「さて、それじゃゲームを進めましょう。」
「前回はソルジャーのルシアを仲間にしたトコまで進めたんだよね。」
「そうだね。」
「で、これからポートスラムってとこに行くんだろ?」
「あ〜・・・、その前にこの辺でレベルアップだね。
ほら、ルシアって仲間になったばかりでレベル低いから。」
「おいおい、レベル低いのに喧嘩売ってたのかよ。」
「まぁ、良いじゃないですか。
ベジータさんだって、24000くらいの戦闘力の時でも
永遠の命さえあればフリーザ様に作戦次第で勝てると本気で思ってたんですから。」
「それ、身の程知らずって言うんじゃないの?」
「あれ?自覚してるんですか?」
「誰がよ!私の話なんか微塵もしてないでしょうが!」
「て言うかさ、けんたと扱いが違うわよね。」
「前にも言ったじゃないですか。こういう人って嫌いじゃないんです。」
「超えてやる・・・、超サイヤ人をさらに超えてやるぞ・・・!」
「超えるとか以前に、ゼルエルさんはすでに最強じゃないですか。」
「違うよ。ほら、ゼルエルさんって分かりやすい人だから。」
「そだね。」
「では、とりあえずレベルアップという事でザコ戦でもしていきましょう。」
「その前に、ルシアに武器買ってあげといて。SMGウージーってのが売ってるから。」
「はい。武器屋武器屋・・・と。」
お買い物〜お買い物〜
「これ、強いの?」
「グループまとめて攻撃できるからね。それにソルジャーは白兵戦闘のプロだから。
人間用の武器は主人公やメカニックに使わせるより効果的なんだよ。」
「でもよ、さっきの酒場の戦闘の時、口のワリに全然使えなかったよな。ルシアっての。」
「これから強くなるんでしょうから大丈夫ですよ。
それにしても、今のところ戦車が足りませんよね。どうするんです?」
「今ある2台でやりくりするのでは?」
「と言うと・・・今度こそメカニックの人には徒歩になってもらうしかありませんよね。残念ですけど。」
「アンタ、どこまでけんたが嫌いなのよ。」
「ん〜・・・、多分戦車無くても大丈夫。少なくとも今のところはね。」
「え?」
「この先のポートスラムって戦車はあんまり出番が無いんだ。
だから、無理して戦車を借りたりする必要も無いんだよ。
ルシアさんも、今はまだ頼りないけどレベルが上がればソルジャーって強いから。」
「なるほど・・・。」
「じゃあ、さっさとレベル上げね。ほら、早くしなさいよ。」
「了解です・・・と、どれくらいまで上げれば良いんです?」
「今のサキエル達が10くらいだから・・・やっぱり10くらいまで上げておけばオッケーかな。」
「分かりました。」
・
・
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レベル低いのにHPは最高です。ルシアさん。
「ふぅ、終わりましたよ〜♪」
「ホントに強くなっちまったな。もう、バギーに乗ってるけんたより強いんじゃないか?」
「ふーん、けんたって使えないのね。」
「けんたのせいじゃなくてニゴウキが使えないんじゃないかしら〜?」
「装備変えてないからよ。て言うか、なんで戦車の装備を変えないのよ。」
「だって、次にいくポートスラムって戦車は使わないんでしょ?
要らないなら無理して戦車の装備を買う事も無いかなって。ほら、この先何があるか分かりませんから色々と節約していかないと。」
「前は思いっきり浪費してたくせに・・・アンタの性格がよく分からないわ。」
「まったくですね。」
「前回の失敗から学んだんですよ♪それじゃ、さっそくポートスラムへ行きましょう。」
「あ、その前に、もう少し買うものがあるんだけど。」
「回復カプセルとかですか?」
「それもそうなんだけど・・・え〜と、この街の戦車の装備とかが売ってる区域にある自動販売機に行ってみて。
えんまくはなびってのが売ってるはずなんだよね。」
「あ〜・・・売ってますね。50Gするみたいです。」
「それを人数分・・・1人1つだから3つ買っておいてね。」
「何に使うの?それ。」
「それは進んでからのお楽しみって事で。
後は回復カプセルも買っておいてね。あんまり使わないとは思うんだけど一応念の為。」
「はい。」
「あともう一つ、ルシアさんの初期アイテムでかえんびんが2つあると思うんだけど、
サキエルさんとけんたさんに渡しておいてもらえるかな。」
「それって・・・何かあるんですか?」
「まぁね。やってもやらなくても良いけど、一応アイテムの有効活用ってトコかな。」
「わかりました。よく分かりませんけどやっておきます。」
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ポートスラム入り口
「なんか、すごいところに来ちゃいましたね。」
「ま、スラム街だからね。とりあえず入れる建物はそんなにないからしらみつぶしに入ってみて。」
「了解です。それじゃ早速・・・すぐ近くの右にある建物に入ってみます。」
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・
「この建物にはこれといって何もありませんでした。一番上に物思いに耽ってる人は居ましたけど・・・」
「途中に木箱があったのに、なんで取らないのよ?」
「盗人は嫌です。洞窟とかならいざ知らず人が住んでそうなところから物を取っていくなんてマナー違反ですよ。」
「何もそこまでこだわらんでも・・・」
「良いんです。別にそこまで困ってませんし。」
「なによ、良い子ちゃんぶっちゃって。」
「なら、もし私がさっきの木箱を開けてたりとかしたら・・・どう思いました?」
「前と話が違うじゃんって言うに決まってるじゃない。」
「ほら。そうなるのが分かってたから放置したんです。」
「ところで、もう次の建物へ行くんでしょうか?」
「そうですね。次はこっちの建物に行こうかと思います。」
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・
「あれ?」
「何よ?」
「いえ・・・、なんかヘンな人が居たんですけど・・・
殺さないで!とか言っちゃってる人で・・・」
「名前付きのキャラなんて珍しいな。」
「僕はヤズー、この廃墟で1人暮らしをしてるんだ。」
「ズーしか共通点が無いわよ。アンタ、ホントに寡黙なの?」
「ところでロックハッカーって?」
「私に聞かれても分かりませんよ?このゲーム初めてなんですから。」
「で、どうすんだ?隣の隣の部屋に何かあるって話だけど。」
「せっかくですから貰っておきましょう。人の好意は素直に受けた方が良いと思いますから。」
「ねぇ、何か怪しくない?なんかこう・・・雰囲気的にさ。」
「アスカさんったら疑いすぎですよ。ヤズーさんの言うとおりタンスがあるじゃないですか。」
「まぁ・・・そうだけど。」
「では、早速調べて・・・へ?」
「やだっ!な・・・なんですか、コレ?」
「一応、ボスみたいなものかな。ほら、音楽違うでしょ?」
「知ってたんなら先に言ってください!ビックリするじゃないですか!」
「そうですよ!S2機関が止まったらどうするんですか!
私、まだ心臓バクバクいってますよ!」
「S2機関って簡単に止まるモンじゃない様な・・・て、アンタに心臓あんのかい。」
「だって、あんまり話しちゃうのも面白くないし・・・まさか、そこまで驚くとも思ってなかったから。」
「そーよ。ひし形、アンタどこまで肝っ玉が小さいのよ。」
「そういえばラミエルさん、前は蜘蛛ごときにビビリ入ってましたからね。」
「なに?私が何だって?」
「アンタじゃないわよ。」
「だって、まさかタンスが化け物だなんて思いもしなかったんですもん。
何かが貰えると思って行ったのに・・・、あんなのが実際に居たら確実にショック死しますよ、私・・・。」
「私なんか死んだおばあちゃんが川の向こうに見えましたからね。」
「おばあちゃん・・・?」
「お前らも使徒ならゲームくらいで取り乱すな。ほれ、さっさと片付けちまえよ。」
「は、はい・・・。」
「アンタ、詐欺とかに気をつけた方が良いわよ。100%引っかかるだろうから。」
「んじゃ、とりあえず戦闘って事でまずは全員にえんまくはなびを使わせて。」
「はい。えんまくはなびを使う・・・と。」
回避率が跳ね上がります。
「これはこのゲームでは基本の一つだね。
人間用のえんまくはなびは自分の回避率が極端に上昇するんだ。」
「極端ってどれくらいです?」
「敵の攻撃がほとんど当たんなくなっちゃうくらい。ま、何ターンかしたら効果が切れちゃうんだけどね。」
「この敵相手ならえんまくはなび一つで十分だと思うよ。後は攻撃するだけ。」
「攻撃って言っても・・・おにいちゃんとかメカニックの人の攻撃って一桁しか通りませんよ?」
「主人公とメカニックにはさっきのかえんびんを使わせておいて。多少はダメージ与えられるはずだよ。
かえんびんの効果は何ターンか続くから、そこそこ便利なんだ。
それに心配しなくても大丈夫。ルシアさんの攻撃がかなりいくはずだから。」
「ふ〜ん・・・、ルシアさんって頼りになるんですね。」
「そうこうしてるうちに勝っちまったな。本当にほとんどノーダメージだし。」
「でも、戦闘が終わったのにロックハッカーとかは貰えませんでしたよ。」
「アンタどこまで騙されてんのよ。こんなの罠に決まってるでしょ〜!」
「そうよ!さっきのヤズーってヤツに文句言いに行きなさい!」
「え?でも・・・」
「いいから行きなさい!」
「はい・・・。」
「ようやく本当の事を言ったわね。」
「アパートのカギも貰ったから今度こそ大丈夫だろ。」
「今度は木箱からモンスターが出てくるって事は・・・無いですよね?」
「お前、どこまでさっきの引きずってんだよ。」
「大丈夫だよ。2回も同じパターンが続くって事は無いから。」
「ところでロックハッカーとは何に使うんですか?」
「カギのかかったドアを開けちゃう便利な道具なの。これからの冒険には欠かせない一品なんだよ。」
「カギのかかったドアを開けるって・・・まるっきり犯罪がらみじゃないですか。私、こんなのいりません。」
「おいおい、せっかくここまでやってきたのに要らんは無いでしょ。」
「そうよ。それに、別に良いじゃない。バールのようなものだと思えばさ。」
「ちょ・・・ちっとも良くありませんよ!余計、ダメじゃないですか!」
「アンタがツッコミに回るのって・・・そうとうアレな状況よね。」
「だって・・・家宅侵入くらいにしか使えないでしょう?ダメです、こういうのは。」
「そこまで目くじら立てなくてもいいだろ。道具なんて使い様なんだからよ。」
「それは・・・そうですけど・・・」
「ま、戦利品って事で割り切って考えようよ。じゃ、次の建物だね。」
「それにしても、ポートスラムって広いんですね。」
「ま、あちこちに建物が散らばってるからね。」
「で、この建物は何?」
「それは入ってみれば分かるよ。この建物はそんなに広くないし。」
「ホントですね。中に誰か居るみたいですし・・・ちょっと話しかけてみましょう。」
「戦車って売ってるものなんですね。私はてっきり拾うだけかと思ってたんですが・・・」
「ここは特殊な例だね。お金を払えば戦車が買える唯一のところだから。」
「戦車買うの?」
「もちろん♪ルシアさんのためにも戦車は欲しいところですし。」
「そこまで差別されてるとさすがに不憫ね、けんた。」
「ところでいくらくらい払うつもり?」
「とりあえず1000Gから始めてみましょう。」
「そんな金額で買える訳無いでしょう。」
「やっぱり、値切り王ラミたんとしてはなるべく安値で買いたいところなんですよ。」
「なんだ、値切り王ってのは。」
「値切る王だから値切り王なんですよ、サキたん♪」
「勝手に人に愛称をつけるな!」
「つーかさ、自分でラミたんとか言うんじゃないわよ。はずかしいわねぇ〜。」
「さっちゃんはそういうの嫌いですか?」
「さっちゃん・・・・、なんか可も無く不可も無くなあだ名ね。」
「さっちゃんなんて平凡な名前ね。しかもなんか名前負けしてる雰囲気だし。」
「愛称のつけ方変わってる事はスルーするんかい。」
「じゃあ、サハ氏にでもします?」
「嫌よ!それじゃ中東かどこかの武装組織の幹部みたいじゃないのよ!」
「ところで、まっちゃんは―――」
「誰がまっちゃんよ!私はどこぞの芸人だっての?」
「じゃあ、まちゃまちゃにしましょう。」
「それも芸人でしょ!いい加減、そういうのから離れなさい!」
「なら・・・、マトたん・・・でしょうか?」
「ちょっと語呂が悪くないか?」
「では、マトんという事で♪」
「何?私は羊?メェーメェー鳴けと?そういう事?え?」
「つーかさ、マトンは羊じゃなく羊の肉って意味じゃないの?」
「じゃあ、マチャ彦とか・・・?」
「ふーん、私はセクシーコマンドーの類の何か?と言うより、私の名前と関係ないでしょ?」
「あの・・・私は・・・?」
「そうですね。ゼルエルさんは・・・ゼットンあたりが適切かなと―――」
「駄目!ゼルエル様はそのままが良いの!」
「そうよ!ゼルエル様はゼルエル様以外の何者でもないのよ〜!」
「(´・ω・`)ショボーン」
「てか、ゼットンって思いっきりパクリじゃ・・・」
「気にする事ありませんよ。たまたま名前が似てしまっただけです。フォッフォッフォ。」
「それ、ゼットン違う。」
「じゃあ、ダンにでもします?」
「どっから来た?その名前。」
「ほら、サイキョーの使徒ですから。なんとなく。」
「どこぞのバッタもん格闘キャラかい。」
「良かった。私はてっきり某バイオ戦士から引用されたのかと・・・」
「そこは安心するところじゃねーだろ。」
「あの・・・僕、なんかハブられてます?」
「え?そんな事は無いですよ。」
「だって、前回の講義の時、一言も喋ってないのに誰も気付いてくれなかったし・・・
考えてみたら僕だけですよね。エヴァと戦ってないの。」
「そだっけ?」
「ゼロやマイナスじゃないのよ〜。ピッ!キュゥゥゥン。
みたいな感じで負けちゃってましたし。僕、悲しいです。」
「大丈夫、イロウルさんのあだ名も考えてますから。
パトリック・ジェームスさんなんてどうでしょう?略してPJ♪」
「それ、死亡フラグのやつだろ。」
「てか、イロウル関係無いし。」
「気の良いグリムさんの方が良かったですか?」
「そういう問題じゃないです・・・。」
「あの〜・・・」
「あ、すみません。ちょっと脱線しちゃいました。」
「ちょっと・・・?」
「そんな事よりさぁ〜、1000Gじゃ買えないってよ〜。」
当然ですね。
「やっぱり買えませんでしたか。でも大丈夫、全財産つぎ込めば・・・」
現時点では買えそうにありません。
「あれ?」
「あれ?じゃないわよ。なにやってんのよ、アンタ。」
「6000Gでも駄目なんですね。今のところは諦めるしかなさそうです。」
「とりあえずは、ここで戦車が買えるって事を覚えておけばオッケーかな。じゃ、次に行こうか。」
「ここも戦車では入れないみたいですからね。降りていかないと・・・」
「今度は何なのかしら?」
「う〜ん・・・、なんか倉庫みたいですね。入り口も一応見つけたんですけど・・・」
カギがかけられてます。
「まぁ、こういうトコじゃカギがかかっててもおかしくはねぇわな。」
「カギって・・・さっきのアパートのカギでも使うの?」
「違うよ。ここでさっき貰ったロックハッカーの出番―――」
「帰りましょう。」
「へ?」
「なんで?」
「だって完全に空き巣とか泥棒の類ですよ?私はモンスターハンターですが泥棒はしません。」
「いつからアンタがモンスターハンターになったのよ。」
「とにかく嫌なものは嫌です。
先に進めなくなったりとか本当にどうしようもなくなったら・・・その時は入るのも吝かではありませんけど。」
「まぁ・・・そこまで大事なものがあるわけじゃないから、好きにしてもらってもかまわないけど。」
「じゃあ、さっきの街に戻りますよ。」
「本当に戻るんですか?」
「そうですよ。この辺りって他にやる事はありませんよね?」
「まぁね。ポートスラムの散策が終わればこれと言って何も無いし。」
「なら、次にする事はさっきの街に戻って北上でしょう。さ、行きますよ。」
・
・
・
「やっとたどり着きましたね。」
「この辺だと敵も結構強いんだな。」
「敵が強いんじゃなく戦車の装備がヘボいんじゃないの?前に買ったのっていつよ?」
「え〜と・・・ドッグシステムを買った時・・・でしたよね?」
「覚えてないのかよ。」
「とにかく戦車の装備を新しくした方が良いってのは確かだよな。
さっきの敵なんか主砲で攻撃したのにダメージ一桁だったぜ?」
「そうですね。とにかく街に入りましょう。」
「とりあえず、装備買う前に情報収集はしておいてね。
これから先どうするかとか知っておいた方が良いから。」
「はぁ〜い♪」
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「んで、何かめぼしい情報とかはあった?」
「はい。新しいお尋ね者の情報がありましたよ。久々ですね。」
「うわ〜、今度のお尋ね者は濃いわね〜。」
「病院をアジトにしてるって・・・病院なんてドコにあんのよ?」
「ご心配なく、すでに情報収集済みです。」
西にあるそうです。
「西にあるその建物からは薬の匂いがするとも言ってましたから、まず間違いないでしょう。」
「で、倒しに行くわけ?」
「その前に準備をしておきましょう。今度こそ戦車の装備を整えないと・・・」
「ちょっと待って。今回のお尋ね者って病院をアジトにしてるってのは覚えてる?」
「え?はい。さっきそんな話がありましたから・・・いくら私でも忘れたりはしませんよ。」
「それじゃさ、病院の中って戦車で入れると思う?」
「入れ・・・るわけ無いですよね。」
「だね。ここまで言えば何を優先して準備するかは分かるよね?」
「つまり、人間用の装備や道具を買え・・・と、そういう事ですか?」
「そゆこと。少なくともえんまくはなびは必需品だから、さっきより多めに買っておいた方が良いかもね。」
「了解です。あと、武器も色々売ってるみたいなので、ルシアさんの装備を新調する事にします。」
・
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・
「それじゃ出発しますね。」
「うん。」
「そういえば、レベルアップとかしなくても平気なんですか?」
「う〜ん・・・、多分大丈夫だよ。勝てると思うし。」
「ここみたいですね。他にはそれらしい建物も無いみたいですし。」
「戦車止めのせいで戦車で入れねぇのか。強いっつってもこれじゃ形無しだな。」
「そうだね。戦車ばかり強くしても駄目だし、かと言って人間用の装備で戦車系の敵に挑むには無理があるし。」
「つまり、上手くやりくりしていかないと駄目って事なんですね。」
画面からは切れてますがお尋ね者がいます。
「お尋ね者がいましたね。なんかあっさり見つけちゃいましたけど・・・」
「でも、逃げ回ってばっかね。あのむさいヤツ。」
「追いかけましょう。」
「フッ、返り討ちにしてあげましょう。こっちにはルシアさんがいるんですから!」
「他力本願かよ・・・。」
「なんか・・・俺、立場ねぇな・・・。前回のタンスと言い今回のコイツと言い・・・ダメージ与えらんねぇぜ。」
「そこはほら、かえんびんで攻撃すればオッケーだし。」
「それにしてもルシアさんの攻撃って1人群を抜いてますよね。20くらいいってますよ。」
「仲間になってもらえて本当に良かった♪」
「けんたにも言ってやんなさいよ。その台詞。」
「あ・・・、結構あっさりと倒せましたね。経験値もたくさん入って良い事ずくめです。」
「そういえば、戦闘前お尋ね者の隣に変な車が居ましたけど、あれ何だったんですか?」
「あれは戦闘中にマッスルさんが乗り降りするための車だよ。あの車に乗ってるとHPが回復するんだ。
まぁ、さっきは乗り降りする前に倒しちゃったから出番無かったんだけど。」
「あの、上の方に車が残ってるんですけど・・・あれってもしかして・・・?」
「そのもしかして♪せっかくだから貰っておこうよ。」
地下駐車場に1台残ってます。
「名前はどうしましょう?」
「見た感じ、この車って救急車みたいなんですけど・・・字数が多すぎて名前が入らないんですよね。
他に名前も思いつきませんし、99シャという事で代用しておく事にします。」
「ベタっつーか、捻りが無いっつーか・・・。」
「でも、良かった。これでようやく人数分の車が揃いましたね。」
「それじゃ、とりあえずさっきのロッコの街に戻って賞金を貰おうか。
その後の事は次にしよ。結構長くなっちゃったしね。」
「了解です。」