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フロリダ島沖海戦
「・・・では、次に移りましょう。
南太平洋海戦以降、話に出てこなかった日本軍機動部隊の出番となります。」
「機動部隊・・・て事は南雲さんの出番?」
「・・・その御仁は前回の戦いで引退したのだろう?確か、そんな話をしていたはずだが。」
「・・・覚えててもらえていて助かります。
南太平洋で乾坤一擲の決戦を終えた南雲中将は佐世保鎮守府に転出しています。
機動部隊は第三艦隊として再編成され、新たな司令長官の下で内地にて訓練を行っていました。」
「新たな司令長官て誰だ?」
「小沢治三郎中将閣下です。随分前に、ほんの少しだけ名前を出したと思いますが・・・。」
「んなの、覚えてるわけないでしょ。」
「・・・では、今後はこの方が機動部隊を率いるので記憶の片隅に止めておいて下さい。」
「は~い。」
「で、その新しい人は大丈夫なの?」
「何がですか?」
「だ~か~ら!有能な人かどうかって聞いてんの!南雲なんとかって人みたいに、大事な時に消極的な人じゃ困るでしょ?」
「・・・南雲中将は消極的ではなく単に慎重であっただけだと思われます。似て非なるものですよ?」
「そんな事はどーでもいいの!で、その小沢って人はどうなのよ?」
「少なくとも人にモノを尋ねる態度じゃありませんねぇ。」
「同感。」
「うるさい!少しは黙ってなさいよ!」
「・・・小沢治三郎中将閣下については後々出てくるので今は止めておきます。」
「あんた先に延ばしてばっかじゃない。説明するとか言って忘れてる事・・・あるんじゃないの?」
「・・・さぁ?忘れているという事はそれだけ大事な事ではなかったのでしょう。気にする事ではありません。」
「気にするわよ!いい加減、説明がテキトー過ぎるって気付きなさいよ!」
「・・・完全無欠と言う訳にはいきませんが、それなりに間違いは無いようにしているつもりです。
次の作戦内容に移る前に確認したいのですが・・・前回の戦いは覚えていますか?」
「何だっけ?」
「・・・日本軍の輸送船がアメリカ軍の航空機に沈められたという話だ。
ビスマルク海海戦・・・またの名をダンピールの悲劇だ。」
「すっご~い!よく覚えてるね~♪」
「プル、どうでも良いがお前・・・私の事を馬鹿だと思っていないか?」
「え、違うの?」
「やはりか・・・!貴様、私をなんだと思っているのだ!」
「騎士ヲタ。」
「ロリコンでは?」
「き、貴様ら~!」
「・・・良い様に玩具にされてんな。」
「・・・あんたら、いい加減にしなさいよ。話が全然進まないじゃない。」
「・・・微速前進しているようなので、まぁ良いです。」
「良いんかい・・・。」
「委員会?」
「るさいっ!」
「EVA初号機の修理に兵装ビルの補修・・・国が一つ傾くよ?」
「使徒再来によるスケジュールの遅延は認められん。予算については一考しよう。」
「だから、意味不明な脱線は止めなさいよ!」
「・・・脱線は程々に。話を続けますよ?
ビスマルク海海戦では、アメリカ軍の基地航空部隊が日本軍の増援部隊を叩くという構図でした。
次のフロリダ島沖海戦はその逆です。」
「と言うと?」
「敵の増援を食い止めるため、
日本軍航空隊が輸送船団及び敵飛行場を叩く・・・というのが本作戦の趣旨です。」
「なるほど~。確かに逆だね。」
「で、機動部隊が出てくるわけ?」
「・・・厳密に言えば、今回の作戦では機動部隊の出番はありません。
主役はあくまで機動部隊の航空隊です。航空隊を基地に上げ運用するという方法を執らざるをえませんでした。」
「また、小難しい事を・・・もう少し分かりやすくしなさいよ。」
「・・・アメリカ軍はこの頃、ニューギニアやソロモンの各飛行場の兵力増強を進めていました。
ソロモン方面に約200機、ニューギニア方面に100機。
さらに、おおよそですが月50~100機くらいのペースで、前線に新鋭機を投入していったそうです。」
「多いんだか少ないんだか分からんな。」
「・・・一方の日本軍は多い時でラバウルに240程の航空機が存在していた様です。
航空機は消耗品ですから戦闘を行えば戦力は低下していくもの・・・。
フロリダ島沖海戦の時には減少し190機程が残っているに過ぎませんでした。」
「あんまり少ないような気はしないけど・・・」
「・・・圧倒的な兵力を持つアメリカ軍を相手にするには、これでは不十分です。」
「戦いは数だよ、兄貴!ですからねぇ。」
「まぁ、そうですね。
アメリカ軍の様に、基地航空戦力を増強出来れば良いのですが・・・国力の劣る日本軍ではそうはいきません。
そこで実行されたのが機動部隊の航空兵力の基地運用です。」
「まぁ・・・、仕方あるまい。戦力が足りないと言うのならな。」
「・・・しかし、機動部隊司令の小沢治三郎中将閣下はこの方針には反対だった様です。」
「なんでよ?・・・つーか長いって。」
「・・・はい?」
「その小沢なんとか言う人の事よ!いちいち中将閣下とか言ってたら、むやみに長くなるでしょうが!」
「・・・じゃあ、閣下で。」
「止めんか!どこぞのバンドのボーカルじゃあるまいし!」
「・・・なら、小沢中将閣下とします。」
「だから短くないって。名前しか削ってないじゃない。
まぁ、それは良いとして・・・なんで部隊の投入に反対してんの?どう考えてもおかしいでしょ。」
「・・・何故そう思うのです?」
「はい?」
「・・・小沢中将閣下も山本大将や山口少将と同様に、航空機の有用性に関しては先見の明がありました。
決して、意固地になって反対している訳ではないのです。反対するにも何事にも理由があります。原因と結果、作用反作用━━━」
「うるさいっ!」
「・・・なんで反対してんだかな。基地航空隊だけじゃ足りないんだろ?」
「そうです。」
「ん~・・・俺にゃ、理由が分からんな。」
「・・・もしや、他に遂行すべき作戦が控えているのではないか?」
「どゆこと?」
「だからな。後々、一大反攻作戦があったとしよう。
戦力を温存するため部隊の投入に反対という話なら考えられなくはあるまい?」
「反攻作戦って・・・それはあんたの想像でしょ?」
「作戦の予定があったわけではありませんが・・・当たらずとも遠からずです。」
「うそ!」
「・・・機動部隊に所属する航空隊の利点、それは空母に着艦出来るという点です。
以前、少し話したとは思いますが空母への着艦というのは難しいものなのです。
空母へ着艦技能とは特別な一つのスキルと見て差し支えはありません。」
「そんなものなのか?」
「・・・航空機搭乗員の育成に時間を要するというのは以前説明したと思います。
南太平洋海戦で失った航空隊を再編したとは言え、練度は十分とは言えません。
熟練搭乗員とするためには、さらに多くの時間が必要になりますし・・・」
「つーか長い!もっと分かりやすく説明しなさいよ!わ・か・り・や・す・く!」
「・・・そうですね。一言で言うなら養成した搭乗員が勿体無かったからです。反対の理由はそれに尽きます。」
「もったいないって・・・。」
「確か、前にもそんな話がありましたよねぇ。」
「・・・・・。」
「どうした?」
「もう・・・ファーストには何も言う気が起きないわよ。敵を攻撃しようって時に勿体無いは無いでしょ。」
「・・・いえ、ようやく航空隊を再建させた小沢中将閣下の心中を考えれば、
作戦への参加を反対する理由は分からなくはありません。」
「分からないっつってんでしょ!」
「・・・難しく考える事はありません。
機動部隊の利点が何か?という事を思い出していただければ、何故彼が反対したのかは見えてくるはずです。」
「う~ん・・・、よく分からないけど。」
「・・・繰り返しになりますが、
空母の利点は大海原において航空部隊を縦横無尽に移動させる事が出来るという点です。
しかし、空母が強いと言っても乗せる航空機・搭乗員の練度で如何様にもなります。
練成にかなりの時間を要する母艦搭乗員を基地に上げ作戦に投入するなど・・・
後々の事を考えれば、むやみに行うべきでは無いのです。」
「行うべきじゃないって・・・でも、その作戦を実行しないと危ないんでしょ?」
「・・・そうです。反対はしたものの、結局は機動部隊航空隊も基地航空隊に編入されています。
結局は作戦通り敵輸送船団への攻撃にあたる事になりました。」
「最終的には了承した訳か・・・。」
「なんだ、反対とか言ってるから、最期までそう言い張ってんのかと思った。」
「・・・小沢中将閣下は現実が見えない人ではありません。
いくら機動部隊所属の航空隊が貴重と言えど、基地航空部隊だけでは足りないと言うのもまた事実。止むを得ない状況でした。」
「国力の低い国ってのは大変だな。これがアメリカなら、一ヶ月もあれば基地航空隊は増強されるんだろ?」
「・・・そうです。まぁ、世の中不公平なのは仕方ありません。
さて、今回のい号作戦の為に集結した航空機数はおおよそ370機。日本軍にとってはまさに大兵力と言える数でした。」
「・・・370ねぇ。多いんだか、少ないんだかよく分からないけど。」
「真珠湾攻撃より多い機数です。大兵力と言っても問題はないでしょう。」
「ねぇねぇ、い号作戦ってのにも由来か何かあるの?」
「・・・さぁ?」
「さぁ?って・・・いつもは長々とウンチクたれてるじゃない。」
「・・・知らないものは仕方ありません。
じゃあ、ソロモン海で物資の輸送に尽力したイ号潜水艦に対する敬意の表れという事にしておきましょう。」
「へ~、そうなの?」
「嘘に決まってるじゃないですか。」
「ファースト!あんたは~!」
「・・・話を進めますよ?
い号作戦の発動は昭和18年3月25日、前述の航空隊がラバウルやソロモン海に残った飛行場に進出したのは4月2日のことです。
また、翌3日には山本大将が前線で陣頭指揮を執るため、ラバウルに進出しています。」
「なんで?その山本なんとかって人、いつもは後ろの方でのほほんとしてるじゃん。」
「基地航空隊のみならず、虎の子の母艦機まで投入する作戦です。
それだけこのい号作戦が重要だったのだと思われます。」
「虎の子?」
「タイガーでつよ、タイガー。」
「な~んだ、重戦車の事かぁ。」
「ファシストの虎に心動かされてはなりませんよ?我らにはT-72神という偉大な主が存在するのですから。」
「オブイェークト♪」
「オブイェークト・・・あれ?皆さんどうしたんです?」
「・・・どこをどうやったら、そういう方向に話が繋がるのよ。」
「・・・4月7日、ガ島及びラッセル諸島周辺のアメリカ軍に対し、攻撃が開始されました。」
零戦(制空)×157
九九艦爆(爆撃)×66
「多いんだか少ないんだか分からないけど・・・」
「・・・その辺りの判断はお任せします。
私としては制空の零戦が三桁に届いていると言う点で大兵力だと言って差し支えは無いと思いますが・・・
さて、一方のアメリカ軍は、ソロモン諸島に沿岸監視員を配置しています、したがって日本軍の行動は完全に捉えられていました。」
「沿岸監視員?」
「・・・文字そのままです。日本軍の動きを監視し、必要に応じて後方に情報を伝達する要員の事です。
さて、日本軍がガ島周辺に到達したのは12:30頃・・・、日本軍攻撃隊は対空砲火と迎撃機の歓迎を受けました。
敵の迎撃をかいくぐった艦爆はルンガ泊地やツラギ島に停泊しているアメリカ軍艦隊に向けて突撃を開始。
また、制空の零戦は迎撃に上がってきたアメリカ軍の戦闘機と空中戦を繰り広げていました。」
「アメリカ軍機の機種は何だ?」
「・・・正確な情報が無いので言及は出来ません。時期的に、F4FやP38だと思われます。」
「ふむ・・・。」
「どうでも良いが、F4Fってのは艦載機だだろ?アメリカ軍も艦載機を基地に上げてんのか?」
「あの~、もうちょっと分かりやすく・・・」
「さっき言ってただろ?母艦機は空母で扱ったほうが良いって。余裕あるはずのアメリカが、なんでそんな事してんだ?」
「・・・ガ島に上げられていた艦載機は護衛空母のものがほとんどだったそうです。
機動部隊として運用するには護衛空母では能力不十分と判断したが故の結果でしょう。」
「あの、もちょっとわかりやすくお願いしまつ。」
「じゃあ、一言で。
アメリカ軍は空母に航空機を積んでも意味が無いから基地で運用していた
ただ、それだけの話です。兵力に余裕があるからこそ出来る事・・・日本の場合とは違うのです。」
「そればっかね。」
「・・・さて、この作戦での戦果は次の通りに報告されました。」
艦艇、撃沈・大破×14
航空機撃墜×36
「へぇ~、なんだかんだ言っても結構凄いんじゃない。」
「・・・あくまで日本軍の報告ですけどね。アメリカ軍の記録によると次の通りになっています。」
駆逐艦アーロン・ワード(撃沈)
輸送艦アドハラ(損傷)
給油艦タッパハノク(損傷)
航空機撃墜×7
「それだけか?」
「・・・おそらく。アテにするならアメリカ軍の情報の方が正確かと。」
「なによ!じゃ、さっきあんたが言ったのはまるっきり大本営発表じゃない!」
「・・・私は報告された戦果と言ったはずですがなにか?嘘は言っていません。」
「紛らわしいから止めなさいよ、そーいうの!」
「・・・だから、ちゃんとアメリカ軍の記録も出したでしょう?ちなみに日本軍側の損害は次の通りになっています。」
零戦×12
九九艦爆×9
「あんたは~!人の話を最期まで聞きなさいよ!」
「はい?」
「はい?じゃないわよ!大体、あんたはいっつも―――」
「・・・なら、アスカも私の話を最期まで聞いて下さい。説明を止めたのはあなたでしょ?」
「む・・・。」
「いつも通りの自爆、乙であります(`・ω・´)ゝ」
「るさいっ!」
「第二回攻撃が行われたのは4月11日、
今度はニューギニアのブナ近郊の連合軍艦隊が攻撃目標です。編成は次の通りです。」
零戦×71
九九艦爆×21
「で、結果は?」
「日本軍の報告では駆逐艦1、輸送船3を撃沈。敵航空機撃墜が22機・・・となってます。
輸送船3隻撃沈はどうやら本当の様ですが・・・他は分かりません。」
「ちゃんと調べてから説明しなさいよ・・・。」
「出来るだけ探してはみたのですが・・・すみません。」
「別に謝る事はなかろう。分からないものを解るというよりはよほど良い。」
「あまい!そういうのはキチッとしとかなきゃ駄目でしょうが!」
「では、仮に調べたとして・・・輸送船の名前をそんなに知りたいですか?」
「逆ギレすんじゃないわよ。」
「・・・輸送船の名前を知りたいという需要が無ければ意味はありません。と言う訳で先に進めます。」
「それにしても、今回は随分話が早いですねぇ。質素倹約質実剛健、無駄を省くのは良い事です。」
「次は第三回攻撃、日付は4月12日です。目標はポートモレスビー飛行場と周辺に展開する敵艦隊です。」
零戦×104
一式陸攻×44
「零戦の数も結構なモンだな。日本にしては。」
「上記の攻撃隊により敵飛行場を炎上させる事は出来ましたが、具体的な戦果は不明です。
一応日本側の発表では敵機26機を撃墜、輸送船撃沈1、飛行場を大破となってます。」
「どーせ大本営でしょ?」
「・・・おそらく。第四回攻撃は4月14日、目標はニューギニア東端のラビ飛行場、及びミルネ湾に展開する敵船団です。」
零戦×129
九九艦爆×23
一式陸攻×44
「この日の日本軍の攻撃隊は、第一回攻撃隊と同規模の大兵力を動員しています。
敵機44機を撃墜、輸送船4隻を撃沈に加えてラビ飛行場を大破させたと報告されました。」
「一応聞いておくけど・・・それホント?」
「アメリカ軍側の記録では具体的な損害を受けたという記録は無いようです。
飛行場を炎上させたのは事実の様ですが・・・他は確認が取れていないので保留という事にしておきます。
この第四回の攻撃を持って、い号作戦は大戦果を挙げたとされ終了しました。」
「大戦果ねぇ・・・。」
「ところで日本軍の被害はどんなもんなんだ?さすがに無傷ってワケにはいかんだろ。」
「7日から14日までに失われた機体は次の通りです。」
零戦×18
九九艦爆×16
一式陸攻×9
「・・・多いのか少ないのか分からんな。」
「・・・損害軽微とは言えませんが、
完全に奇襲に成功した真珠湾でも29機の航空機を失っている事を考えると予想の範囲だったのではないかと思います。
もっとも、真珠湾との違いは戦果ですが・・・」
「戦果水増ししてる時点でどうしようもないわよね~。」
「まったくです。ありもしない大戦果に酔いしれるなど言語道断!
我が同志エルピー・プル、このファシスト供にビシッと言っちゃって下さい!」
「私はこのような報告を見るために隊の編成を許可したのではない。分かっているな?結果を出せ。」
「誰の真似だ?」
「どーでも良いけどさ。もうその作戦で話す事は無いんじゃないの?
長々と説明したけどロクな戦果も無かった・・・で終わりでしょ?」
「・・・作戦そのものは終わりましたが、今回のい号作戦には後日談があるのです。」
「後日談?」
「・・・日本側は、今回のい号作戦で大戦果を収めたという認識でした。
連合艦隊司令長官の山本五十六大将は前線で戦った将兵達を労うため、前線基地への視察を行う事にしたのです。」
「前線への視察?総大将が前線へ赴くなどあまり感心出来んが・・・」
「そう?ハマーン様なんか、いっつも前線まで出てるような気がするけど。」
「む、それはそうだが・・・」
「・・・山本大将の強い意向により前線視察は行われました。
しかし、一式陸攻でブイン基地への移動中、アメリカ陸軍のP38の襲撃を受け彼は戦死してしまったのです。」
「え、戦死・・・?て事は・・・」
「・・・言葉の通りです。それ以上でも以下でもありません。」
「つーか・・・、前線へノコノコ出向くなんて何してんのよ。わざわざ殺されに行ったようなモンじゃない。」
「そうでつ。そんな迂闊な事をしているから、山本さんとやらが敵に内通していたなんて意見が出てくるんですよ。」
「は?内通・・・?」
「それはただの電波ですから・・・お気になさらずに。
連合艦隊では4月1日に暗号の乱数表を更新しており、絶対に解読は出来ないと自信を持っていた様です。
しかし、アメリカ軍の暗号解読技術は着実に進んでいたのです。」
「そうなの?」
「・・・暗号解読により、アメリカ軍側は山本大将を襲撃する機会を得ました。
しかし、襲撃を実行する事で、アメリカ軍が日本軍の暗号を解読している事を日本側に悟られるのではないかと躊躇もしたのです。」
「でも、実行したんでしょ?山本って人、結局は殺されちゃってる訳だし。」
「・・・そうです。ペテン師大統領の了解も得て・・・作戦は実行されました。
昭和18年4月18日、6機の零戦に護衛された一式陸攻2機はラバウルからブインへの移動中、
P38ライトニング18機の襲撃を受け山本大将の陸攻はジャングルに墜落。もう1機の陸攻は海に墜落したそうです。
生存者は海に墜落した陸攻に乗っていた3名だけでした。これは連合艦隊・・・いえ、日本にとっては大きな損失です。」
「そう?でも、ミッドウェー以来、発言力が無くなって来てたって言ってなかったっけ?」
「作戦立案についてはともかく、海軍をまとめる頭が消えてしまった様なものです。
この後、帝国海軍はこれまで以上に場当たり的になっていきますから・・・損失は甚大です。」
「でもよ。正直なところ、その人が生きてても死んでてもあんまり変わらないんじゃないのか?」
「・・・確かに敗戦は免れないでしょうね。
ですが、過程は変わったはずです。もっとも・・・その過程がどう変わるかについては言及しませんが。」
「なんで?」
「・・・仮想戦記になってしまうからです。
何がどう変わるのか、推測は出来ますがはっきり言えるほどの内容ではありませんから。」
「あら、珍しい。いつも散々電波飛ばしてるのに。」
「・・・不確かな事を言っても意味はありませんからね。」
「説得力無いって・・・。」
「・・・い号作戦については以上です。次は小規模な海戦をいくつかまとめて話します。」