「私としてはそれほど心配はしていないのですが、こういった話も一応しておきましょうか。」
無防備地域宣言について
「なにこれ?」
「これはなんか戦時中に相手国に出す宣言みたいですね。
私達は自国の軍隊に協力しませんから、あなた達(敵)も攻撃はしてこないで下さいね(はぁと)
と、言った意味合いの宣言でしょう。」
「で、これがどうしたわけ?」
「なんかよく知らないんですけど、こういった宣言を出そうと言う動きが全国的に広まっているとか広まっていないとか。」
「広まってんのか広まってないのかどっちなのさ?」
「広まってないとか、広まってないとか。」
「どっちだ。」
「お前も蝋人形にしてやろうか!」
「知らないっての。しょっぱなから電波を飛ばすな。」
「こんなアホな宣言に賛同される方はそうはいないと思いますが、
無防備地域宣言最高!超無敵!とか勘違いされていると困るので、一応念のため。」
「ま、アンタの言う事だからこういうのにも否定的なんだろうけど。」
「いえ。別に否定はしませんよ。無防備地域宣言、それも1つの手なのではないかと。」
「そなの?」
「ただ、その宣言をするのは他国との戦闘中・・・それも占領目前くらいの切羽詰った状況でなければ
そういった主張をしていても、単に空気が読めない頭の弱い人だと思われるのがオチではないかと思います。」
「無防備なんたらの主張がオチ扱いかい。」
「そんなものですよ。大体、戦時中においては無防備地域宣言=その都市の降伏宣言ですよ?
そんな重要な決定をするのは政府なり総理大臣なり・・・その国の中枢でなければなりません。
もちろん例外はあるでしょうが、今回の話の様に平時に一地方自治体が無防備地域宣言をしたところで何の役にも立ちません。
ですから、そういった主張をする方は頭が弱いのではないかと・・・」
「ふーん。」
「・・・・・。」
「で?」
「それはこちらの台詞なのですが。」
「は?」
「だって、ここから貴方が私に反論してきて論破されるのがパターンでしょう?ほら、はやく♪」
「知らないっての!」
「まぁ、戦時中であっても無防備地域宣言をしたところで・・・日本の隣国がどれだけ法を尊守してくれるか分かりませんけどね。」
「え〜と、日本の隣国ってドコだっけ?」
「アメリカ人はこれだから・・・」
「るさい!知らないものは知らないんだからしょーがないだろ!」
「・・・上陸できるかどうかは別にして、日本の隣国の仮想敵国と言えば中国・北朝鮮・ロシア・・・でしょうか。
南朝鮮もどちらかと言えば敵な気がしますが、かの国の軍隊の指揮権はアメリカが持っているはずですし
日本の隣国である台湾もどちらかと言えば日本の陣営ですからね。」
「で?」
「さぁ!中国・北朝鮮・ロシア、この中で国際法を最も守ってくれそうな国はどれ?」
「はい?」
「あ、国の位置も知らない人に聞いても酷ですよね。」
「るさい!答えりゃ良いんだろ。え〜と、ロシアだろ。ロシア。」
「ハズレ♪」
「え?じゃあ、中国?」
「不正解♪」
「なら北朝鮮・・・んな、バカな。」
「残念。守ってくれそうな国は無いが正解です。」
「おい!」
「だって、自分の事を守ってくれる可能性が最も高いのは自分の国ですよ。
その国に対し、無防備地域宣言なんて勝手に出そうとしているくらいですから、これらの一件の首謀者には自殺願望でもあるのでしょう。
外患誘致罪に引っかかって最悪死刑にでもなれば頭も冷えるでしょうけど。
それにしても、無防備地域宣言についてだと話が広がりませんね。」
「んなの知らないわよ。」
「まぁ、個人的見解ですが
平時でも戦時中でも無防備地域宣言には利点など見出せないからなのでしょうけど。
今回はこのあたりで終わりにしておきましょうか。」
今さらですが、ここはリンクフリーです。