daimei-1.PNG

 

 

 

 

 

aikon1-64-1.PNG「さて、そろそろ本題に入りましょうか。」

aikon2-64-13.PNG「は?」

aikon1-64-1.PNG「これまで、帝国海軍が行った戦闘について一通りの説明はしてきました。
真珠湾から最後の伊-400の潜水空母に至るまで・・・とりあえず、大戦の大まかな流れはつかんでいただけた事と思います。」

「まぁな。」

aikon2-64-7.PNG「で?本題って何よ?」

aikon1-64-1.PNG「ここからは、よくある疑問について説明しながら解説していこうと・・・そういう流れです。
ですから、海戦単位で解説するのではなく、ある程度の時期で区切るといった感じで進めていきたいと思います。」

aikon2-64-9.PNG「何がなんだかワケ解らないっての。いい加減に終わりで良いでしょうが。」

aikon1-64-1.PNG「ですから、これまでの説明はあくまで基本でここからが応用という事なんです。
とりあえず時間の流れを1941年12月まで戻し、そこから進めていきます。それでは早速いってみましょうか。」

 

Q.ハルノートを受け入れれば開戦せずに済んだ。

 

「たしかに戦争はせずに済んだだろうが・・・。」

aikon1-64-1.PNG「その時は戦争せずに済んだ、と言う注釈が必要ですね。
もっとも、石油輸出に関する確約が無い以上、ハルノートは飲める内容ではありません。」

aikon2-64-7.PNG「つか、こういう説明の仕方ってどっかで見た事あるんだけど・・・」

aikon1-64-1.PNG「オマージュみたいなものですから気にしないで下さい。」

aikon2-64-8.PNG「オマージュって、をい。」

aikon1-64-1.PNG「とりあえず、ハルノートを受け入れるのは自殺行為だったということで次に移りたいと思います。」

aikon2-64-9.PNG「おいおい、んな事言って戦争なんかしたから全部失ってんじゃん。」

aikon1-64-11.PNG「・・・・・。」

aikon2-64-4.PNG 「なによ、その呆れ顔は!」

aikon1-64-9.PNG「極端な仮定ですが、戦争をしなかったとしても全部を失っていたらどうするんです?
アメリカだって道楽で経済制裁をしているわけではありませんから、目的を果たすまで日本に対する制裁は行ったでしょう。
まぁ、アメリカの思惑は別としてハルノートを受け入れるのは無理な話なんです。」

aikon2-64-5.PNG「だからなんでムリなのよ!」

aikon1-64-1.PNG「石油輸入に関する交渉を続けてまとまる確証・・・せめて見込みでもあれば良かったのですが
単に交渉を始める用意があるみたいな事が書いてあるだけでしたから、
切羽詰ってるこちらとしては飲める内容では無かったんです。」

aikon2-64-10.PNG「だから、焦って開戦して馬鹿を見たって言ってるんでしょうが!いい加減に認めなさいよ!」

aikon1-64-10.PNG「・・・焦って開戦とかという話ではなく、
燃料事情の関係から1941年の11月下旬には対米戦の準備を完了させておく予定でしたし、それに則って海軍も訓練を重ねていました。
ハルノートを受けたから開戦したのではなく、これ以上交渉しても成立の見込みが無いから開戦したと見るべきでしょう。
つまり、ハルノートはただの駄目押しだったと。」

「フリーザさまの最終形態見た時のクリリンみたいな心境かな?」

puru2-akire.PNG「・・・私に聞くな。知るわけがないだろ。」

(ニヤリ)

「極右〜!ちゅど〜ん!」

puru2-akire2.PNG「・・・なんなんだ、お前らは。」

aikon2-64-3.PNG 「だからって、要求が受け入れられないから開戦なんて短絡過ぎよ。」

aikon1-64-4.PNG「・・・では、いつまで交渉を続けるべきだったと?
いくら燃料の備蓄が1〜2年分あったとしてもそれは平時の話、
作戦を行うには莫大な燃料を消費しますし、高い練度を維持するには訓練が必要ですからその為の燃料も必要です。
軍事だけではなく民需でも燃料を必要としますから、交渉が長引けば長引くほど日本は行動の自由を失います。
話がまとまるならまだしも、交渉するだけしてまとまりませんでした、ごめんなさいでは話になりません。」

aikon2-64-20.PNG「だから、何が何でも交渉をまとめる様に努力すんでしょうが!」

aikon1-64-1.PNGそれは精神論ですね。交渉というのはあくまで人間相手のもの、
アメリカに交渉をまとめる気が本当にあったかどうかは別にして、日本の努力だけで交渉がまとまるものではありません。」

「だそうだ。」

aikon2-64-9.PNG「つーか、ファースト。あんた、そこまでして日本を擁護したいわけ?」

aikon1-64-1.PNG「他に方法があるなら聞いてみたいものです。まとまる見込みすら無いのに、延々と交渉を続けることが有能なんですか?
自国に交渉を続けられる余裕があるなら話は別ですが、当時の日本には時間制限が存在します。
実際に交渉を続けてまとまったかどうかは別にして、日本の首脳部はこのままでは交渉はまとまらないと判断したのです。」

aikon2-64-8.PNG「じゃあ、こういう意見はどうなのよ?」

 

Q,ハルノートは交渉の叩き台だった。

 

「叩き台?なんか叩くの?」

aikon1-64-1.PNG「そういう意味ではなく、ハルノートはただの原案だったというものです。
つまり、ハルノートは最後通牒でもなんでもなくここから交渉を始めましょうという意味だった・・・とする意見でしょう。」

aikon2-64-7.PNG「交渉すりゃ良かったじゃん。双方の落としどころを探すのが交渉でしょ?」

aikon1-64-1.PNG「ですから、日本には時間的な余裕が無かったと何度言えば・・・
それに、1941年12月に初めて交渉しようと思い立ったのではなく、以前から話をまとめようと外交を繰り返していた結果がハルノートです。
ようやくスタートラインに付いたと言えなくもありませんが、そこから明るい未来が招来できるかどうかは別問題であり未知数なんですよ。」

「ところで、こういう意見があるんでつけど。」

 

Q.ハルノートには期限が決められていないので
撤退すると約束して、のらりくらりと時間を稼げば良かった。

 

aikon1-64-1.PNG「ですから、日本には余裕が無いと・・・時間を稼いでどうするのか意味不明ですし、
時間が経てば経つほど石油備蓄が無くなっていくので不利になる一方です。何がしたいのか解りません。
それに、日本が中国からの撤退を約束したところで実際に撤退の兆候なり何なりを見せなければアメリカは納得しないでしょう。
逆に日本は時間を稼いでいる!誠意が無い!とか言われて交渉打ち切られたらどうするつもりなんでしょうね。」

「どうするのだろうな・・・。」

aikon1-64-5.PNG「・・・私に聞かれても困ります。」

aikon2-64-8.PNG「ところでさ、あんた随分戦争に御執心だけど戦争初めてどーするつもりよ?」

aikon1-64-1.PNG「・・・どうすると言われましても、1941年12月の日本が選べる選択肢は3つなんです。」


ハルノートを受け入れる
交渉を続ける
戦争し、資源確保に努める

 

aikon1-64-1.PNG「・・・ハルノートの受け入れは不可能ですし、
交渉を続けても話がまとまる見込みが無いのであれば残る選択肢は一つしかありませんし、それしか道が無いというだけの話です。
戦争を選ぶというのは、決して賛美出来る選択ではありませんが選べるものの中で最良であったのは明白ですね。」

aikon2-64-9.PNG「で、戦争するにしても先の見通しなんか無かったじゃん。」

「ドイツ頼みだったんだっけ?」

aikon1-64-1.PNG「・・・そうですね。と言うか、見通しの立てようがないのですが。」

aikon2-64-3.PNG 「つか、戦争するってのに無責任でしょうが。」

aikon1-64-1.PNG「・・・南方資源を確保し戦線を維持することが出来れば、その間はとりあえず日本は生き延びる事が出来ます。
交渉を続けるのと戦争突入・・・どちらが正しいかは判断が難しいところですけどね。
しかし、その後も日本という国が存続している以上、戦争突入も決して間違っていた選択肢とは言えません。
それに戦況や世界情勢次第ではアメリカと講和を結ぶ事だって不可能ではありませんし、決して荒唐無稽な話というわけではありません。」

aikon2-64-23.PNG「んなワケあるかい。大体、攻撃食らった後にアメリカが講和に応じる訳ないでしょうが。」

aikon1-64-11.PNG「・・・・・。」

aikon2-64-20.PNG「だからその呆れ顔止めなさいよ!」

aikon1-64-9.PNG「・・・その理屈だと、1945年8月の講和も結べない事になってしまいますが。
アメリカ軍は実際、本土上陸作戦を計画していましたし8月の時点で終戦していなければ実際上陸して本土決戦となっていたでしょう。
陸海軍は無条件降伏したとは言え、日本としては無条件降伏を回避出来ていますし戦況次第で講和を結べた好例だと言えませんか?」

aikon2-64-9.PNG「でも、結果論じゃん。ソ連とかの脅威も出てきたから話がまとまっただけって聞いたけど。」

aikon1-64-1.PNG「それでも戦略目標は果たせているでしょう?何より戦争を行い日本を3年9ヶ月に亘って存続させたからこそ得られた講和です。
仮に1941年12月以降も交渉を続けたとして、話がまとまれば良いですが決裂してたらどうなっていた事か・・・
戦争という選択肢がダメだったというなら対案をお願いします。」

aikon2-64-11.PNG「む・・・」

aikon1-64-1.PNG「ちなみに歴史を遡って対案を考えるのは反則ですからね。
そんな事をすれば対処法が出てくるのは当たり前の話なんですから。」

aikon2-64-3.PNG 「むぅ・・・」

「駄目押しされちゃいましたね?」

aikon2-64-15.PNG「るさい!」

aikon1-64-1.PNG「では、そろそろ真珠湾の話に移りましょうか。」

 

Q.開戦と同時にハワイを占領すれば良かった。

 

aikon2-64-1.PNG 「そういえば、そんな話もわりと聞くわよね。」

aikon1-64-1.PNG「まぁ、ムリなんですけどね。」

「なんで?」

aikon1-64-1.PNG「まず、こちらの地図をご覧下さい。」

 

hawai-oafu.JPG

 

 

puru2-tujyou2.PNG「これは?」

aikon1-64-1.PNG「第二次世界大戦当時のハワイ・オアフ島の主要拠点が記された配置図です。
英語なのでイマイチよく解りませんが、Fと書かれているのはFort=砦という意味なので軍事上の防衛拠点と見て良いでしょう。
ものの見事にオアフ島の南側に集中している事がよく解るかと思います。」

「なんでなの?」

「地図をよく見ろ。オアフ島の南部には真珠湾があるだろう?
海軍の重要拠点を守るために周囲を要塞で固めていると見れば自然な話だ。」

「ふ〜ん。」

aikon1-64-1.PNG「それに、要塞には3〜16インチの要塞砲が設置されているとの事です。
開戦当時はどうだったかは正確には解りませんが、十分な防備を整えていた事は明白ですね。
ちなみにこちらが当時のアメリカ軍が使用していた要塞砲です。
これはハワイに設置されていたものではありませんが、大体このような感じだったそうです。」

 

yousaihou.JPG

 

aikon2-64-16.PNG「なにこれ?」

aikon1-64-1.PNG「ですから要塞砲です。地上に設置してある為、当然の事ながら命中精度は戦艦の比ではありません。
また、周囲は堅固な防壁に守られている上にこれを破壊するにはピンポイントで砲弾や爆弾を命中させなければなりません。
普通に考えれば戦艦や航空機でこれらを無力化する事はほぼ不可能でしょう。」

「え〜と・・・、それだと要塞砲って最強?超無敵なの?

aikon1-64-1.PNG「少なくとも水上艦艇で挑むのは無謀ですし、当時でもそういった考え方が基本だったというのは以前に話しましたよね?
そこで出てくるのが陸兵で直接制圧するという方法です。
いかに要塞砲が強力でも占領してしまえば要塞砲の威力云々は問題にならなくなりますから。
問題なのはどうやって陸兵を上陸させるかという事になるわけですが・・・」

「何か問題なのか?」

aikon1-64-1.PNG「オアフ島の地図を見ていただければ解ると思いますが、
南は要塞砲が設置されているため、ここから上陸しようと言うのは完全に自殺行為です。
東西は山があるため上陸させたとしても進出するには地形が障害となってしまうので不適切といわざるをえません。」

「北ががら空きに見えるのは気のせいですか?」

aikon1-64-1.PNG「北は北で、日本軍が真珠湾攻撃を行った12月では海が荒れているのでとても上陸できる状態ではありません。
確かハワイ北部は波乗りか何かをするのに有名なスポットだと聞いたことがある様な無い様な・・・」

aikon2-64-23.PNG「はっきりせんかい。」

aikon1-64-1.PNG「どうでも良い様な話は置いといて・・・」

aikon2-64-4.PNG「をい!」

aikon1-64-1.PNG「とにかく、オアフ島の北部も上陸には不適格なんです。
それに、上陸させる陸兵を用意するのも当時の日本では不可能に近いのです。」

「なんでまた?」

aikon1-64-1.PNG「フィリピンや資源地帯確保のために輸送船を含めて南方に進出させているわけですからね。
それらの部隊をハワイに振り向けるにしても・・・と言っても、それも非現実的な仮定ですが
それだけの大軍がハワイに向えば当然アメリカ側も察知するでしょうから、機動部隊による奇襲も強襲となってしまう可能性が高いのです。
なにより、日本軍の大戦初期の目的は資源確保とそれを確実に進めるための方策を執る事であり、
その為の真珠湾攻撃だった以上、開戦直後のハワイ制圧など無謀以外の何物でもありませんし占領する意味もあまりありません。」

aikon2-64-8.PNG「でも、アメリカの拠点を制圧出来るんだから十分プラスじゃないの?」

aikon1-64-1.PNG「なんでハワイを制圧出来る事になっているのかよく解りませんが・・・占領したところで長期維持は出来ません。
おまけに、ハワイを開戦直後に占領したのではハワイのみが敵の勢力圏に突出する事になり危険なだけなんです。」

aikon2-64-11.PNG「む・・・」

「いつも通りの玉砕乙であります(`・ω・´)ゝ」

aikon2-64-10.PNG「うるさい!」

aikon1-64-1.PNG「まぁ、開戦直後のハワイ占領はメリットも少ない上にほぼ不可能という事で・・・次にいきたいと思います。」

 

Q.真珠湾攻撃の際、第二次攻撃隊を編成・出撃させ
燃料タンクなどを目標に攻撃を行えば良かった。

 

「これもよく聞く話だわな。」

aikon1-64-1.PNG「・・・そうですね。」

puru2-tujyou2.PNG「ところで第二次攻撃隊ってのはなんだ?」

「過去ログ読んでね♪」

「お前には聞いてない!」

「ググれ。」

「お前にも聞いてない!第一、なんでお前に命令されなきゃならないんだ!」

aikon1-64-1.PNG「・・・話の基本は、開戦時に日本軍が行ったアメリカ軍の太平洋上の拠点であるハワイ・オアフ島への航空機による奇襲作戦にあります。
史実では、第一次攻撃隊第一波・第二派による攻撃を終えた後に迅速に退却。
ちなみにこれらの攻撃で、アメリカ軍太平洋艦隊に半年以上行動不能にさせるほどの損害を与えています。」

「余計な手間をとらせてすまない・・・で、それが何か問題なのか?」

aikon1-64-1.PNG「いえ、第一次攻撃隊は問題無いのですが・・・その後、第二次攻撃隊を出すべきだったという意見があるのです。」

aikon2-64-3.PNG「そりゃそーでしょ。せっかくのチャンスなのに攻めなくてどーすんのよ。」

aikon1-64-5.PNG「・・・それもムリな話なんです。」

aikon2-64-4.PNG「なんでそーやって消極的なのよ!」

aikon1-64-1.PNG「奇襲が成功したとは言え、日本軍の攻撃隊は少なからず・・・と言うか結構な損害を受けています。」


第一次攻撃隊
第一波183機中 
零戦×3 艦攻×5 艦爆×1

第二波167機中 
零戦×6 艦攻×0 艦爆×14

 

puru2-tujyou2.PNG「そんなに損害が多いようには思えないんだが・・・。」

aikon1-64-1.PNG「完全喪失が上記の29機、そして修理が必要な機体が122機ほどあったとされています。
当時の南雲機動部隊の空母艦載機の総数が約360機ですから、その点から考えて約200機が作戦行動を行えたと考えて良いと思います。
ある資料だと266機は再出撃が可能だと書いてありますが・・・とりあえず、第一次攻撃隊第一波と同程度の機体は出撃出来るでしょう。」

aikon2-64-9.PNG「第一波って180機くらいなんでしょ?それだけあれば十分でしょうが。」

aikon1-64-1.PNG「以前にも話したとおり、第一波と第二波では損害が異なっています。
仮に第二次攻撃隊を発進させたとしても攻撃隊の損害はさらに増えるとみて間違いありません。
第一波が9機、第二波が20機ですから、さらに倍と見て40機は喪失するとみて良いのではないでしょうか?」

aikon2-64-8.PNG「倍の倍の倍って・・・それ、単純過ぎない?」

aikon1-64-5.PNG「過大評価も過小評価もすべきでは無いと思うのですが・・・
第一次攻撃とは違い搭乗員の疲労も蓄積してますから、どう考えても第一次攻撃のときより被害が増えるかと・・・
逆に、被害が増えない理由でも聞いてみたいものです。」

「増えない理由はあるんでつか?」

aikon2-64-3.PNG「う・・・」

「プw」

aikon2-64-5.PNG「るさい!」

aikon1-64-1.PNG「では、甘く見積もって30機喪失するという事にしておきましょう。
第二次攻撃隊を編成するにしても、燃料タンクや地上施設を目標とするなら雷撃は必要ありませんから爆装でしょうし、
爆弾の在庫に関しては問題が無いかと考えられます。」

aikon2-64-9.PNG「だから、アンタは何が不満なのよ?攻撃出来るなら攻撃するのが基本でしょうが。」

aikon1-64-1.PNG「機動部隊の位置から真珠湾まで攻撃隊が移動するのに約2時間・・・つまり往復に4時間かかります。これがどういう事か解りますか?」

「どゆこと?全然わかんないんだけど・・・」

aikon1-64-1.PNG「攻撃隊の収容にもある程度の時間はかかりますから、
第二次攻撃隊を出撃させるとなると、少なく見積もっても最低4時間は史実より長く機動部隊が同海域に留まる事になります。
しかし、ハワイ近海は当然アメリカの勢力圏・・・敵の制空海権内に長時間留まるのは無謀以外の何物でもありません。」

aikon2-64-7.PNG「つか、日本にとってはハワイ攻撃って決戦でしょ?んな腰が引けてちゃ話になんないっての。」

aikon1-64-1.PNG「・・・そういう問題ではありません。
当時の帝国海軍機動部隊が有していた艦艇は赤城・加賀・飛龍・蒼龍・翔鶴・瑞鶴の六隻の空母
加えて、戦艦×2、巡洋艦×3、駆逐艦×9という編成になっています。
正直、これでは戦力十分とは言えず対潜哨戒に関して不安が拭いきれないのです。」

puru2-tujyou2.PNG「護衛艦が足りないのか?」

aikon1-64-1.PNG「・・・6隻の空母を9隻の駆逐艦で護衛するとなると、対潜哨戒にしても駆逐艦1隻あたりの負担が大きくなります。
また、南雲機動部隊は真珠湾攻撃前に油槽船全てと駆逐艦若干・・・確か2隻だったと思いますが、それらを艦隊から分離させています。
機動部隊が攻撃を受けるのも危険ですが、駆逐艦による護衛が手薄な油槽船が攻撃を受けてもダメなのです。
万が一にも油槽船が沈められてしまうなんて事になってしまえば、機動部隊が行動不能に陥ってしまう可能性だってありますからね。」

「そなの?」

aikon1-64-1.PNG「地図を見てもらえば解ると思いますが、ハワイというのは日本から見て相当遠い位置にあります。
洋上で燃料補給が必要なくらい遠いワケですから、当然の事ですが油槽船が沈められれば機動部隊は行動の自由を失うばかりか
燃料切れで自滅という結末だって十分ありえるわけです。」

 

mixtudouxe-tizu.JPG

 

「・・・燃料切れか。もし、史実でそうなっていたら随分間抜けな話になってしまうな。」

aikon1-64-5.PNG「間抜けな話で済めば良いのですけどね。虎の子の空母や貴重な駆逐艦を海戦劈頭に失っては笑い話にもなりません。
しかも、その原因が戦果を焦って独断専行した上での自滅となったら・・・これ以上批判される材料はありませんよ?
某ガンダムに出てきたザクのパイロットじゃないんですから。」

「ザクのパイロットって・・・誰だっけ?」

puru2-fukigen2.PNG「・・・知るか。」

「ジーンってヤシじゃなかったか?ホレ、中の人がアナゴさんの。」

「あ〜、あの人ね♪」

「それで解るのか・・・。」

「だそうですよ。アナゴさんなアスカさん?」

aikon2-64-15.PNG「うるっさいわね〜、ひし形のくせに!」

aikon1-64-1.PNG「で、それらのリスクと第二次攻撃隊を出撃させて得られる戦果・・・
とは言うものの、燃料タンクや工廠は攻撃目標ではありませんから独自の判断で戦果拡充を選んだ事となるでしょう。
第二次攻撃隊を180機と仮定し30機の損失・・・機動部隊の航空戦力は300機ほどまで減少します。
もちろん、それは修理が必要となる損傷機を含めてですし、300機が残るというのも都合よく考えての話です。」

aikon2-64-9.PNG「そりゃ戦争だもの。多少の損害くらい出るでしょ。」

aikon1-64-1.PNG「それで得られる戦果が燃料タンクと工廠の破壊なんですよね?」

aikon2-64-7.PNG「そ〜よ。十分過ぎる戦果でしょうに。」

aikon1-64-5.PNG「残念ながら、工廠はともかく燃料タンクを破壊しても大きな戦果となったかは微妙かと。
本土からタンカーを移動させて真珠湾に浮かべておけば燃料タンクの代わりになってしまうと思うのですが。」

「そなの?」

aikon1-64-1.PNG「別に艦隊に随伴させるわけではありませんから速力が遅くとも問題はありませんし・・・
どれだけのタンカーを動員できるかは解りませんが、あのアメリカですからね。
工廠にしても、史実でも損傷が激しい戦艦などは結局本土へ回航して修理してますし・・・」

aikon2-64-3.PNG「何が言いたいのよ、アンタは。」

aikon1-64-1.PNG「・・・問題なのは危険を冒してまで拡充すべき戦果だったかどうかという点です。
第一次攻撃隊の戦果で一応、当初の目的は果たしているわけですから。」

aikon2-64-9.PNG「つか、戦果拡充は基本中の基本でしょうが。」

aikon1-64-10.PNG「しかし、当時の南雲機動部隊指令部では敵空母の動静が掴めていません。
どこにいるかも解らない空母を放置したまま同じ海域に留まるというのは、前述の理由も含めて危険なのです。
また、潜水艦も同様に脅威の対象ですし・・・第二次攻撃隊を出撃させている間に空母が攻撃を受けたらどうするんですか?
しかも、命令には無い作戦行動中の損害となるんですよ?」

「んな事してたら無能呼ばわりされるのがオチだわな。」

「確かにな。」

aikon2-64-11.PNG「ちょっと、待ちなさいよ。なんで敵の攻撃を受ける事になってんのよ。」

「むしろ、敵の勢力圏で攻撃を受けないと考えるほうが都合良い思考のような気がするが・・・」

aikon2-64-4.PNG「るさい!」

puru2-tujyou2.PNG「結局、どういう事なんだ?」

aikon1-64-1.PNG「第二次攻撃隊を出撃させる事は出来るでしょうが、反面危険が伴います。
そのあたりを考慮して、第一次攻撃隊収容後迅速に撤退した南雲中将の判断をどう受け取るかは各人に任せます。
さて、真珠湾攻撃についてよくある質問についてはこんなところでしょうか・・・
次はマレー沖海戦ですが、あの戦いは完勝と言って良い戦いでしたし別に批判もありませんから省略します。」

aikon2-64-9.PNG「ちょっと待った。こういう意見は?」

 

Q.マレー沖海戦で日本軍は飛行機の優位性を示したのに
最後まで大艦巨砲主義から抜けられなかった。

 

aikon1-64-8.PNG「え?」

aikon2-64-8.PNG「ほら、これだってよく聞く話じゃない。これはどーなのよ?」

aikon1-64-10.PNG「はぁ、あの・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・え?」

aikon2-64-4.PNG「え?じゃないわよ!アンタ、なに呆けてんのよ。質問してるのはこっち!」

aikon1-64-5.PNG「・・・すみません。質問の意味がよく解りません。
それ以前に、大艦巨砲主義関係についてはこれまで散々説明してきたはずですが。
大艦巨砲主義は当時の常識であり、アメリカでもまだ抜け切らない人はいたと言っているでしょう?
その常識から脱するのは難しい事であり、人は短期間で変われるものでも無いと。
さらに言うなら、日本は戦艦建造を諦め空母の増産に務め航空機の生産にも力を入れていました。一体、何が不満なんですか?」

「・・・さぁな。私には皆目見当がつかんが。」

「どうなんですか?アナゴさん。」

aikon2-64-15.PNG「誰がアナゴさんよ!アンタは黙ってなさいっての!」

aikon1-64-1.PNG旧海軍=大艦巨砲主義という安易なレッテル張りは感心しません。
某公共放送じゃないんですから、もう少し当時の状況を踏まえた上で考えていただきたいものですが・・・。」

「ほんと、容赦無ぇなぁ。」

aikon1-64-1.PNG「?」

「だって、ちょっとでも反論したら相手ボコボコにしてるじゃないですか。綾波さんには優しさが足りないでつ。」

aikon1-64-10.PNG「・・・そうでしょうか?」

「アスカさんったら、こんなにボロボロになって・・・ああ、おいたわしや。」

aikon2-64-10.PNG「うるっさいわね〜!あんたに同情されたかないわよ!余計に惨めになるでしょうが!」

aikon1-64-1.PNG「・・・とりあえず、マレー沖海戦からは日本軍は破竹の勢いで勝ち続けていきますから省略して
再び南雲機動部隊の大舞台となる、セイロン島沖海戦まで話を進めたいと思います。」

puru2-tujyou2.PNG「そんなに省略して平気なのか?」

aikon1-64-1.PNG「・・・真珠湾攻撃以降、南雲機動部隊は南方攻略の支援を幾度か行っています。
ラバウルやカビエン、オーストラリアのポートダーウィンなどに空爆を行ってますけど、こういった行動に対する批判は聞いた事がありませんから。
ちなみに、これらの行動においても勝利したとは言え機動部隊艦載機も無傷とは言えず航空機若干を喪失しています。」

「・・・それは仕方あるまい。戦争をしている以上、無傷の勝利などありえんからな。」

「ところでセイロン島ってのは?」

「お茶の名前ですよ?」

aikon2-64-7.PNG「それはセイロンティーでしょうが。くだらない事を言ってんじゃないっての。」

aikon1-64-1.PNG「セイロン島はインドの東部に位置する島です。島とは言っても結構大きいんですけどね。」

 

indo.JPG

 

aikon1-64-1.PNG「目標となったのはイギリス軍の拠点であるセイロン島のコロンボ、トリンコマリーの2ヶ所。
空母加賀が内地へ帰還し、空母5隻の戦力でしたが南雲機動部隊はこれらの拠点に空爆を行い、見事目的を達成しています。」

aikon2-64-3.PNG「でも、こんな批判されてるじゃん。」

 

Q.重巡発見時、南雲中将は兵装転換を命じ時間を無駄に浪費した。

 

puru2-tujyou2.PNG「なんだこれは?」

aikon1-64-1.PNG「セイロン島のコロンボを攻撃している時、偵察機から重巡洋艦2隻を発見したとの報告が入ったのです。
元々、イギリス艦隊への攻撃に備えて対艦装備で待機していた艦載機は、
コロンボへの空爆の成果が思わしくない事から、対陸装備へ変更している最中だったのです。
そこへ、重巡洋艦発見の報告が入ったために指揮官である南雲中将は選択を迫られました。

「よく解らないんだが・・・敵の艦隊に攻撃するなら対艦装備に変更するのが当たり前じゃないのか?」

「それはそうなのだが、当時は装備変更を行うのにかなりの時間を浪費したのだ。
戦場では一分一秒の遅れが命取りとなる事もあるから、必ずしも装備を変更する事が正しい訳では無いし・・・逆もまた然りだ。」

「で、どうなったんだ?」

aikon1-64-1.PNG「相手が巡洋艦だった事から、すでに準備の整っていた艦爆隊を出撃させ重巡洋艦2隻は撃沈。事なきを得ています。」

puru2-tujyou2.PNG「なら、何も問題は無いじゃないか。何が問題なんだ?」

aikon2-64-24.PNG「この後の戦闘でも似たような事があっておんなじ失敗してんのよ。しかもよりにもよって大損害受けてんだし、批判されて当然よ。」

puru2-tujyou2.PNG「そうなのか?」

aikon1-64-1.PNG「一見、似ているようですが同じではありません。
それらについては後で説明しますが単純な話ではないという事だけ覚えておいて下さい。」

aikon2-64-9.PNG「あんた、いつも先送りしてばっかね。」

 

 

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