「それじゃ、そろそろ次に進もうか。」
「・・・はい。」
「まだ、前回のアレ引きずってんの?」
「いえ・・・、大丈夫です。サキエルさんの言うとおり、
ウルフさんの言っていたニーナさんって人を見つけなきゃなりませんからね。落ち込んでばかりもいられませんよ。」
「そんな事、言ったんですか?」
「あ?ああ、さっき表に出た時にな。」
「それじゃ、さっそくなんだけど、戦車が1台余っちゃったから、故郷に戻しにいこうか。」
「そういえば、そうでしたね。」
「で、今度は何をお蔵入りにすんの?」
「チハたんさん。長い間お疲れ様でした。」
「へ?チハをしまっちゃうの?一応戦車なのに?」
「だって、みんながみんな戦車に乗ってたら面白くないじゃないですか。
メカニックの人はゴリアテさんに引き続き乗ってもらいます。」
「結局、最後まで戦車には乗れないワケね。けんた。」
「ちょっとカワイソス(´・ω・`)」
「で、新しい街では何か情報は見つかった?」
「はい。新しいお尋ね者の情報です。」
「北東にゴミ捨て場があるそうで、そこに行けば会えるみたいです。」
「あ、でも今すぐ行くのは止めた方がいいよ。勝てないと思うから。
そうそう。忘れないうちにさっきのゴメスの賞金貰っといてね。」
「はい。では、これからどうすれば・・・?」
「ここから先は経験値稼ぎも兼ねて、次の街へ行ってみるのが良いと思うよ。
とりあえず、この街ではいろんな情報が転がってるからこまめに集めてきてみて。」
「分かりました。」
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「次の街はカナベルという名前なんですね。」
「我々は三年、待ったのだ・・・!」
「そりゃ、アナベルでしょうが。」
「砂漠のオアシスからさらに南・・・、とりあえず南の方へ進めば街がありそうですね。」
「ところでヘル・ゲートってのは?」
「変わった名前の街ですよね。ヘル・ゲート・・・地獄の門って意味でしょ?」
「それ、街なのか?」
「多分違うと思うけど・・・」
「まぁ、近寄らない方が良いとも言われてますし、とりあえずはカナベルという街へ向かう事にしましょう。」
「ここから先は広い砂漠が続くから、一応BSコントローラーで行き先を確認しておいた方がいいんじゃないかな。」
「あ、そういえばそんなアイテムがありましたね。では、早速使ってみましょう。え〜と・・・」
「この地図の見方なんだけど、白と黒で点滅してる四角い部分が現在地、これだと真ん中のやや左よりになるかな。
で、次の街へ行くには・・・現在地から西にある山脈を迂回して南へ進めばオッケー。」
「本当に便利な機械なんですね。」
「ま、これだけじゃないんだけどね。それじゃ、カナベルって街へ出発しようか。」
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「さっき、話に出てたオアシスって・・・ここでしょうか?」
「まぁね。入ってみる?」
「え?え〜と・・・今回はいいです。」
「あれ?ラミエルさんってこういうのが好きだったのでは?」
「だって、ついさっき街を出たばかりですし・・・とにかく先を急ぎましょう。」
「ホントにずーっと砂漠が続いてるわね。ここって日本って設定でしょ?」
「そうだと思いますけど・・・。」
「日本ってこんなに砂漠だらけのとこだっけ?」
「さすがに砂漠は無かった様な・・・」
「おそらく、199X年に世界が核の炎に包まれたんですよ。」
「それなんて北斗の拳?」
「いい加減、そういう類のネタから離れなさいって。」
「でも、このゲームのストーリーだと、大昔に何かの大破壊ってのがこの世界で起きたって話だよ。
核かどうかは知らないけどね。」
「へぇ〜、やっぱり何かがあったのか。」
「結構遠かったですけど、ようやく到着です。早速中に入ってみますね。」
「うん。」
「そういえば、武器とかは買わなくて良いんでしょうか?」
「う〜ん・・・、とりあえず今は買わなくても大丈夫かな。
それに戦車の主砲とかはもう買わなくてもやっていけると思うよ。」
「え?買わなくて良いって・・・?」
「ま、とにかくいつも通り情報収集。そのへんで色々聞いてきてみてよ。」
「了解です。」
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「とりあえず、一つ目の情報はこの先に戦車があるらしいって事ですね。
他にも軍隊が使っていた工場が近くにあるとかいう話があったんで、多分そこに戦車があるんだと思います。」
「また戦車?いるの?」
「え〜と・・・、自分としてはこの編成で最後までやろうと思ってるので、多分使わないとは思うんですけど・・・一応です。」
「さすが物欲王ね。」
「だから、そんなんじゃありませんって。」
「ところで、他にはなにかあったか?」
「はい。新しいお尋ね者の情報がありました。」
「賞金の額がスゴい事になってるわね。」
「それだけ強い相手という事なのではないでしょうか?」
「このお尋ね者はどこに居るんですか?」
「それが・・・情報が無いんですよね。この街の近くには居ないのかも・・・」
「ま、それはおいおい分かってくると思うよ。」
「他には何かありましたか?」
「はい。え〜と・・・あんまりモンスターハンターの仕事とは関わりが無いとは思うんですけど・・・」
「ヒミオというイジメられっ子がいて、その子が火遊びが趣味という話なんです。」
「子供のクセに放火魔?世も末よね〜。」
「まぁ・・・、こんな世界ですからね。」
「肯定するのかよ。」
「他にはこれといった情報もありませんし・・・先にあるという工場へ行きましょう。」
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「結構、すぐ近くにあるものなんですね。では、早速中へ入ってみましょうか。」
「上の小さい建物は?」
「柵があってどうにもならないみたいです。今は大きい建物の方へ行きます。」
「ふ〜ん、さすがに工場だけあって戦車でも移動出来るんだな。」
「まぁ、最終的には戦車から降りないと戦車の場所へはいけないんだけどね。とにかく気をつけて進んでみてよ。」
「はい。」
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「意外とあっさり見つかっちゃいましたね。」
「そうね。こういうのって奥深いダンジョンとかにある様なモンだと思ってたけど・・・」
「このゲームだと、そんなに長いダンジョンって無いから。」
「で、この戦車の名前はどうすんだ?」
「え〜と・・・」
「ちなみに、この戦車のシャシーの名前はキングタイガーって言うんだって。」
「じゃあ、ケーニヒスティーガーで決まりじゃないですか。さっそく名前を・・・」
「おもいっきり字数オーバーしてるでしょうが。」
「では、Kティーガーという事にします。」
「でも、これどーすんの?来た道へは戻れないじゃない。」
「今は道なりに進むしかないね。」
「なんなんでしょうか?ここ・・・。」
「一応、その上の機械みたいなのを調べると柵が開くようになってるんだけど・・・建物の中に入ってみる?」
「はい。中になにか博士っぽい人がいますからね。とりあえず話を聞いてきましょう。」
「え〜と・・・、よく分からない人でした。」
「レンズレンズって・・・レンズマニアか、コイツは?」
「ハハ・・・、バカだなぁ。レンズは一粒で10日は食べなくてもいいくらいなんだぞ。」
「馬鹿はアンタよ!その類のネタは止めなさいって言ってるでしょ!」
「(´・ω・`)ショボーン」
「何よ!ゼルエル様の事、何も知らないのに馬鹿呼ばわりする気?」
「そーよ!ゼルエル様ってあれでも頭脳明晰なんだから!」
「あれでもって・・・」
「馬鹿を馬鹿って言って何が悪いのよ!少しはマトモな使徒だと思っていた私が馬鹿だったわよ!」
「私が馬鹿だった・・・アスカさんもついにその事を自覚されたんですね。」
「人の言葉を一部だけ抜き出すな!意味合いが違うでしょうが!」
ゴッ(殴打音)
「いたっ!」
「フン!」
「ところで、レンズって・・・これまでいくつか手に入れてますよね。それを使うんでしょうか?」
「そだね。もっとも、今は二つしかないからどうしようもないんだけど。」
「じゃあ、今はとりあえず戻るしかないんでしょうか?」
「うん。戦車も手に入れた事だし、とりあえずカナベルの街へ戻った方がいいと思うよ。
面倒だとは思うけど、ちゃんと戦車も降りた場所まで取りに行ってね。」
「そういえば・・・」
・
・
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「や、山火事?なんかイベントが始まっちゃってますよ?」
「そだね。」
「何を悠長な・・・、とにかく山火事のところまで行ってみましょう!」
「でも、山火事ってどこでなってんの?」
「街の人がみんな右の方を見ているのでそっちの方向だと思います。」
・
・
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大火事です。
「想像してたのより、すごく燃えてるんですけど・・・」
「とりあえず火を消した方が良いんじゃないか?」
「消した方がって言われましても・・・この世界に消火器とかってあるんですか?」
「一応あるよ。」
「え?あるんですか?」
「でも、消火器じゃ駄目だから、ハイドロポットっていう道具が必要なんだ。
サンタ・ポコの街に売ってるから、ちょっと買ってきて。」
「了解です。」
・
・
・
「それじゃ、早速使ってみましょう。」
「へぇ〜、あっという間に消えちゃいましたね。」
「あら、なんかの建物があるみたいね。」
「これはもう、そこへ行けって事ですよね。」
「うん。」
「中は・・・何なんでしょうね。工場みたいな倉庫みたいな・・・」
「ここにも色々なアイテムがあるからちゃんと拾っておいてね。」
「はい。」
「あら〜、あなたも空き巣に抵抗が無くなってきたのかしら?」
「ここには人は住んでないみたいですし近くに民家もありませんから、
多分、長い事放置されてた建物なんだと思います。だから・・・空き巣じゃありません。」
「まぁ、確かに誰も住んでないみたいだけど・・・」
「あれ?いきなりお尋ね者が出てきましたよ?」
「うん。このお猿さんの居場所ってこの建物だから。
情報は何も無かったと思うけど、この建物に入ればまず出会える相手だしね。」
「じゃあ、後は倒すだけですよね。」
「そうだね。」
「でも、このお猿さんは強いみたいですね。戦車の主砲でも一桁しかダメージが与えられませんよ。」
「そうですね。さすが本舗だけあって強い―――」
「ありゃ、大してダメージ与えてねぇのに倒しちまったぜ?」
「あれ?ホントですね。これって・・・?」
「HPは低いみたいだからね。このお猿さんってあんまり強くないんだ。」
「なんだ・・・、ちょっと拍子抜けしちゃいました。」
「ここでは戦車の装備が結構手に入るんだけど、一番重要なのはカメラのレンズを手に入れる事。
それさえあれば、この時点で3つのレンズが手元にあるって事になるからね。」
「レンズが3つあると何かあるんですか?」
「ほれ、さっき戦車を見つけた工場の近くの博士がレンズレンズって言ってたろ?3つあればどうとかとも言ってたしな。」
「そういえばそうですね。それじゃ探してみます。」
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「わりと簡単に見つかりましたね。他にはもうアイテムも無いようですし、カナベルの街へ帰りましょう。」
「あ、ちょっと待って。」
「まだ何か?」
「これはノーヒントなんだけど、手に入れておいた方が良いから言っちゃうね。
この建物の周りの森を金属探知機で調べてみて。」
「え?」
「もしかしなくても、お宝があるとか?」
「うん。お店じゃ買えないから一応、拾っておいた方が良いと思ってね。」
こまめに調べていきましょう。
「220ミリガイア?これって・・・?」
「うん。これが最強の主砲だよ。」
「220ミリって・・・22センチですよね?旧帝国海軍の重巡洋艦の主砲より大きいじゃないですか。」
「なに、ファーストみたいな事言ってんのよ。ゲームなんだから別に良いでしょうが。」
「だって・・・ちょっと大き過ぎる気がしたもので・・・」
「じゃあ、次はレンズって言ってた博士のところまで移動だね。」
「分かりました。」
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・
「レーザーバズーカですって。」
「いや、俺に言われても何が?ってしか答えようがねぇぞ。」
「なにか、並べ方で威力とかが変わるとか言ってますけど・・・」
「オススメはメガネ・ルビー・カメラかな。グループに攻撃出来て、攻撃力も高いから。」
「へぇ〜、それじゃ早速・・・」
「でも、レンズをはめるところって4つありますよ。これはもしかして・・・」
「もう一枚、この世界のどこかにレンズがあるってワケ。それを見つけたらまた戻ってこようよ。」
「そうですね。ちょっと楽しみです。」
「それが終わったら故郷へ戻った方が良いかな。
人間と戦車の装備の整頓とか色々しなくちゃならないし・・・使わない戦車も戻しておかないとね。」
「はい。」
「ホントに新しい戦車をお蔵入りにしちゃうのね。」
「今のところ、別に困ってませんから。」
「じゃあ、そろそろダストフランケンを倒しにいこうか。レベルも上がってきたしレーザーバズーカもあるから勝てると思うよ。」
「はい。それじゃ・・・サンタ・ポコの近くでしたっけ?」
「うん。分かってるとは思うけど、えんまくはなびをワンセットと回復アイテムは忘れないでね。」
「了解です。」
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「戦車じゃ建物の近くにも行けないのね。」
「ここは普通にフィールドだから、建物に入る前に強いザコが出てくる事もあるから油断しないようにね。」
「はい。」
「この建物の中はそんなに広くないからダストフランケンのいる場所にはすぐにたどり着けると思うよ。」
「そうなんですか?」
「うん。ちなみにダストフランケンがいるのはこのあたりね。」
「このお尋ね者も普通にエンカウントして出会うんですね。」
「どっちかって言うと、前に倒したゾウさんみたいなタイプの方が珍しいくらいだから。」
「で、勝てんのか?」
「大丈夫そうですよ。ルシアさんの攻撃はきちんと二桁くらい通ってますから。」
「だから、レベル低い時に装備もままならない状態で来ちゃうと全滅確定ってワケ。
このお尋ね者って、ある程度準備してこなきゃキツイ相手なんだ。」
「( ・∀・)つ〃∩ ヘェーヘェーヘェー」
「あ、普通に倒せたみたいね。」
「そうですね。シルフェさんと伊藤さんのサポートのおかげです。ありがとうございます。」
「いや〜、そんな事いわれるとテレちゃうけど。」
「どういたしまして。ウフフフ・・・」
「え〜・・・、お尋ね者を倒したらもうここには用は無いからサンタ・ポコの街にでも帰還だね。」
「はい。」
「今回はこの辺で終わり?」
「う〜ん・・・、今回はもう少しやってみようよ。賞金を受け取ったら今度はオードリーの街へ移動だね。」
「え?オードリーって・・・随分前に行った街ですよね?どうして・・・?」
「ポートスラムってトコで戦車を売ってる人がいたのは覚えてる?
そろそろその戦車を買いに行っても良いんじゃないかなって思ってさ。」
「戦車を売ってる人・・・?」
「アンタ、完全に忘れてるわね。」
「とにかくポートスラムへ移動移動。」
・
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・
「なんか懐かしいですね。」
「前は全財産を使っても買えなかったはずですが・・・」
「今の手持ちなら間違えなく買えるはずだから、とりあえず自分でこのくらいかな?って値段で交渉してみて。」
「いくらなら買えるの?」
「話しかけた時で値段が変わるって話だから・・・正直、最安値は分からないんだよね。
とりあえず50000Gくらいから始めてみるのが良いと思うけど。」
「はい。え〜と・・・」
・
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「結局、70000Gで購入となりました。」
「ふ〜ん。思ったより安かったわね。」
「そうだな。俺はてっきり100000Gとかすんのかと思ってたぜ。」
「ところで名前はどうするんですか?」
「ちなみにシャシーの名前はタイガーだよ。」
「じゃあ、ティーガーにしましょう。この名前ってこれまで一度も使ってませんし。」
「前につけてたKなんたらはどうなのよ?」
「あれはあれで別物の戦車なんです。」
「でも、結局この戦車もお蔵入りでしょ?なんだかなって感じなんだけど・・・」
「良いじゃないですか。とにかくこれで全部の戦車が集まったわけですから。」
「そうだね。とりあえずは故郷の駐車場に置いてくるのが良いかな。」
よりどりみどり
「こうしてみるとさすがに壮観ですね。」
「うん。戦車を手に入れた時の色々な思い出とかもあるだろうしね。」
「そう・・・ですね・・・。色々ありましたから・・・。」
「あ・・・ゴメン!」
「いえ・・・大丈夫ですよ。」
「アンタ、いつまで引きずってんのよ。そういうキャラじゃないでしょ。」
「それはそうですけど・・・。」
「え〜と・・・じゃあ、今回はとりあえずここまでにしておこうか。」