃん。」
「・・・ソードフィッシュ?」
「う〜んとねぇ・・・、ベルトーチカさんが乗ってる飛行機みたいなのだよ。」
ソードフィッシュ
「これは家庭用の機体じゃないのか?兵器として使われてたなんて・・・信じられないな。」
「・・・開発初期の航空機は玩具にしか見えないような機体ですからね。
潜水艦もそうですが、当時の兵器開発のスピードはかなり異常だったと言って良いでしょう。」
「で?あんたは何が言いたいのよ?」
「ですから、劣勢の日本軍の戦力でいかに列強に対抗するか・・・その方法を考えていただきたいのです。」
「久しぶりの禅問答だな。」
「だから、アンタ自分であるものでどうにかするって言ってたでしょうが。それで良いじゃん。」
「・・・具体的な方法を考えていただきたいのです。
あるものでどうにかするにしても、念仏の様に唱えるだけでは事態は解決しません。
また、数が揃えられないからと言って戦艦そのものの質で対処しようにもどうしても限界は出てきます。」
「現有兵力が列強に対し無効であった事は素直に認めよう。しかし、君達に対抗する手段があるというのかね?」
「・・・ご心配なく、その為のヤマトです。」
「何の話してんのよ、あんたらは・・・。」
「・・・意見はありませんか?」
「んな事、軍ヲタのあんたじゃあるまいし分かるわけないでしょ。」
「こういう時は専門家に聞いてみれば良いんじゃないの?」
「は?そんな人がここにいるわけ無いでしょうが。」
「え?居るじゃん。イマイチ頼りにならなそーだけど。」
「・・・まさか私の事じゃないだろうな?」
「あ、分かった?」
「分からんわけが無いだろう!お前は私を何だと思っているのだ!」
「騎士ヲタ。」
「ええ〜い、黙れ!」
「で、アンタ分かるの?」
「フッ、当然だろう。
艦砲以外で戦艦を沈めるには当時の兵装では魚雷が最も有効な手段であるはずだ。
その為に日本は後の大戦時に向けて、水雷戦隊の充実と高威力を誇る酸素魚雷の開発を行っていたのだろう?」
「あ、そういえばそんな話もあったっけ・・・。」
「へ〜、あんた結構覚えてんのね。」
「・・・当然だ。騎士たるもの質実剛健の精神を忘れてはならんからな。」
「ところで、酸素魚雷ってのはなんだ?」
「通常の魚雷より威力の高い兵装だと思っておけ。ちなみに酸素魚雷は日本のみが保有していた秘密兵器との事だ。」
「そうか・・・。」
「敵の戦艦に対し対抗手段が無い事は認めよう。しかし君達に何か手があると言うのかね?」
「・・・ご心配なく、そのための酸素魚雷です。」
「だから、ワケが分からないってば。」
「え〜と・・・つまり、戦艦が足りなくてしょうがないから魚雷で対抗するって事か?」
「・・・平たく言うならそうなります。
重装甲の戦艦を沈めるには船体に穴を開けて浸水させるのが最適です。
浮力が無くなれば、いかにダメージコントロールを施そうとも沈むのが自明の理ですからね。」
「で、それと潜水艦と何のカンケーがあんのよ?」
「まだ分からんのか?」
「分からないから聞いてるんでしょうが。」
「私が思うに、潜水艦に敵艦隊への魚雷攻撃の一翼を担わせようという事なのだろう。違うか?」
「・・・そうです。数の劣勢を補い、所有出来得る戦力を有効に活用しようとして出された結論が
潜水艦による敵主力艦隊戦力の漸減を目的とした哨戒部隊の編成、ならびに艦隊随伴可能な潜水艦部隊の設立なのです。」
「エヘへ、やっぱりよく分からないんだけど。」
「・・・日本の潜水艦運用方法の発想には日本の国防計画にも関連があります。」
「どういうこった?」
「・・・当時の日本、特に帝国海軍にとっての仮想敵国はアメリカです。
日本とアメリカの間には太平洋が横たわっているので、侵攻するには当然の事ながら艦船を用いる必要があります。
また、太平洋を渡ってくるにしても直接長距離を移動するというのは現実的では無いので
太平洋に点在する島々を経由して日本に侵攻してくるものと推察されていたそうです。」
「そこで、日本軍は開戦初頭にアメリカ軍のアジア進出地域であるフィリピンとグアムを攻略。
一方の潜水戦隊をハワイ近海に進出させて敵の動静を監視、必要に応じて敵艦隊への攻撃を敢行。
また、南洋の日本統治領の潜水戦隊や航空隊も敵が攻撃圏内に入り次第アメリカ軍の漸減に努めます。
そして、敵戦力を出来るだけ削いだ後で艦隊決戦を行いこれを撃滅。
これが帝国軍用兵綱領で定められた対米基本戦略・・・らしいです。」
「をい、らしいってのはどういう事よ?」
「帝国軍用兵綱領の一次資料が終戦当時に焼却処分されてしまったとか・・・
わずかな写しがあるだけで資料そのものは残ってないそうなのです。」
「駄目じゃん。」
「・・・でも、概ね合っていると思いますよ。
実際の大戦で行われた作戦は、先ほどの帝国海軍用兵要綱による基本戦略とほとんど同じ展開で進んでいますからね。」
「そうなんだっけ?」
「・・・後で詳しく説明しますが、
潜水戦隊は緒戦でハワイ近海で哨戒任務に就いたりしていますし、南洋諸島では航空隊を増強配置して哨戒能力を高めようとしていました。
連合艦隊根拠地のトラックに戦力を集結させていたのも、アメリカ軍の来襲に備えていたからですし・・・。」
「そういえばそうだったな・・・。」
「・・・そういう理由も相まって、日本の潜水艦に求められる能力は長大な航続距離と艦隊随伴可能な水上速力となりました。」
「なりましたって・・・他は?」
「他とは?」
「だから、潜水艦なら通商破壊とか他にもやる事あるでしょうが。」
「・・・ふぅ。」
「だからムカつくって言ってるでしょうが!いい加減に止めなさいよ、そのため息!」
「・・・ただでさえ決戦に投入する主力艦が足りないと言うのに他に振り向ける戦力がどこにあると言うのですか?
ワシントン海軍条約の後に結ばれたロンドン軍縮条約では、戦艦や空母以外の補助艦艇すらも規制の対象になってしまっているのです。
さらに状況が悪くなっているのに・・・これ以上どうしろと言うのですか?」
「規制って言ったって、潜水艦の保有量はアメリカとかイギリスと違わないでしょ。」
「他の巡洋艦や駆逐艦が制限されているのですから同じ事かと・・・。
足りない戦力を活用しなければならないのですから、決戦兵力以外に振り向けられる戦力は限られるのが必然でしょう?」
「あの〜、もうちょっと分かりやすく・・・」
「ですです。」
「・・・いつもどおりの話です。つまり余裕が無かったと。」
「そ〜なんだ・・・。」
「つか、ファースト。あんた、なんでそこまで決戦思考で凝り固まってんのよ?
戦術ってのは敵の弱点を狙うのが基本でしょ?」
「・・・その通りですがそれが何か?」
「なら、なんで潜水艦を通商破壊用に使おうとしないのよ?ドイツだって第一次大戦で戦果を挙げてるでしょうが。」
「・・・ドイツはドイツ、日本は日本です。状況が違います。」
「状況が違うで済ませるんじゃないわよ。大体、日本には思考に柔軟性が無いのよ、柔軟性が。
余裕が無いとか言いながら、そんなに思考が硬直してちゃ勝てるものも勝てないっての。」
「・・・そのあたりは後で説明します。
さて、日本軍の潜水艦は他の国の潜水艦と設計思想の段階で違っているので、後の戦争にも少なからず影響を与えました。
まず、第一の相違点が潜水艦への航空機の搭載にあります。」
「潜水空母キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!!!」
「シンファクシキタキタキタキタ━━━(゚∀゚≡(゚∀゚≡゚∀゚)≡゚∀゚)━━━━!! 」
「潜水空母?」
「・・・日本軍はそういうキワモノの兵器を造ってたのよ。あんまり役に立ってなかったみたいだけどね。」
「・・・航空機を搭載しているからと言って、全部が全部潜水空母という訳ではありません。
航空機を搭載する事で期待された点の一つに哨戒能力の強化があります。」
「はぇ?空母じゃないの?」
「・・・先ほども申しました通り、帝国海軍における潜水艦の主任務は
遠方に進出させ、敵艦隊の動向を探ると同時に敵戦力の漸減が目的となります。
当時はレーダーなどは開発途上の兵器でしたから、敵を発見するには目視が基本となります。
しかし、潜水艦というのは設計上艦高が低く抑えられているため、他の艦に比べると哨戒能力が十分と言えません。
そこで潜水艦に偵察機を搭載し、敵の動向を調査させるという構想が重視される事となり・・・後に実行されました。」
「ふ〜ん・・・。」
「他の国は潜水艦に飛行機を積まなかったのか?」
「ん〜とねぇ、よく解らないけど飛行機積んだのは日本だけなんだって。」
「そうなのか?」
「・・・他国でも、潜水艦に航空機を搭載するという発想はあり、それぞれ研究が進められていました。
しかし、最終的には日本だけが航空機搭載型の潜水艦を造ったわけですが・・・
逆から言えば、他の国は無理をしてまで潜水艦に航空機を搭載する必要性を見出せなかったとも言えるでしょうね。
帝国海軍に独自性の強い兵器が多かったのは、無い無い尽くしの中で生み出された試行錯誤の賜物という捉え方も出来ます。」
「そういえば、航空戦艦なんて言うのもあったからな・・・。」
「そうやって、一つの兵器に多機能を求めるからどっちつかずのヘンなのが生まれてくるんでしょうが。」
航空戦艦・伊勢
「・・・兵器の保有数が制限されてしまっているのですから仕方ありません。
量で対抗出来ない以上、個の質と性能差でどうにかする以外に方法は無いのです。
まぁ、航空戦艦は空母への改装工事の長期化が予想されたが故に苦肉の策で後部のみの改装に止められただけなのですが・・・」
「で、高望みし過ぎてヘボい兵器が出来上がるってわけよね。」
「アスカさん、あんまり攻めるとまた返り討ちに遭いますですよ?」
「うるっさいわね〜!アンタに心配してもらう筋合いなんか無いわよ!」
「・・・では、平凡な性能の兵器をたくさん造ってアメリカに勝てるとでも?
性能差で開きが無ければ最終的には数に圧倒されます。国力差から考えても、そんなやり方では万に一つの勝ち目すら見出せません。
自軍に優位点を創りそれを最大限に生かし勝利を得る・・・これは、戦略においても戦術においても基本中の基本ですよ?」
「んな事言ったって、結局勝ててないでしょうが。」
「では、質より数を求めた戦略でアメリカに勝てるというプランを提示して下さい。
そうすれば、アスカの意見を信じますし・・・質を求めた戦前の日本の間違いを認めましょう。」
「へ・・・?」
「無理難題を言っちゃ可哀想ですよ。何も考えてないんでつから。」
「るさい!アンタは黙ってなさいよ!」
「・・・・・。」
「なによ、その目は!」
「・・・とりあえず、こちらはこちらで説明を続けますので、考えがまとまったら発表して下さい。」
「ちょっと待ちなさいよ!なんで私がそんな事しなきゃなんないのよ!」
「・・・では、数の劣勢を質で補おうとした帝国海軍の方針に間違いは無かったという事でよろしいですね?」
「な、なんでそこまで話が飛ぶのよ!私は納得してないっての!」
「・・・代案の無い批判は無意味です。
求める質の方向性に異論がある事は認めますが、基本的に数で列強と張り合ったところで日本に勝ち目はありません。
数が駄目なら質でどうにかするしか手段は無いのです。何度も繰り返し言っている事ですが。」
「確かに、以前にも似たような話があったな。」
「アスカさん。」
「なによ?」
「アスカさんにはニワトリの称号を与えましょう♪」
「なんでニワトリ?」
「ほら、すぐ忘れるから。」
「誰がよ!アンタにそんな事言われたかないわよ!」
「で、日本の潜水艦ってのは航続距離が長いのと偵察機が積めるっていうのが特徴なのか?」
「・・・そうですね。後は航続距離の長さを求めたが故の船体の大きさも特徴の一つです。」
「大きさって・・・大きいほうが良いのか?」
「・・・そうでもありません。船体が大きければそれだけ要求されるエンジン出力も高いものとなりますし、燃費の問題もあります。
隠密性が要求される潜水艦にとって、船体が大きいというのはあまり良い材料であるとは言えません。
また、大きければ敵に発見される可能性も高くなりますからね。」
「じゃ、駄目じゃん。」
「しかし、航続距離が長いという事は遠くまでいけるというだけではなく
寄港しなくても長期間に亘り潜水艦独自で作戦行動を行えるという利点もあります。
哨戒活動を行うにしても、長期間活動出来るというのは敵の動向を知る上でも大きなプラスになります。
特に、南方方面に大規模な潜水艦基地が存在しない日本にとっては航続距離の長さというのはとても重要なのです。」
「ふ〜ん・・・。なにがなんだかさっぱりわからないけど。」
「まぁ、帝国海軍が潜水艦に求めた性能と趣旨は理解していただけたものとして・・・次に進みたいと思います。
プルツーさん、大丈夫ですか?」
「ん?なんで私に聞くんだ?」
「当時に関する予備知識が無いと思うので・・・何か不明な点があればお答えしますよ。」
「いや、大丈夫。要は日本って国は潜水艦に足の長さと偵察能力の高さを求めたって事だろ?」
「・・・概ねそんな感じかと。大丈夫みたいですね。」
「さっすが〜♪」
「サンタナさんでつね♪」
「サンタナ言うな!私はプルツーだ、いい加減にしないか!」
「ねぇねぇ、プルツー。はいコレ。」
「これって・・・なんだ?この紙切れは。」
「その紙に書いてあるのを、ちょっと声に出して読んでくださいませんか?きっとお気に召すと思いますよ。」
「なんで私が、そんな事しなくちゃならないんだ?」
「まぁまぁ、だまされたと思って・・・ね?」
「・・・・・。」
「(・∀・)ワクワク」
「私の呼び名の『プルツー』ってよォ〜〜。
『プルツー』の『ツー』ってのはわかる・・・、スゲーよくわかる。私は二人目だからな・・・。
だが『サンタナ』ってのはどういう事だああ〜〜っ!?
私は三人目かっつーのッ!ナメやがってこの言葉ァ超イラつくぜぇ〜〜ッ!!
大体、何の脈絡もねーじゃねーか!チクショーッ。どういう事だ!どういう事だよッ!クソッ!
サンタナってどういう事だッ!ナメやがって、クソッ!クソッ!」
「・・・って、何だこれは!」
「プルツーさん、初めてのノリツッコミおめでとうございます。」
「おめでと〜!棒読みじゃなくて、も少し感情入れると良かったんだけどね〜♪」
「知るか!いったいなんなんだこれは!」
「んーとねぇ、これならプルツーの気持ちを代弁出来てるかな〜と思って一生懸命考えてみたんだ。どう?」
「くだらん事に労力を使うな!余計なお世話だ!」
「まぁ、そいつらはそういう事には努力を惜しまないからな。」
「ホント。しょーもない事をなんでそこまでしてやるのか・・・私にはさっぱり分からないわよ。」
「あんた達がそうやって放っておくから・・・!」
「注意するだけ無駄だ。そういうものだと思っておいたほうが楽だぞ。」
「今に始まった事ではありませんからね・・・。」
「まったく・・・。」