「それじゃ次だね。」
「お尋ね者を倒して救急車もゲット。とりあえず人数分の車が確保出来て良かったです。」
「ところで、これからどうするんです?」
「お金も入った事ですし、そろそろ戦車の装備を買おうかな・・・なんて思ってたところなんですよ。」
「う〜ん・・・、出来ればここもスルーして次の街あたりまで進んじゃった方が良いんだけどね。」
「そうなんですか?」
「うん。このゲームも普通のRPGと同じで、次の街へ行けば行くほど強い武器が売ってるんだ。
でも、新しい街に到着するたびに装備を買ってたらいくらお金があっても足りなくなっちゃうから・・・」
「なるほど・・・、そういう事なら仕方ありません。すみません、アスカさん。」
「なんで私に謝んのよ。」
「ニゴウキさんの装備がいまだに初期装備なんで。」
「別にどうでも良いわよ。」
「あ、そうだ。装備は買わなくても良いけど、99シャのエンジンをチハたんのと変えた方が良いと思うんだ。」
「どうしてですか?」
「救急車の初期装備のエンジンって結構良いのが積んであるんだよね。
でも、武装は何もしてないから装甲タイルも貼れすぎちゃうし・・・今の状態だとチハたんに渡した方が効率良いかなと思って。」
「分かりました。それじゃ装備を変更して・・・と。」
「んじゃ、次の街へ移動だな・・・て、次はどこへ行くんだ?」
「大丈夫、その辺りも情報収集済みです。」
「集めた情報を総合してみると、
北東の方に入り江があって洞窟があるみたいなんです。とりあえずそこへ行ってみましょう。」
「でもさ、洞窟の先に街があるとは限らないんじゃないの?行き止まりとかだったらどうすんのよ?」
「だって・・・、他に行き道は見当たりませんし・・・
もし、行き止まりとかだったら故郷へ戻って引退しますよ。」
「をい。」
「とにかく行くだけ行ってみましょう。」
洞窟がありません(´・ω・`)
「あ・・・」
「あらあら、もう引退?」
「入り江って・・・ここくらいしかありませんよね?」
「うん、多分ね。」
「でも、洞窟が無いって事は・・・」
「意外とあっけなかったな。もう終わりか。」
「あ、さっきの話で潮の満ち引きが激しいってあったでしょ?とにかくもう一往復くらいしてみようよ。」
「分かりました。」
・
・
・
潮が引くと洞窟に入れます。
「良かったぁ〜。一時はどうなる事かと思いましたよ。」
「そだね。」
「つまり、1回ここに来て、もう1回来れば洞窟が出るって事?」
「あ、これよく分かんないから。とりあえず根気良く行ったり来たりすれば潮の引いた時もあるよ。多分。」
「おいおい・・・。」
「とにかく洞窟に入ってみましょう。」
「ここは特にボスとかも居ないから。ただの通り道だから気楽で大丈夫だよ。」
・
・
・
お地蔵様があります。
「なんで道の真ん中にお地蔵様が・・・?」
「邪魔よねぇ。でもまぁ戦車があるんだからぶっ壊―――」
「サハクィエルさん、罰当たりな発言は駄目ですよ。」
「そんな手荒なマネしなくても押せるから大丈夫だよ。」
「お地蔵様を押すと外に出られるんですね。」
「で、ここってさっきのトコと違う新しいどこかなワケよね?」
「そうじゃなかったら困ります。とにかくフィールドに出ましょう。」
「わりとすぐ近くに何かありますね。街にしては少し小さいみたいですけど。」
「前にあった一軒屋の酒場とかそういうヤツじゃねぇの?」
「あ、そうかもしれませんね。私、そういうの好きなんですよ。」
「映画みたいだからですか?」
「そうそう。なんかこう・・・ターミネーターに追われる主人公・・・みたいな?」
「みたいな?じゃありませんよ。なんですか、その限定的なシチュエーションは。」
「まぁまぁ、とにかく中に入ってみましょう。」
「フ、フリーザ!」
「おいおい。いくらなんでもそんな名前の街があるかい。」
「実際、あるんだからしょうがないんだけどね。」
「そういう問題じゃないわよ。そんな名前が出たら・・・」
「やってくれましたね、皆さん。
よく、この私の不老不死への夢を見事に打ち砕いてくれました。」
「見事にネタ振りしちゃってるじゃない。」
「ま、予想通りだけどな。」
「ギニュー特戦隊の(中略)初めてですよ。ここまでこの私をコケにしたおバカさん達は・・・」
「・・・・・。」
「まさか、こんな結果になろうとは思いませんでした・・・。」
「好きだよね。ホント。」
「あたし達も絡んだ方が良いのかな?」
「止めなさいよ。あいつらが調子に乗るでしょうが。」
「ゆ、ゆるさん・・・。
ぜったいにゆるさんぞ!虫けらども!じわりじわりとなぶり殺しにしてくれる!
1人たりとも逃がさんぞ!!覚悟しろ!!!!」
「本性をあらわしやがったな。
やってみやがれ、今の俺がそう簡単にやられると思ったら大間違いだぞ。」
「間違ってるのはアンタら。さっさと話、進めなさいよ。」
「変身しろ、フリーザ!どうせなら今すぐ変身して正体を見せたらどうだ!」
「ほう。よくその事を知ってましたね。どうして分かったのでしょうか?」
「そっちの話じゃないわよ!」
「(´・ω・`)ショボーン」
「ここがフリーザ?」
「そだよ。中は他の街と違ってちょっと特殊なんだけど。」
「特殊?何が違うんだ?」
「それは入ってみれば分かるよ。」
氷がはってます。
「なんですか、これ?」
「水色の部分は氷で、上にのると滑ってどこまでも行っちゃうんだ。
だから、目当ての建物に入るにはちょっとコツが必要なんだよ。」
「難しそうですね。」
「まぁね。でも、何度かやってれば分かってくるはずだから。
とりあえず、街の中心は大きめの建物だから、そこに入れるように頑張ってみて。」
「了解です。」
・
・
・
「ようやく中に入れましたよ〜♪」
「長かったわね〜。何度、氷の上を行ったり来たりすれば気が済むのかと思っちゃったじゃない。」
「すみません。慣れてないもので・・・」
「ま、こればっかりはしょーがないかな。じゃ、いつも通りのやる事やっちゃって。」
「はい。とにかく情報収集からですね。」
・
・
・
「何か収穫はあった?」
「はい。まずはお尋ね者についての情報がありました。」
「今回は街の地下に居るそうなんで、探す手間が省けちゃいました。
装備さえ整えればすぐにでも倒しに行けそうです。」
「なんか、いかにも強そうって感じね〜。」
「まぁね。でも、ちゃんと準備していけば十分勝てる相手だよ。」
「では、やっと戦車の装備を変える事が出来るんですね。久々なんでちょっとワクワクです。」
「あ、その前に。」
「何か買うものでも?」
「うん。このビルの外にある人間用の道具屋にきんぞくたんちきがあるんだ。とりあえずそれ買っといて。」
「きんぞくたんちき・・・金属探知機ですよね?何に使うんですか?」
「これまで黙ってたんだけど、この世界ってフィールドとかに結構アイテムとか落ちてるんだよね。
それを探すのに役立つのが金属探知機ってワケ。」
「埋まってるって・・・」
「お金とか武器とか・・・場所によっては戦車も埋まってるんだよ♪」
「へぇ〜、それは嬉しい話ですね。」
「では、金属探知機を買って砂浜にでも探しに行きましょう。」
「へ?なんで砂浜?」
「ほら、砂浜なら
どこかの財団が作った欠陥人工知能搭載の真っ黒いスポーツカーが埋まってるんじゃないかと思いまして。」
「ほらって言われても・・・」
「何の話よ・・・。」
「私はランプ、お前はアラジンだ。さぁ、乗れ。お前の願いを叶えてやろう。」
「ワケわからんって。」
「そうですよ。そんな無茶振りされても困ります。」
「その車の中の人がキール議長の海外ドラマの話ですよ。」
「余計にわかんねぇよ。」
「とりあえず、金属探知機は買いました。それじゃ、今度こそ戦車の装備を買いに行きますね。」
「あ〜・・・、買い方とかは分かる?」
「買い方って?お金を払って商品を貰うんでしょう?」
「そうじゃなくて何をどう買っていけば良いのかって話。
今の手持ちだと3台分買う事は出来ないし、それにどの装備を優先して買えば良いのかってのも分からないでしょ?」
「そういえば・・・、前はチハたんしか無かったから何も考えなくて済みましたけど・・・今回はそうはいきませんもんね。」
「それじゃここで新コーナーを始めたいと思いま〜す!」
「は?新コーナー?」
「シルフェ!」
「伊藤の」
「これからどうしたら良いのか分からない・・・じゃなくて、
懇切丁寧なルートを教えちゃ・・・違う違う、耳寄りでお得な情報番組の・・・
え〜・・・伝えちゃいますコーナー♪」
「をい・・・グダグダにも程があるわよ。頭ん中でちゃんとまとめてから喋りなさいよ。」
「アハハ、やっぱぶっつけ本番は駄目だね。」
「ところで買い方って・・・?」
「どうすれば財布に優しく買い物できるかって話。手当たり次第に買ってっちゃったらすぐにお金が無くなっちゃうもんね。」
「そうね。ラミエルって前科があるし。」
「すみません・・・。」
「まずは戦車のパーツについての説明からだね。」
主砲
戦車の主兵装。弾数制限あり。
副砲
主にザコ戦用。弾数制限無し。
S-E
特殊兵装。弾数制限あり。
エンジン
搭載重量を決定する。
Cユニット
戦車の操縦に必要。
シャシー
戦車そのもの。
「へぇ〜、色々あるんですね。」
「今さらなに言ってんだか。」
「だって、前はよく考えずに装備買っちゃってましたから。」
「アンタの場合はいつも考えてないでしょ。」
「そんな・・・、私はいつも熟慮の上に行動してるんですよ?」
「どの口で言うのよ。」
「説明を続けるよ。戦車のパーツの中で重要なのは主砲、副砲、エンジンの三つなんだ。
だから、戦車のパーツを買う時はこの三つを優先して買った方が良いんだよ。」
「なぜなんです?」
「エンジンは戦車の搭載量を決定するから、装備品が積めるかどうかだけじゃなく装甲タイルの枚数にも関わってくるんだ。
エンジンの性能が足りないのに高性能の装備を積んでも
装甲タイルが少なかったり、重量オーバーで動けなくなっちゃったりしたら本末転倒でしょ?」
「それもそっか。」
「だから、とりあえず搭載重量に余裕が無いと思ったらエンジンを優先して買った方が良いね。」
「主砲と副砲は優先順位とかあんの?」
「主砲は主にボス戦用、副砲はザコ戦用だから、装備を買う時にどちらが目的か・・・で選んだ方が良いと思うよ。
例えばお尋ね者との戦闘が控えているなら主砲、ザコ戦で経験値とかお金を稼ぎたい時は副砲って感じでさ。」
「なるほど・・・。」
「他のパーツはいつごろ変えれば良いんだ?」
「SーEとCユニットは本当にお金がある時に買う程度で大丈夫かな。
SーEが無くても、ぶっちゃけ主砲と特殊砲弾の使い分けで十分ボス戦は戦えるし。」
「( ・∀・)つ〃∩ ヘェーヘェーヘェー」
「で、今回はゾウさんのお尋ね者が控えてるから主砲が良い・・・って言いたいところなんだけど〜。」
「何かあるんですか?」
「戦車、欲しい?」
「それはもちろん。すごく欲しいですよ。」
「さすが物欲王ね。」
「誰が物欲王ですか。」
「なんでアンタがツッコんでんのよ・・・。」
「じゃあ、お尋ね者はとりあえず後回しにして戦車を探しに行くってのはどうかな?
とりあえず、今はチハたんの副砲を変えるくらいにしておいてさ。」
「副砲・・・そういえば99シャには武器らしい武器ってありませんでしたからね。
チハたんの副砲を変えると副砲が余りますから積み替えておきましょう。」
「あ・・・それ、今やってもあんまり意味ないよ。」
「え?」
「今の99シャには副砲を装備出来る穴が開いてないからね。積む事は出来ても装備が出来ないんだよ。」
「穴・・・とは?」
「主砲とか副砲とかを車に装備するために必要なんだ。
穴が開いてなくても、戦車のシャシーの改造屋に行けば開けてもらえるんだけど・・・」
「シャシーの改造屋・・・そういえばロッコの街にあったような気がします。それじゃ早速―――」
「でも、穴を開けるにはお金が必要だし、シャシーの重量も少し増えちゃうから
その分、他の兵装に使える搭載重量が減っちゃうんだ。開けるのもいいけど、リスクがある事も覚えておいてね。」
「なんで穴開けるのに重くなんの?ワケわかんないんだけど。」
「そうね。なんか矛盾してるわ。」
「多分、穴を開けるだけじゃなくて、開けた穴の周辺を補強したりするから重くなるんじゃないでしょうか。
そうじゃないと主砲とかの重そうなパーツなんかは運用できないと思いますから。」
「あ、なるほど。」
「言われてみれば確かにそうかもな。」
「・・・て、なんでひし形の意見に納得させられなきゃならんのよ。」
「う〜ん・・・、じゃ、とりあえずチハたんに副砲だけ買って戦車を探しに行きたいと思います。
ところで、戦車探しってどこにいけば・・・?」
「とりあえず、道なりに先に進めそうな方向へ行ってもらえばオッケーだよ。」
「分かりました。とりあえずフィールドに出て散策してみます。」
・
・
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「道なり・・・北東くらいしか無さそうですね。他は行き止まりになっちゃってますし。」
「ならそっちへ移動だね。」
「あ・・・、なんか洞窟と小屋みたいなのがありますね。」
「そこが戦車が埋まってるってトコか?」
「それは行ってみれば分かるよ。」
ここで初めて戦車の情報ゲット。
「ここじゃないみたいね。」
「そうですね。ちょっと残念・・・、でも気をとりなおしていきましょう。次はさっきの小屋に・・・と。」
「人間用の道具屋と自動販売機みたいです。でも・・・」
「どうしました?」
「このお店の周りのスペースって異様に広いんですよね。なんなんでしょうか・・・ここ。」
「怪しいと思ったら散策散策♪」
「了解です・・・て、あれ?」
店の裏手に洞穴があります。
「なんでこんなところに・・・?」
「しかも戦車で入れるようになってるものね。いかにもって感じじゃない?」
「では、入ってみましょう。」
・
・
・
「この洞窟は広くないみたいですね。それにこれといってめぼしいものもありませんでしたし・・・」
「なによ、無駄足だったってワケ?」
「慌てない慌てない。洞窟の奥で金属探知機を使ってみよう♪」
「使ってみようって・・・何かの教育番組じゃあるまいし。」
「何か反応がありましたよ。」
「そしたら、後はその反応があった場所を調べるだけ。そうすれば何か見つかるはずだから。」
「へ?105ミリキャノンを手に入れたって・・・?」
「新しい主砲ゲットだね。おめでと〜♪」
「あ、ありがとうございます。まさかこんなところで新しい主砲が見つかるなんて・・・ビックリです。」
「あ〜・・・、だからさっきの街で主砲買うのを勧めなかったワケね。」
「うん。出来ればお金は節約していきたいからね。」
「え〜と・・・、ここが問題の洞窟みたいですね。ここに戦車があるんでしょうけど・・・」
「中はそれなりに広いから根気良く探してね。
あと、ここで手に入る戦車って、シャシーとエンジンとCユニットが別々に隠されてるから。
戦車だけ見つけても単独じゃ動かせないんだよ。」
「ちょっと面倒ですね。」
「まぁ、最悪シャシーさえ手に入れちゃえばエンジンとCユニットはお店で買うなりなんなりすれば良いんだけど・・・
せっかく良いのが手に入るんだから、面倒でもちゃんと探した方が後々楽だよ。」
「でも、この洞窟ホントに広いみたいだな。何か手がかりってねぇのか?」
「手がかりって言うかなんて言うか・・・とりあえず、通り道には戦車は埋まってないから。」
「え?それってどういう事ですか?」
「通り道に埋まってないとすると・・・大方、袋小路になっているような場所にあるのでしょう。」
「あ、なるほど。ありがとうございます、ゼルエルさん♪」
「いえいえ。お役に立てれば幸いです。」
「それにしても、さっきから出てくるレーザーミミズって強くない?」
「そうですね。装甲タイルがみるみる剥がされちゃってますよ。」
「ふはははは!みるみる追いついてきたぞ!」
「いや・・・、だからそういう無茶振りは止めなさいって。」
「(前略)悟飯!気だっ!後ろから気がーっ!」
「なんで通じてるんですか。おかしいですよ、あなた達。」
「レーザーミミズは耐久力は低いから、倒すのに苦労は無いと思うけど攻撃力が高いからね。
一々相手にするのも一苦労だから逃げちゃった方が良いよ。」
「了解です。とにかく戦車の探索を頑張ってみます。」
・
・
・
新しい戦車を見つけました。
「やった!ついに ねんがんの 新しい戦車を てにいれたぞ!」
「なにその死亡フラグ?」
「それ、死亡フラグなのか?」
「ところで戦車の名前はどうする?」
「あ・・・、そういえばそうですね。どうしましょう?」
「考えてなかったのかよ。」
「名前・・・名前・・・う〜ん・・・。」
「名前が思い浮かばないんですか?」
「いえ、候補にしたい名前が多すぎて・・・。」
「面倒くさいわね。適当なのにすりゃ良いでしょうが。」
「あ・・・、そういえばシャシーに名前ってついてますよね。チハたんだったらモスキートって名前がありますし。
この戦車のシャシーってなんて名前なんですか?」
「この車体はパンサーって名前だね。」
「それって・・・もしかして5号戦車のパンターが由来なんでしょうか?」
「え?え〜・・・そういうマニアックな話はよく分かんないんだけど・・・」
「じゃあ、今回は素直にパンターって名前にします♪
5号戦車って格好良くて好きなんですよ。」
「アンタ、戦車マニア?」
「なんでそういう事を言うんですか。単に形が好きなだけです。」
「でも、素直とか言うならそのまんまパンサーで良いんじゃないの?」
「パンサーは英語読みらしいんです。ここは独逸風にパンターにしておこうかと思って。」
「フン、なによ通ぶっちゃって。」
「いえ、別にそういうわけでは・・・」
「後はここで見つかるエンジンとCユニットを取り付ければその戦車も動かせるようになるから。
もっとも牽引して持ってっちゃうって方法もあるんだけどね。」
「大丈夫。エンジンもCユニットもちゃんと見つけてありますから。」
「装備が終わったらドッグシステムで街へ移動だね。自力で帰るのはさすがにキツいでしょ?」
「はい。レーザーミミズって敵が予想以上に強くて・・・
とにかくフリーザに帰りましょう。」
「なんか妙な台詞ね。それ・・・。
いや、別に妙でもなんでもないはずなんだけど・・・なんでかしら?」
「オ・・・オレは宇宙一なんだ。だから貴様はオレの手によって死ななければならない・・・!
オレに殺されるべきなんだーっ!」
「ゼルエルさん、それも死亡フラグですよ♪」
「・・・よく分かった。あんたらのせいだわ。」
「あ・・・帰るんだったらとりあえず故郷の方が良いかな。」
「そうですね。久しぶりに帰りましょう。良かったですね、お兄様。」
「ああ、そうだな。よかったよかった。」
「棒読みですね。」
「一々、ムキになって答えればヤツの思う壷だからな。」
「ところで、どうして故郷なんです?次はお尋ね者のゾウさんを倒すはずですよね?」
「ほら、今って車が4台あるでしょ。牽引すれば運用するのに支障は無いけど
車から降りるたびに牽引するのも面倒だし・・・ここで1台故郷に車を置いておくのも良いかと思ってさ。」
「置いておくって・・・?」
「お父さんの修理工場の近くに駐車場があるんだ。だから、そこに置いておくのが良いと思うよ。」
「あ、そうなんですか。それじゃひとまず帰りますね。」
・
・
・
駐車場完備。
「ずいぶん立派な駐車場があるんですね。今まで気付きませんでしたけど・・・」
「これまでは人数分の車すらありませんでしたからね。」
「ところで、これからどうすんの?どの車を置いてくかするんでしょ?」
「もう決めてあります。お兄様にはパンターに乗ってもらって、チハたんにはルシアさんに乗ってもらいます。
メカニックの人は現状維持という事で。」
「あ〜・・・、戦車の扱いはソルジャーよりメカニックの方が上手なんだけど・・・」
「いいんです。彼は現状維持で。」
「いいのかよ・・・。」
「99シャの出番はこれで終わりですか。」
「戦車が増えたらあとは好みの問題になっちゃうからね。もちろん救急車も十分使える車体なんだけど。」
「あれ・・・?」
「どうしました?」
「パンターに副砲が付いてないんですよね。穴も開いてないみたいですし・・・」
「穴を開けたいなら、ロッコの街に行くしかないね。
街の入り口近くにトレーダーのキャンプがあるから、そこに行けば改造してもらえるよ。」
「それが終わったらフリーザに移動だね。多分、今の装備で十分勝てると思うよ。」
「了解です。」
「ゾウさんの場所に行くにはフリーザの大きなビルのエレベーターで2Fに移動。
後は道なりに進めば簡単にたどり着けると思うよ。」
「ホントに居ましたね。見るからにゾウさんです。」
「隣の木箱は何なんでしょうか?」
「それは倒してからのお楽しみって事で。じゃ、頑張ってね。」
「見るからに強そうなんですけど・・・本当に勝てるんですか?」
「大丈夫だよ。あ、けんたには防御させといてね。副砲じゃ大したダメージは与えらんないから。」
「いい加減、主砲くらい付けなさいよ。ホントにお荷物になっちゃってんじゃない。」
「ニゴウキに主砲を付けるには穴を開けないと駄目なんですもん。そこまでの余裕はありませんよ。」
「なら、せめてエンジンくらい変えなさいよ。1人だけ3桁ってどういう事よ。」
「多分、大丈夫だと思いますよ。ずっと防御させていればダメージは約半分に抑えられるはずですから。」
「ニゴウキ使えないわね〜。」
「使えないのはひし形よ!ニゴウキが悪いんじゃなくて運用が悪いのよ!」
「つーか、今さら言っても遅いだろ。」
・
・
・
「どうにか倒せました。木箱からマンモスのキバもゲットしましたし後は帰るだけですね。」
「そしたら、後はハンターオフィスで賞金を貰うだけ。
いつも通りの事やったらとりあえずセーブして、今回はこのあたりにしておこうか。」
「もう終わりなの?」
「ん〜・・・、結構長くなっちゃったからね。とりあえず休憩にしよ。」
「はぁ〜い♪」