「・・・・・。」
「・・・・・。」
「・・・・・。」
「・・・暇ですね。」
「シルフェさんが帰ってくるまで話を進めるわけにもいかないからね。」
「じゃあ、みんなで対戦でもしませんか?ただ待ってるだけでも退屈ですし。」
(対戦って・・・アンタはいま片手が塞がってるでしょうが。)
(ご心配なく、私は見てるだけで良いですから。それにちゃんと策はありますよ。そろそろ来るはずです。)
ウイィィィン(ドアの開閉音)
「あれ?誰か来た・・・?」
・
・
・
「サハクィエル!」
「マトリエル!」
「イロウル!」
「・・・サキエル。」
「ゼルエル!」
「・・・・・。」
「みんなそろって!」
「ゼルエル特戦隊!」
「お待ちしてましたよ〜♪」
「ありがとうございます。ラミエル様、今回の我々の使命をお教えください。」
「待て待て待て!」
「はい?」
「はい?じゃないわよ!なんなのよ、そいつらは!」
「ゼルエル特戦隊の皆さんです。」
「よろしくお願いします。」
「よろしく〜。」
「そういう意味で聞いてるんじゃないわよ!なんで使徒がこんなに出てくんのよ!おかしいでしょうが!」
「やっぱりドラゴンボールネタはウケなかったみたいですね。まぁ、僕の計算でも笑いの取れる確率は0.1%未満だったんですけど。」
「なら、別のネタでお願いします。」
「了解。」
「ちょっと・・・私が言ってるのはそういう事じゃなくて―――」
「我々の力を持ってすれば地球圏はもはや時間の問題・・・だが、こうしてみんなに集まってもらったのは他でもない。
我々使徒四天王にもある問題がある。それは―――」
「四天王なのに5人いるとか言うんじゃないでしょうね。」
「・・・・・・・・・・。」
「・・・四天王なのに6人いるという事だ。」
「ムリヤリ続けようとするんじゃない!」
「あのさぁ〜、せっかくあたしらが笑いを取ろうとしてんのに、細かいツッコミすんの止めてくんない?」
「そうそう。こういう時は素直に笑うのが礼儀ってモンよね〜。」
「・・・あたしって面かよ。」
「しかし、ドラゴンボールもクロ高もダメとなると・・・」
「コンバトラーVなんかはどうです?ちょうど5人ですし。」
「コンバトラーチームを僕達に当てはめると僕のポジションは小介さんが相当ですね。彼も僕と同じで頭脳明晰ですから。」
「じゃあ、アレか。俺はさしずめエセ関西弁のアイツか?別に良いけどよ。」
「そうなると、当然主役はゼルエル様よね?」
「そうそう。て言うか、むしろゼルエル様以外に適任いなくない?」
「ゼルエル様って・・・」
「ゼルエルさん、人気あるんですよ。強いし寡黙だし男らしいしノリも良いしお茶目さんだし。」
「知らんわよ・・・。」
「ちずるのポジションは当然あたしよね。マトリエルにはふとっちょ役をあげるわ。感謝なさい。」
「ちょっとぉ、勝手に決めないでくれる?アンタの方が短足なんだからアンタがアレになりなさいよ。」
「なんですって〜!アンタなんか寸胴じゃない!このあたしの括れの方が世の男どもはメロメロになるのよ!」
「馬鹿言うんじゃないわよ!あたしの脚線美の方が絶対魅力的なんだから!アンタは引っ込んでなさいよ!」
「なによ!」
「なにさ!」
「・・・どっちもどっちです。」
ドガッ!(打撃音)
「うるさい!」
「・・・暴力的な方々ですね。ラミエルさん、貴方に言うのもなんですが友人は選んだ方がいいですよ。」
「あれでも結構良い人達なんですよ・・・?」
「人じゃないだろ。」
「ところであたしらをここへ呼んだくらいなんだから、それなりに面白い事あるんでしょうね?」
「はい。え〜と・・・、皆さんに対戦ゲームで楽しんでもらおうと思って。」
「ゲームぅ?そんなの子供のやる事じゃん。あたしら興味無いしー。」
「そうよねぇー。」
「そ、そんな・・・」
「ゲームはみんなで楽しめるものです。子供のやるものという認識は少し違うと思いますよ。」
「そうそう。ゲームってやってみると意外と面白いんだから。」
「そうよねぇ〜。」
「なによ、その変わり身の早さは・・・」
「で、何のゲームで対戦すんの?」
「そうそう、やるんならさっさと準備しなさいよ〜。」
「は、はい・・・。」
「ところでさ、なんでサキエルまでここにいるわけ?アンタってマトモな方だと思ってたんだけど。」
「いや、俺にも付き合いってモンがあるし・・・その辺はあんま触れないでもらえっかな。」
「苦労人ですからね、サキエルさんは。」
「人じゃないってば・・・。」