天空の城ラピュタ 鑑賞会
「お菓子の準備も出来たし・・・さ〜て、見よ〜見よ〜♪」
「こたつ、あったか気持ち良い〜♪」
「これでみかんがあれば完璧なんだけどな。」
「出来れば雪見だいふくも欲しいところでつ。」
「別に空調がしっかりしてんだから、こたつなんかに入らなくても良いんじゃないの?」
「こういうのは雰囲気だよ。
ほら、トップ部隊のノリコだっけ?こたつが部屋ん中にあったでしょ♪」
「そういう問題じゃないだろ。」
「まったくだ。何故こんな話の流れに・・・」
「とか何とか言いながら、2人ともしっかりこたつに入ってるじゃん。」
「う・・・。」
「・・・・・。」
「それでは上映開始と逝きますか。ポチッとな。」
「1986年・・・随分大昔の作品だな。」
「プルツー、そんなしょーもないツッコミしない。」
「なんか飛行船みたいなの出てきたけど・・・なんだコレ?」
「そのうち分かりますよ。まぁ、しばらく静かに見ててください。」
「へ〜い。」
「妙な飛行機が出てきたな。いや、飛行機でもないしヘリとも違う・・・なんだこれは?」
「プルツー、お口にチャック。黙って見る。」
「む・・・。」
「あ。」
「どうした?」
「ドーラさんキタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!!!」
「キタキタキタキタ━━━(゚∀゚≡(゚∀゚≡゚∀゚)≡゚∀゚)━━━━!!」
「こいつら、海賊か。」
「だから海賊だー!って言ってるじゃん。」
「俺たちゃ海賊♪俺たちゃ海賊♪」
「かなり手馴れた動きをしているな。」
「船員の抵抗なんかある様で無い様なモンだしな。」
「青いヤツがリーダーの様だが・・・メガネはメガネで打ってるのはモールスか。
ん?この女、ビンなんか持って何を・・・?」
「撲殺♪」
「死んでない死んでない。」
「このおさげの女も中々の行動力だな。大の男をビンで殴るか・・・。」
「しかも、飛行船の外を移動してるぜ。」
「一応、ヒロインなんだけどね。」
「でも、ワインのビン粉々でしたよ。普通、ちょっと殴ったくらいじゃあんなにならないと思うんですけど。」
「なんて女だ・・・。」
「クインマンサで暴れまわってたプルツーに言われたくないと思うけど。」
「う・・・。」
「あ・・・落ちた。」
「死んだな。」
「んなワケないじゃん。始まって間もなくヒロインが死んだらワケ分かんないし。」
「ところでさっきの青いヤツがヒコウセキとか言っていたが、何の話だ?」
「秘孔石って言いましてね。北斗神拳伝承者に代々伝えられるものなんです♪」
「そうなのか。北斗神拳とやらが何かは知らぬが・・・なるほど、あの様な少女と言えど大の男を殴り倒せるだけの事はある。」
「ひし形、嘘を言うんじゃないわよ。秘孔じゃなく飛行だっての。」
「あれ、アスカってこれ知ってるの?」
「まぁね。結構有名な映画だし。」
「この女・・・、どう見てもパラシュートすら付けてないじゃないか。相当運が良くない限り死亡確定・・・ん?」
「飛行石キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!!!」
「小型の重力制御ユニット・・・?この世界はどんな文明なんだ?」
「重力制御ユニットって、をい。」
「まぁ、そのあたりはおいおい分かりますよ。」
「どこかの街へ降りる様だが・・・。」
「街の中に場面が変わったけど・・・、このガキが主人公か?」
「そだよ。ちなみに中の人はクリリンと一緒。」
「気円斬キボンヌ。」
「違う作品の話を混ぜるんじゃ・・・ん?あの光っているのは・・・さっきの暴力女か?」
「この少年、中々の運動神経だな。あのような足場の悪いところをあのスピードで・・・」
「妙な光が消えちまったな。なんだアレ?」
「さぁ・・・?それはともかく、人一人をあの体制から持ち上げるなんてそうそう出来る事じゃないぞ。」
「アスカさんなら可。」
「るさい!出来るわけないでしょうが!」
「気を失った綾波さんをガニ股で持ち上げるアスカさん(;´Д`)ハァハァ」
「脳内設定で妙な想像するんじゃない!」
「・・・・・。」
「でも、降りてきたのがシータさんじゃなく超重量級のアスカさんだったら((((;゚Д゚)))ガクガクブルブル。」
「誰が重量級よ!失礼しちゃうわね、私はそんなに重かないわよ!」
「超が抜けてますよ?」
「黙りなさいっての!」
「おやかたー、空からおんにゃにょこがー!」
「話、聞いてもらえないパズーさんカワイソス(´・ω・`)」
「・・・ここは鉱山とやらか。」
「・・・どうやら石炭を利用した蒸気機関で作業を行っているようですね。」
「で、このパズーってのが操作しているのは何なんだ?」
「・・・おそらくエレベーターでしょう。
機力は使っているものの、ブレーキが手動という事から考えると人の力に頼る部分も多いようです。」
「へ?あんたこの映画知ってんの?」
「・・・いえ。今の映像を見てそう判断しただけです。」
「でも、危なかったよね〜。もし親方が「ブレーキ!」って叫ばなかったら・・・」
「冒険活劇が衝撃の映像スペシャルになってしまいます。
次の瞬間!カメラは決定的瞬間を捉えていた!」
「カメラってをい。」
「エレベーターが天井を突き破るなんて笑い話にもならないぞ。」
「結局、残業は無しか。」
「掘るだけ無駄って言ってるもんね。」
「せっかくの肉団子も持ってかれちゃいました。」
「おまけに、話も聞いてもらえなかった様だな・・・。」
「あ。」
「またまたドーラさんキタキタキタキタ━━━(゚∀゚≡(゚∀゚≡゚∀゚)≡゚∀゚)━━━━!!」
「また場面が変わるのか・・・。」
「そりゃそーじゃん。このまま二時間以上ずっと鉱山の話だったらプロジェクトなんとかになっちゃいそうだし。」
「風の中の昴〜♪」
「で、この家がクリリンの家なワケか。」
「いい加減、中の人ネタは止めなさいよ。」
「それにしても、あの娘をよくここまで運んでこられたものだ。完全に意識を失った人間の体は重いものなのだが・・・」
「元が軽いから大丈夫だったんじゃないのか?・・・多分だが。」
「女の子を家に連れ込むなんて感心しませんねぇ。プンプン!」
「穿った見方をすんじゃないっての。」
「それはさておき、ここでお約束のトランペットですよ。」
「・・・結構凄い所に家が建っているんだな。この世界の文明レベルがどの程度なのかさっぱり解らない・・・。」
「で、ここでヒロインのお目覚めってワケよね。」
「僕はパズー、この小屋で1人暮らしをしてるんだ。」
「鳥さんカワイイ♪」
「一羽一羽ちゃんと違う動きしてるんだな。すげー。」
「ありがとう、助けてくれて。私シータって言うの。」
「お前が言っても、全然雰囲気が出てないぞ・・・。」
「それはそうとアスカさん。」
「なによ、いきなり。」
「鳥に囲まれてるシータさんを見ると量産機の方々に食べられてる弐号機を思い出すんですけど・・・私だけ?」
「脈絡無くヘンな事思い出すんじゃないわよ!」
「ウフフフ、アハハハ・・・バグッ!バグッ!グチャッ!バリッ!・・・て感じで♪」
「音まで再現するんじゃない!」
「む?」
「ドーン!とか言ってあの小僧・・・レンガの床を突き抜けたぞ。」
「重力制御ユニットが働いてないのか・・・?」
「まぁね。あの石って誰が持ってもOKってワケじゃないし。なんでかって言うと・・・」
「・・・待て。言わなくて良い。」
「なんで?」
「先の展開を話されたらつまらなくなるだろ。」
「そんな事言われると余計に話したくなっちゃうんだけど♪」
「絶対に話すんじゃないぞ!先の展開をバラしたら・・・殺す!」
「やれやれ、殺すとは穏やかではござらんな。」
「ひし形、お前もだ。」
「((((;゚Д゚)))ガクガクブルブル」
「なんか・・・プルツーの意外な一面を見た気がするわ。」
「あ、目玉焼きだ!おいしそ〜♪」
「この監督の作品に出てくる食事って美味しそうですからねぇ。」
「マシュマー様、目玉焼き買ってきて。」
「いい加減にしろ。今、お前達が食べている菓子を買ってきてやっただろう。」
「ぶ〜・・・。」
「目玉焼きって買ってくるモンじゃ無いでしょうに・・・。それにしても、あんた達よく食べるわね。」
「アスカも食べなよ。このえびせん美味しいよ♪」
「え?あ、うん。」
「太りますよ?」
「るさい!」
「レイもどう?こっちのたけのこの里なんかもイケるよ?」
「いえ。私は・・・」
「騙されたと思って、ほら♪」
「・・・それじゃ、少しだけ。」
「ラピュタ・・・?そういえば、これまでの説明中プルとひし形がそんな事言っていた様な・・・。」
「これが元ネタだったのか。」
「ですです♪」
「でも、すごい飛行船ね。完全にむき出しで・・・こんなんでよく空を飛ぼうなんて思うものね。」
「パズーのお父さんのヤツ?」
「ええ。」
「ワイヤーが何本か切れちゃってますけど・・・もしアレが全部切れたら((((;゚Д゚)))ガクガクブルブル」
「まぁ、写真が残ってるって事はあの後ちゃんと帰ってこれたってワケだからな。意外と丈夫なんじゃないか?」
「それにしてもさ、パズーが本物作ってるって言ってるけど・・・あれ飛行機なの?」
「・・・よく分かりませんが、人力を利用した飛行機に見えますね。」
「鳥人間にでもなるつもりなんでしょうか?」
「ラピュタを見つけるために造ってるって言ってるじゃん。出来るかどうかは知らないけど。」
「・・・ん、何か来たみたいだが・・・オートモービル?」
「・・・自動車の事でしょうね。
車の形状から察するに、この世界は地球で言うところの19世紀末から20世紀初頭あたりの文明レベルなのでしょう。
ただ、冒頭の飛行船や海賊の人達が乗っていた機体から考えると、必ずしもそうとは断言出来ませんが・・・・」
「あんた、どうでもいい話に限って長々と話すのね。」
「ありゃ?こいつら、さっきの海賊じゃん。」
「・・・この海賊も中々の練度だな。
襲撃が夜間だったにも関わらず、一日足らずで娘が落下した地域を正確に絞り込んでくるとは・・・」
「ドーラさんが居るからでしょ。この人スゴイもん。」
「そうそう。もう少し後で・・・」
「・・・おい。」
「で・・・で・・・で〜んでん、む〜しむし、か〜たつむり〜♪」
「何言ってんのよ、あんたは。」
「でもさ、この時のパズーってあからさまに挙動不審だよね。いかにも何か隠してますって感じでさ♪」
「それにあっさり騙される海賊の人萌え。」
「萌えるの?・・・あんなのに?」
「やだなぁ、社交辞令ですよ社交辞令。」
「どんな社交辞令よ・・・。」
「こっちにも海賊がいるのか。」
「おやかたー!おやかたー!」
「しかも即バレしてるし。」
「何のために変装してたのやら・・・。」
「まったくです。
シータさんもどうせ転ぶなら大転倒してバトルボーナス期待度UPの予兆になって欲しいです、ハイ。」
「何の話してんのよ。」
「しかし、この海賊も憎めん奴らだな。敵にしては中々愉快な連中ではないか。」
「人の事言えないと思うけど。マシュマー様だって愉快な人じゃん。」
「誰が愉快だ!」
「男ならゲンコツで通れ、か。親方やる気満々だな。」
「俺様の北斗神拳をみせてやるぜぇ〜!」
「いい〜ぞ〜、アニキ〜!」
「それは作品が違う様な・・・」
「つまり、このお髭の海賊さんも親方さんもユワッシャーな人という事でつね。ちゃんと服破ってるし。」
「ユワッシャー・・・て。」
「ラオウよ、天に帰る時が来たのだ!ピキーン!ドゴーン!」
「受けよ!我が全霊の拳をぉぉぉぉーっ!」
「ユワッシャーだか何だか知らんがうるさい!」
「(´・ω・`)ショボーン」
「お、さっきのオートモービル。」
「ドーラさんだ━━━ヽ(∀゚ )人(゚∀゚)人( ゚∀)人(∀゚ )人(゚∀゚)人(
゚∀)ノ━━━ !!!」
「一方のパズーとシータとやらは貨物列車で逃げるか・・・。
石炭を使う列車に木造の架線・・・こんなものでよく貨物列車として運用出来ているものだな。」
「・・・この世界ではそれが普通なのでしょう。」
「あんたらはあんたらでどんな着眼点してんのよ。」
「パズー、仕事サボってデートか?」
「このおっちゃん、良い人そうだよね。」
「海賊見ても喜んでるだけみたいだしな。」
「なんかよくわからねぇけど、オラすっごくワクテカしてきたぞ。」
「なに言ってんのよ、アンタは。」
「あ。」
「?」
「ママンだー!」
「ママンってをい。」
「・・・現状を正確に把握しているこの女に対し
さっきの海賊連中、まだ殴りあいしてるのか。とっくに逃げられてるってのに。」
「だからこそ、ドーラさんのスゴさが際立つんですよ♪
爆弾投げる時に間を置いてるドーラさんカッコヨス(´・ω・`)」
「・・・こいつ、さっきの黒眼鏡?」
「意味ありげな人キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!!!」
「え〜と、この人の目的はですね・・・」
「・・・・・。」
「ね・・・ね・・・ネ〜コはコタツでGo! Show! Hah!」
「何言ってんのよ、アンタは・・・。」
「しかし、凄い女性だな。ドーラとかいう海賊の頭は。木造架線にも関わらず自動車であの動き・・・」
「流石に蒸気機関車よりはオートモービルの方が早いんだな。」
「・・・あの列車はこの世界でも旧式のようですからね。」
「この小僧、列車の連結部を外してるぞ。走行中なのに・・・」
「まぁ、クリリンだし。」
「地球人で最強ですからねぇ。」
「だから、中の人ネタは止めなさいって。」
「な・・・このシータとか言う女、今度はスコップを投げたぞ・・・!」
「プルツー、そこ笑うところ。」
「シータさんテラモエス(・∀・)」
「・・・私はどうかと思うが。」
「まぁ、行動力は突出していると言えるか。」
「無事に逃げられたみたいですね。良かった良かった。」
「貨車で足止めしたところであの海賊連中が諦めるとは思えないが。
それに、さっきから空を飛んでる妙なのは何だ?」
「話しちゃって良いんですか?」
「いや・・・話さなくていい。」
「あ。」
「どした?」
「装甲列車キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!!!」
「いや〜ん、カッコいい〜!」
「そう?別になんとも思わないけど。」
「綾波さんはカッコいいと思いますよね?」
「・・・え?」
「思うよね?」
「はぁ・・・まぁ、そうですね。」
「肯定するんかい。」
「また黒眼鏡が・・・」
「ドーラさんご一行もキタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!!!」
「あの娘、「来ちゃ駄目ー」とか言ってるけどもう遅いよな。」
「装甲列車の砲撃(;´Д`)ハァハァ」
「・・・パズーとかいう小僧、なんて動きだ。あの一瞬で娘を抱えながら避けるとは。」
「あれがマシュマー様だったら見事に轢かれてたよね。」
「黙れ!あの小僧に出来て私に出来ない道理があるか!」
「ホント?ハマーン様抱えて避けられる?」
「な、ハマーン様を抱え・・・?妙な事を言うんじゃない。」
「でもよ、自分とシータの体重を片手で支えてるぜ。あれって結構難しいと思うぞ。」
「あ、落ちちゃった。」
「・・・重力制御ユニットがあるんだから問題ないだろう。」
「ハラハラもドキドキも無いコメントですね。」
「・・・これまでの展開を見ていれば予想できそうな事だろ。現に光ってるし。」
「にしても、この辺ってずいぶん寂れてんだな。」
「・・・街の規模から考えると、昔は大勢の人で賑わっていたのでしょう。
しかし、鉱山から得られる資源が徐々に減少し次第に人口も減っていった・・・そんなところかと。」
「あんた、テキトーな事言うんじゃないわよ。」
「一応、これまでの会話を踏まえた上での結論なのですが・・・。」
「寂れてこそいるが、鉄道の跡があるなど確かに発展していた形跡はあるからな。当たらずとも遠からずと言ったところだろう。」
「・・・お前達って、妙な事で議論するんだな。」
「私は違うわよ!ファーストが適当な事いってるから注意しただけなんだから!」
「(飛行石が)スゴイ!欲しい!」
「物欲全開だな。あのオバちゃん。」
「まぁ良いんじゃないの?海賊なんだし。」
「・・・そういう問題か?」
「今度は地下か・・・。」
「パズーってのは何してんだ?」
「ランプの準備してるんでしょ。ほら、洞窟なんだから明かりなんて無いし。」
「あれ?そうなんだっけ?」
「洞窟の中は明るいはずですよ。よくある映画とかRPGとかでもそうじゃないですか。」
「映画って・・・いや、これも映画だけど・・・くだらないトコにツッコミ入れるんじゃないわよ。」
「目玉焼きのパンキタキタキタキタ━━━(゚∀゚≡(゚∀゚≡゚∀゚)≡゚∀゚)━━━━!!」
「もの凄く美味しそうなんですけど。」
「マシュマー様・・・。」
「・・・買ってこんぞ。」
「でもシータもさ、黒眼鏡に連れてこられたって・・・拉致じゃん。それって犯罪じゃないの?」
「犯罪とは違うだろ。ご協力願ったってだけでさ。まぁ、ほとんど拉致られた様なもんだろうが。」
「パズーさんも、りんごの食べかすを後ろにポイするなんていけませんねぇ。これだから現代の若者は・・・」
「小うるさいPTAみたいな事言うんじゃないわよ。じゃあ、どうしろってのよ。」
「ちゃんとお持ち帰りするんですよ。」
「そんなシーンわざわざ入れる意味が無いでしょうが。そこまでするなら最初から省略するでしょ。」
「あ、誰か来た。」
「ポムじい・・・随分なご老体の様だが。」
「ポムは毎日。」
「それは違うでしょ。」
「道に迷っちゃったって、こいつら迷ってたのか。」
「そうみたいだね。」
「おじいさん、ずっと地下で暮らしてるの?って、この女・・・。」
「思った事をそのまま口に出すシータさん萌え♪」
「石が騒ぐとは・・・?このご老体は何を言っているのだ?」
「すぐに分かるよん♪」
「石が光りだした・・・?なんだこれ?」
「青白く光ってるんだから放射線でも出してるんじゃないのか?」
「それだと、別の物語になってしまいますが。」
「この人ら「わぁ〜、きれ〜い」とか言ってる場合じゃなくなっちゃうよね。」
「ポムじいとやらも、素手で石を持ち砕いている場合ではないぞ。」
「なんでそういう方向に話が進むのよ。飛行石って言ってるじゃん。」
「飛行石の結晶・・・か。それで重力を制御していたわけだな。どういう造りなのかイマイチ分からないが。」
「パズーもアレだな。「ラピュタは本当にあるんだ!」て・・・、親父さんの言う事あんまり信じてなかったんだな。」
「パズーさんのお父さんカワイソス(´・ω・`)」
「信じてなかったんじゃなくて、単にラピュタがあるのが分かって嬉しかったからそう言ったんじゃないの?」
「肝心の情報源はポムじいさんとやらの祖父だがな。どこまで信用していいものか・・・。」
「あ、またドーラさんご一行だ。」
「空を飛んでる妙なモノを警戒している様だが・・・飛行機か、あれは?」
「静かすぎる。こういう時は動かない方が良い。」
「アンタが言うと、とたんに言葉の重みが無くなるわね。」
「ようやく地上に出られた様だが・・・随分雄大な景色だな。アクシズやコロニーとはさすがに違うか。」
「そりゃそーでしょ。それに一応昔の話って設定だし。」
「汚染されていない太古の地球か・・・。」
「太古って程でも無いような・・・」
「私の名はリュシータ・トエル・ウル・ラピュタ・・・だって。」
「飛行石とやらを持っているんだ。別に驚く話じゃ無いと思うが・・・
ん?さっきから空を飛んでいたヤツが降りてきたな。」
「アレって何なんです?」
「・・・グライダーの様なものでしょう。
後方にエンジンがある様ですが、火薬ロケットなのか固形燃料なのか液体燃料なのか・・・
形状的にガスタービンエンジンでは無いと思いますが・・・よく分かりません。
翼が大きい事から見て、推進力よりは揚力を重視した設計がなされているように見えますが・・・」
「ファースト、んな話どうでもいいから。」
「・・・・・。」
「シータって嬢ちゃん、今度は黒眼鏡に噛み付いたぞ。」
「・・・もう、驚かないな。いまさらって感じだ。」
「ムスカ大佐キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!」
「妙な帽子だな。茶色のスーツとは合ってない気がする・・・。」
「プルツー、ツッコミ厳しすぎ。」
「さっきは影も形も無かったが・・・すでに部隊が展開していたのか。」
「あ。」
「大砲だらけの要塞キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!!!」
「なんだこれは?」
「要塞。」
「いや、そうじゃなくて・・・こんなのが役に立つのかと思って。」
「・・・他国からの侵攻を防ぐという意味で、沿岸の要衝に要塞を設置しているものと思われます。
この世界はおそらく大砲が主力の世界でしょうから、兵装としては問題は無いかと。
仮に敵国が存在しこの区域へ上陸作戦を展開するにしても、大砲の射程外から上陸するか要塞そのものを攻略しなければなりません。
ゆえに、この要塞の持つ戦略的価値はそれなりに大きいものと考えられます。」
「そうなのか・・・。」
「要塞最強じゃん♪」
「・・・ですが、以前にも話したかもしれませんが要塞は直接的な防衛や抑止くらいにしか使えません。
予算に余裕があるのなら良いのですが・・・。」
「お前ら、牢屋で悪戦苦闘してるパズーの存在をおもいっきり無視してるな。」
「あ、そういえば。」
「まぁ、抵抗したところで牢から逃げられるものでも無いと思うがな。ましてや子供の力では。」
「手ぬるい!あんな小娘締め上げれば(ry」
「波平さんだ━━━━(゚∀゚)━━━━!!!!」
「暗号解読されてたって、どこぞの島国の軍隊じゃあるまいし・・・アホよね。」
「・・・あの将軍の反応は当然のものでしょう。本人は解読されていないと思っていたのですから。」
「アンタは波平まで擁護するんかい。」
「特務の青二才がって・・・この世界にも特務機関ってあるんかね。」
「ネルフですか?」
「なんでネルフが・・・って言うか、ネルフにあんな眼鏡は居ないわよ。」
「・・・当たり前の事をマジレスしてどうする。」
「あ、シータさんだ〜♪」
「流行の服は嫌いですか?て・・・アレが流行ってるんだ・・・。」
「まぁ、昔の話だもの。そういうのは仕方ないでしょ。」
「プルツーさんなら意外と似合うんじゃないですかね。」
「・・・妙な事を言うんじゃない。」
「あの石頭は私のより頑丈だよって、飛行船で殴られた事への皮肉かね。」
「ムスカ大佐、根に持ってます♪」
「それにしても、見せたいものって・・・?」
「昔の話とは言え、さすがに軍事拠点だけあるな。内部に運搬用の鉄道まであるとは・・・」
「金属製の扉も一応、機力で動いているようですからね。」
「あんたら、感心するとこが違うわよ。」
「あ。」
「ロボットさんキタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!!!」
「なんだこれ?」
「ロボットさん。」
「・・・それは見れば分かる。」
「完全自律型のロボット?モビルドールの様なものか・・・。」
「それとは何か違う様な・・・」
「ロボットなのに死んでるってのは・・・?」
「プルツー、細かいトコにツッコミすぎ。」
「それにしても、この眼鏡ずいぶん物知りなんだな。さすが特務機関の人間だけある。」
「君はラピュタを宝島か何かの様に考えているのかね?
ラピュタは恐るべき科学力で天空にあり、全地上を支配した恐怖の帝国だったのだ!」
「平和にとっての障害ねぇ・・・。方便にしか聞こえんが。」
「・・・建前とはそういうものだ。
もし、ラピュタとやらの科学力がこの世界にとってのオーバーテクノロジーであるのなら、
その技術を独占したいと考えるのも分からなくは無い。」
「・・・まぁ、そうですね。」
「取り引きキタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!!!」
「この眼鏡、子供相手に大人気無いな。」
「ウルはラピュタ語でO,トエルは誠・・・牙突零式の事でつか?」
「全然違うっての。Oじゃなくて王、誠はそっちじゃなくて真の方よ。」
「一方のパズーはパズーで・・・牢屋の内壁をよじ登ってるぞ。」
「シータさんとの再開キタキタキタキタ━━━(゚∀゚≡(゚∀゚≡゚∀゚)≡゚∀゚)━━━━!!」
「ムスカ大佐、白々しい事を言ってるよね。」
「取り引き成立か・・・。」
「これは心ばかりのお礼だ。とっておきたまえ。」
「金貨三枚って・・・どのくらいの価値なんだろ?」
「・・・さぁ?」
「あ、また要塞キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!!!」
「いや〜ん、この角度から見る要塞もカッコいい〜!」
「そう?」
「約束さえ果たせば、君も自由になれる。」
「ありがちな台詞だわな。」
「大抵は、約束守っても簡単に自由にさせてはもらえないものね。」
「あ、フライパン持ってたおかみさんだ♪」
「最初に出てきた時もそうだったが・・・良い人みたいだな。」
「それはまぁ、親方がラオウさんだとするとユリアさんにあたりますですから。」
「・・・いい加減にそういうネタから離れなさいよ。」
「結局、パズーは家に帰ってくるしかないわけか。」
「それはそうだろう。これ以上できる事などあるまい。」
「となると、ここで物語は終了なワケだな。嫌な幕切れだが・・・」
「んなワケないじゃん。」
「だが、これ以上どう話を展開させる?軍隊相手に子供の力で・・・あ。」
「ちょっと借りてるよ、ボウや。」
「ドーラさんキタキタキタキタ━━━(゚∀゚≡(゚∀゚≡゚∀゚)≡゚∀゚)━━━━!!」
「・・・なるほど、そういう展開か。」
「海賊と手を組み、あのシータとやらを救出する・・・か。もっとも、海賊側にパズーと手を組む利点があるのなら・・・だろうがな。」
「それにしても、美味しそうですよねぇ、あのエビ。」
「レ〜ッド・ロブスタ〜♪」
「その金で手を引けって言われたんだろ・・・って、なんで分かるんだ?」
「しかも、その前に娘を金で売ったのか?とあえて挑発している・・・このドーラとやら出来るな。」
「威張るな!お前たちだってシータを狙ってるじゃないか!・・・と、パズーさん逆ギレです♪」
「当たり前さね。海賊が財宝を狙ってどこが悪い!」
「あの分厚いハムも旨そうだな。」
「わんぱくでも良い。たくましく育って欲しい。」
「いつのネタよ・・・。」
「お前、あいつらがあの娘を生かしておくと思うのかい?」
「シータがそう言った?ブァカ者がァアアアア! ナチスの科学力は・・・あれ?」
「ヘンにネタを混ぜようとするからそうなんのよ。自分の処理能力超えちゃってんじゃない。」
「テヘッ☆」
「テヘッ☆じゃない!」
「・・・ドーラとか言う海賊、まるでその場を見てきたかの様に話してるな。」
「洞察力にも優れている・・・か。」
「心眼でも体得してるんじゃないの?」
「ワインか何かなんだろうけど・・・凄い飲みっぷりだな。」
「ん?何かの機械が・・・!」
「うわ、勿体無い。食べ物が・・・!」
「海賊連中と同じ反応すんじゃないわよ。」
「へへへ、暗号を変えたって無駄だよ。」
「飛行船艦を呼び寄せたな・・・!」
「飛行船・・・艦?」
「キタ─wwヘ√レvv〜(゚∀゚)─wwヘ√レvv〜─ !! 」
「・・・え?」
「あんた、ハトが豆鉄砲食らったような顔してどうしたのよ。」
「いえ・・・、私が知っている飛行船とは全く違うので・・・正直驚きました。」
「スゴイな、このドーラとかいう海賊・・・1人で軍の暗号を解読してるぞ。」
「だからスゴイって言ったじゃん。」
「ドーラさんが居れば日本はアメリカに勝てた。 」
「・・・人一人の力でどうにかなるものでもあるまい。」
「でも、情報に精通してるって点では、少なくともどこぞの島国の軍隊よりはマシよね。」
「・・・・・。」
「案の定だが、海賊と手を組むのか・・・。」
「まぁ、そうでもしないと話が進まんだろうしな。」
「一応、ドーラとやらにもパズーと手を組む利点が見出せたからな。利害の一致だ。無論それだけでは無い様だがな。」
「でもよ、40秒で支度しなって言ってるけど無理だろ。」
「言葉の綾というヤツですよ。それにしてもこの時のドーラさんってカッコ良くありません?」
「そう?」
「どこかの行かず後家さんとは大違い。」
「誰が行かず後家よ!」
「最初に出てた妙な飛行機が出てきたな。どういう造りなのやら・・・。」
「垂直上昇可能な上にロケット推進も可能か。中々有用な兵装の様だ。」
「この世界の文明は私の理解の範疇を超えてます・・・。」
「飛行船艦キタキタキタキタ━━━(゚∀゚≡(゚∀゚≡゚∀゚)≡゚∀゚)━━━━!!」
「素晴らしい船だ!」
「・・・確かに。」
「うるさいわよ、大艦巨砲主義者。」
「・・・・・。」
「しかし、この海賊連中が乗っている飛行機か何かは・・・こんな形状でよく飛べるな。」
「まったくだ。どういう造りなのか皆目見当がつかん。」
「考えるんじゃない!感じるんだ!」
「無茶言うんじゃないわよ。」
「レイは分かる?」
「発動機の起動をクランクで行っていた事から考えると
エンジンに関してはレシプロエンジンであると思いますが・・・その他の機構については解りかねます。」
「そーなんだ。」
「ファーストもいざって時には使えないわね〜。」
「いつも使えない人が言う事でしょうか?」
「るさい!」
「・・・お前ら、シータ嬢の回想シーンはスルーか?」
「リテ・ラトバリタ・ウルス・アリアロス・バル・ネトリール♪」
「私、光りましょうか?」
「んなくだらん事せんでいいわい。」
「飛行石のせいでエライ事になっとるな。建物が軋むわイスが動くわ紙が吹き飛ぶわ・・・」
「はいはいポルターガイストポルターガイスト。」
「違うってば。」
「ん?今、ロボットの顔のあたりが光ってなかったか・・・?」
「そうか?見てなかったが・・・」
「ムスカ大佐登場〜♪」
「この男、額が広いな。いつもは髪を下ろして隠しているのか・・・。」
「プルツー、言ってる事けっこうヒドいよ。」
「見ろ。ロボットが動いているぞ。」
「・・・本当だ。しかも機械的に動いているというよりは生物に近い感じだな。」
「う、動いた〜っ!て、兵士2人組み相当ビビッてるな。」
「・・・得体の知れないものが動いているのだ。ムリもあるまい。」
「う・・・うろたえるんじゃあないッ!ドイツ軍人はうろたえない!」
「ドイツじゃないだろ。」
「プルツー、ツッこむところはそこじゃないわよ・・・。」
「でもさ、ちょっと気になったんだけど・・・」
「なんだ?」
「このロボットどうやって部屋の中に入れたのかな。ほら、今は出ようとしてつっかえちゃってるでしょ?」
「・・・お前もくだらない事を考えるんだな。」
「ま、しょーがないじゃん。あたし達姉妹なんだし♪」
「お前と一緒にするな!」
「考えられるとすれば、この部屋そのものがロボット接収時に新設されたものである可能性でしょうか。
あるいは別の搬入口が存在するか、それとも縦にして入れたか・・・そのうちのどれかでしょう。」
「思いつく可能性全部並べたわね。」
「このロボットは・・・ビーム兵装か?」
「・・・と言うと、Iフィールドがあれば防げるわけか。」
「ATフィールドなら3000までなら何でも防げるぜ。」
「ATフィールド∩( ・ω・)∩ばんじゃーい♪」
「あんたら・・・」
「このロボット、ちゃんと周囲を視認した上で行動を開始しているな。
もしかしたら、敵を攻撃するだけのモビルドールよりも性能が良いんじゃないか?」
「それに小銃弾程度にはビクともしてねーしな。」
「しかも、頭部から放つビームは鉄製の隔壁を簡単に溶解させている。
相当な高温である事には間違いないようだが・・・」
「ラピュタへの道が開けたって・・・この眼鏡、眼が怖いぞ。完全にイカれてる・・・。」
「ロボットさんの精密射撃キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!!!」
「的確にムスカ大佐の腕を狙ってます♪」
「手、離さなかったらやばかったな。」
「大丈夫ですよ。手が切断されたら飛行石の力で適当な部品集めて機械の腕を作りますから♪」
「テツオォォォォォー!」
「カネダァァァァァー!」
「それは違うだろ。」
「このロボットは空まで飛べるのか。もはや何でもありだな。ヤツの推進力は何だ?」
「・・・私に聞かれても困ります。」
「でも、シータも酷いよね。ロボットさんが助けにいってるのに逃げちゃってるし。」
「ロボットさんカワイソス(´・ω・`)」
「いや・・・、あれはしょうがないでしょ。ロボット自体の得体が知れないんだし。」
「飛行石が・・・!」
「光が一直線に空に向ってるな。」
「でさ、ムスカ大佐って何やってんの?」
「黒眼鏡の人が何かパチンパチンって切ってますけど。」
「・・・電話線を細工しているようですね。あの将軍の通信を妨害しているみたいです。」
「ロボットにより通信回路が破壊されたと言っているが、何をいけしゃあしゃあと・・・犯人はこいつらだろう?
指揮系統を寸断してどういうつもりだ?」
「別に良いんじゃないの?あの将軍無能そうだし。」
「そういう問題ではあるまい。
指揮系統を寸断した事による混乱は無視出来るものでは無い。奴等は兵を殺す気か?」
「確かに。将軍の能力は別にして、軍隊において命令伝達は最重要ですからね。
史実においても、指揮系統の混乱で戦機を失った例は多々あります。彼らは何のためにあんな事を・・・」
「ぬ・・・。」
「袋叩き♪」
「うるさいっ!」
「砲弾から信管を抜けって言ってるけど・・・信管てVTなんたらってやつ?」
「さぁ?この世界の技術はよく分かりませんから・・・
とりあえず、砲弾が爆発しない様にするための措置でしょう。そうしなければシータという方にも被害が及びますからね。
実際にあんな短時間で砲弾から信管が抜けるかどうかは知りませんが・・・」
「ま、ヒロインが至近弾で死亡じゃ笑えないからな。」
「あ、なんか飛行石が反応してるね。」
「ETみたいなものかと。」
「砲弾、見事に命中したな。」
「あの距離なら当てて当然だろう。」
「それ以前に外したら物語的にマズいだろ。」
「きゃあっ!とか言ってシータさん跳ね飛ばされてますが。」
「何か問題か?べつに死にはしないだろ。」
「そういう問題じゃ無いような・・・」
「ドライな思考のプルツーさん萌え〜♪」
「萌え〜♪」
「黙れ!」
「ロボットさん死んじゃった・・・。」
「その方が良いんじゃよ。あんなものにすがって生き延びて何になろう。」
「作品が違うっての。」
「ロボットが動いた・・・!」
「砲弾でへこませたくらいじゃビクともしないのか。結構防御力高ぇんだな。」
「あのロボット、高威力のビームをあそこまで連続発射出来るのか・・・!」
「ロボットさん、ブチギレです♪」
「普段温厚なヤツが怒ると怖いみたいなモンか。なぁ?」
「・・・何か?」
「ほら、綾波さんも怒ると怖いから。日本軍を貶すと徹底的に反撃するでしょ?」
「私は別に・・・。ただ、偏見無く普通に評価して欲しいだけなんです。」
「どーだか。」
「玉砕王は綾波さんの怖さを身に染みて分かっておられますからねぇ。」
「誰が玉砕王よ!」
「あ、ドーラさんご一行だ♪」
「要塞がロボット1体のせいで壊滅状態になってるな・・・。」
「・・・あれでは今後復旧出来るかどうかも疑わしいですね。」
「あの飛行機・・・のようなものは超低空飛行まで可能か。
それに空が明るくなっているという事は長時間飛行している事になるだろう。航続距離も長いのか・・・。」
「あのヘンな飛行機みたいなのがあれば日本はアメリカに(ry」
「・・・空が飛べるだけでは戦力としては不十分ですから武装を施す必要が出てくるでしょう。
果たしてそこまで改造したところで戦力として使えるかどうか・・・
ただ、滑走路が要らないという点と小型という点、低速安定性に優れている点などは魅力的ですね。対潜哨戒あたりが妥当かと・・・」
「んな話どーでも良いっての。」
「シータさんもう止めて!お願い!とか言って止めたものの、
関係ないとこにビームが飛んでって被害拡大してますが。」
「またか。ビンで殴るわスコップ投げるわ噛み付くわ・・・今回のも含めて四冠王だな。」
「あの建物の中に人がいたら死んでるだろうな・・・。」
「中の人もさ「さぁ、今日も一日頑張・・・あれ、あの光なに?」とか言ってたりして。」
「た、建物に直撃・・・!うおあぁぁぁぁぁ〜!とか。」
「ヘンな想像すんじゃないわよ。もしかしたら人は居なかったのかもしれないし。」
「そういえばアスカさんも明後日の方向に誤射しまくってましたもんね♪アラエルさんの時でしたっけ?」
「るさいわよ!なんでそこで私が出てくんのよ!」
「ゴリアテが動き始めた・・・だと?あの飛行船艦はゴリアテというのか。」
「・・・・・。」
「このまま行くとあいつの弾幕に飛び込んじまう!出直しだ!」
「ドーラさんの的確な状況判断テラモエス(・∀・)」
「だが、あの暴力女を放っておく事もしない様だな。一応、あいつの救出が目的なワケだし。」
「女は度胸だ!お前達、援護しな!」
「それだけの指示で部下達が散開していくとは・・・やはり、かなりの練度を誇っているようだな。」
「・・・低空からの進入、火炎で気流が乱れていると思われる要塞上空でも機体をコントロールする技量、
どうやら、並大抵の練度では無いようですね。」
「あんたら、もっと気楽に見なさいっての。」
「パズーとシータの感動の再開はスルーか?」
「放して〜!とか言って誤解されるロボットさんカワイソス(´・ω・`)」
「ロボットさん、良い人だよね。ちゃんとシータを塔の端っこに持っていってるし。」
「うむ、主君に忠義を尽くすあの姿勢・・・ヤツも立派な騎士だな。」
「人じゃないし騎士じゃないし。」
「ここで空気の読めないゴリアテさんの一撃ですよ。」
「・・・今度こそ致命傷の様だな。ほぼ直上からの砲撃か。」
「あれってちゃんと狙って撃ったのかな?」
「・・・ある程度の狙いを付けて撃ったのでしょうけど精密にロボットを狙っていたとは思えません。
直前にロボットは移動していますし、件の主砲もそれほど素早い動きは出来ない様ですからね。
現に別の二連装主砲や次弾で追加攻撃を行っていますし・・・
ですが、この世界の軍事技術は本当に分かりません。あのサイズの主砲の装填所要時間が5秒程度なんて・・・」
「そんなに短いのか?」
「・・・周囲の人の大きさと比較して考えると、第二次大戦当時に使用された戦艦の主砲サイズと大差は無いと思われます。
それらの場合は1分間に1〜2発が限界ですから、この飛行船艦の装填速度がいかに速いかが解るかと・・・」
「知らんわい。」
「もしかしたら見間違いじゃないの?ほら、他の主砲も撃ってたから。」
「そんなはずは無いのですが・・・確かに艦首1門の主砲が二度砲撃していましたよ。」
「う〜、じゃあ巻き戻して確認しよっか。」
「やめろ!今、見てるんだぞ!」
「だって〜」
「だっても何も無い!後にしろ後に!」
「パズーとドーラが落下してるな。」
「ロボットさん、まだシータの事心配してるみたいだね。」
「死の間際まで主君を案じるか・・・騎士としてあるべき姿だ。」
「ドーラとやらも流石に失神してるか・・・。」
「レンガが頭に当たってたからな。けっこう効いたんだろ。」
「むしろ、主砲の至近弾を受けたにも関わらず見た目無傷という点が気になるが・・・」
「・・・信じられません。」
「あんたら、気にするところが違うわよ。」
「パズーさんの必死の立て直しをスルーしないで下さい。」
「あのまま墜落する事は無いと思ったからな。案の定だろ。」
「最後のチャンスだ!すり抜けながらかっさらえっ!」
「すり抜けながらさらうって無茶じゃないか?
あの妙な飛行機みたいなのだってそれなりの速度出ているみたいだし・・・大丈夫か?」
「別に良いんじゃない。アニメなんだし。」
「さっきから、パズーとシータってお互いに呼び合ってんな。」
「よく解らぬが、それだけ信頼し合っているのだろう。」
「テツオォォォォォー!」
「カネダァァァァァー!」
「違うだろ。」
「お。本当にすり抜けながらさらってったな。」
「ここでの見所は、シータさんを抱えたパズーさんが落ちないように支えてるドーラさんです♪」
「くそぉ!ゴリアテ何をしている!」
「ゴリアテ何やってんのかと思ったら、味方が煙幕でかく乱してたんだな。」
「・・・・・。」
「見事にお姫様をさらっていった海賊さん∩( ・ω・)∩ばんじゃーい!」
「∩( ・ω・)∩ばんじゃーい!」
「・・・・・。」
「例の将軍は遅れて登場か。」
「この将軍は今回の戦闘では完全に蚊帳の外だな。状況が掴めていないか。」
「仕方無いでしょうね。内部で裏工作が行われていたのでは・・・」
「一方のムスカは何やってんだ?」
「シータが落とした飛行石をハケーンしたみたいだよ。」
「ムスカ大佐、飛行石に対しビビリ入ってますw」
「飛行石の光が額に・・・なんか間抜けだな。」
「ロボットさん・・・、かわいそうだね。」
「そうか?主君を守り抜いて果てる事が出来たのだ。そう悲観する程のものでもあるまい。」
「そっか、マシュマー様は駄目駄目だったんだもんね。うらやましいんだ♪」
「何を言うか!ハマーン様もミネバ様もご健在ではないか!」
「女の子に逆ギレなんてみっともないですよ?」
「どこが逆ギレだ!」
「この機体は本当に航続距離が長いようですね。もう完全に日が昇っているのにまだ飛んでいるなんて・・・」
「この2人は結局、海賊と行動を共にするのか。」
「じゃないと話が終わっちゃうじゃん。」
「海賊さん達、大喜びですw」
「しかし、空から見ると本当に凄い地形をしているのだな。クレーターの様なものもいくつもあるが・・・あれは何だ?」
「・・・資源採掘の跡でしょうね。
資源を求めて地上から掘り進めた結果、あのような地形になったものと思われます。」
「海賊船キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!!!」
「いいなぁ、空中着艦ちゃんと成功させられて・・・」
「羨ましいのか?」
「そだよ。あたし、いっつもスフィルナに激突しちゃってるもん。」
「・・・何の話だ?」
「布張りの飛行船テラコワス(´・ω・`)」
「飛行船は大抵そういったもののはずなのですが・・・」
「けっこう風強いみたいだね。」
「前に進んでいれば当然風の影響はありますからね。遮風柵でもあるなら話は別ですが・・・」
「遮風・・・なにそれ?」
「第二次大戦当時の空母に装備されていたものです。甲板上の風の影響を軽減するために飛行甲板上に設置され・・・」
「ちょっと!なんでここまで来て空母の話してんのよ!」
「すみません。つい・・・」
「スゴイエンジンだね・・・て、すごいんですか?」
「私に聞かれても困りますが・・・。」
「あのさ、パッキンって何?」
「・・・エンジンに限らず機械というのは金属の集合体ですが、金属の部品を組み合わせた際に隙間が生じる場合があります。
その隙間が開いていては不都合がある場合にパッキンという部品を用いて隙間を塞ぐのです。
解りやすいものといえば・・・水道の蛇口に使われているゴムリングもパッキンの一種と言えますね。」
「ふ〜ん・・・。」
「ところでドーラとシータは何やってんだ?」
「・・・航法ですね。飛行石が指し示した方向から今後の進路を検討しているのでしょう。
特に洋上航法は一歩間違えれば命にも関わってきますから、本当に重要なのです。」
「そうなのか?」
「・・・洋上では目印などほとんどありませんから、速度や方位・時間等で位置を計算しながら進む必要がありますから難しいのです。
その重要性はドーラという海賊の方が念を押して確認している事からも解るかと思います。」
「普通、そこまで深読みせんわい。」
「無線封鎖とかの話も出てるな。」
「無線封鎖って意味無いんじゃなかったっけ?」
「それはあくまでアメリカと戦った日本の話でして・・・海賊相手なら無線封鎖も効果はあるかと思います。」
「ゴリアテはすでにラピュタへ出発した。本船はこれより追跡を開始する!」
「ねぇ、金貨10枚ってどれくらいの価値があるのかな?」
「・・・知らん。海賊連中が10枚と聞いて驚いているくらいだから、それなりの価値はあるのだろうがな。」
「この飛行船も、さすがに操縦席から全部操作できるってワケじゃないみたいだな。みんなで作業してるし。」
「進路98、速力40って・・・?」
「・・・さぁ?よく使われるような北を0とする方法ですと、98は東よりやや南東の方角という事になります。
速力は・・・この世界の単位はさっぱりですが、ノットでみておけば良いのではないかと・・・」
「だから、テキトーな事言うのやめなさいっての。」
「あ、そういえばドーラさんの若い頃ってホントにシータにそっくりなんだよね。」
「・・・まさか。」
「ホントなんですって。ほら、今ドーラさんの部屋ですけど写真があるじゃないですか。」
「え?どこだ?」
「もう消えちゃいましたけど。」
「早く言え!完全に見逃したじゃないか!」
「巻き戻そっか?」
「む・・・・・・、いや・・・戻さなくていい。」
「お前の持ち場だよ。て・・・ここはキッチンか。」
「・・・裏方の仕事か。」
「だが、大事な仕事でもある。
我々とて、第一線で働けるのも裏で作業を行う者がいるからこそ出来る事なのだからな。
そういった連中に対し感謝の気持ちを忘れない事だ。」
「アスカさん、ありがとうございます。」
「なんで私が出てくんのよ。」
「裏方さんだから♪」
「誰が裏方よ!私だって第一線に出て戦ってるっての!」
「このキッチン、汚さすぎだろ・・・。」
「・・・袖がほとんどないのに腕まくりの仕草をしてどうするんだ?」
「プルツー、そのツッコミベタ過ぎ。」
「何がツッコミだ!単純にそう思っただけだ!」
「パズーさんもパズーさんでエライところで仕事してますね。」
「何かヘンな機械動かしてるけど・・・何やってんだろ?」
「舵の稼動部のメンテナンスみたいですね。グリスの注入をしている様に見えますが・・・」
「それってやんなきゃダメ?」
「・・・金属部分ですからね。
グリスを注さなければ、動きが悪くなるばかりか最悪焼きついたりなんて事にもなってしまいますから・・・」
「いつの間にかキッチンが見違えるほど綺麗になってるな。」
「なんかの洗剤のCMみたいですね。」
「ちょっと磨くだけで驚きの白さに!」
「お前ら・・・」
「またこの海賊か・・・。名前は知らんがよく出てくるな。」
「この髭の海賊は中々良いキャラクターだよな。」
「あれ?プルツーってこんなのが好みなの?」
「意外なハケーンでつね。」
「黙れ!そういう意味で言ったんじゃない!」
「暇だから何か手伝おうなんて・・・下心まる見えだな。」
「何をおっしゃいますやら、見え見えなんだから下心じゃありませんよ。」
「・・・どんな理屈よ。」
「プルツー、別の髭だよ♪」
「黙れ!」
「プルツーさん、今度もお髭の海賊さんですよ♪」
「黙れと言ってるだろう!」
「あの花って、どこから持ってきたのかしら・・・。」
「・・・さぁな。」
「最終的にはキッチンが大所帯になっちまったな。」
「シータさんの人徳の成せる業ですね。」
「人徳って言うのかしら・・・。」
「誰かさんとは大違い。」
「るさい!あんたは一言多いのよ!」
「ドーラとやらとエンジンルームにいたヤツが差しているのは・・・チェスか。」
「ゴリアテに手を出しても勝ち目は無い・・・か。よく考えれば軍隊相手に勝てる道理は無いんだがな。」
「そこはドーラさんの超人的な能力で解決ですよ♪」
「無茶言うな。」
「ねぇ、肩がどうのこうの言ってたけどそれって何?」
「・・・さぁ?」
「あんた、いつもは長々と講釈してんのにこういうのは解らないワケ?」
「・・・・・。」
「何も解らない人が何をおっしゃるやら。」
「うるっさいわね〜!アンタは黙ってなさいよ!」
「カタギに肩入れとか言っていたな。
よくは解らんが、この世界でも海賊は真っ当な仕事では無いのだろう。」
「柄にも無い事やっても尊敬はされないって言いたいんじゃねぇのかね。多分だけど。」
「ふ〜ん・・・。あ!なんかみんなで食事してる!おいしそ〜!・・・ね?」
「・・・そんな眼でこっちを見ても無駄だぞ。」
「ぶ〜・・・ケチ。」
「シータさんの手料理ウラヤマシス(´・ω・`)」
「すっかり夜になっちまったな。」
「当直の時間・・・か。」
「良かったね。プルツーお気に入りの海賊さん出てきて。」
「黙れ!」
「パズーさんに毛布みたいなの渡してますよ。結構、面倒見がいい人みたいですね。」
「・・・確かにな。」
「しかし、ずいぶんなところに見張り台があるんだな。飛行船の外側を移動しないと行けないなんて・・・」
「でも、シータも登ってってるけどな。この嬢ちゃんに怖いもんは無いのか?」
「あー、怖かったって言ってるけど・・・」
「最初に飛行船の外側を移動してたくらいだぞ?何を今更って感じなんだが。」
「星空を眺める男と女・・・いや〜ん、ロマンチックゥ〜♪」
「・・・そう?」
「どうですアスカさん。後で私と星空でも見に行きません?」
「なんでアンタなんかと一緒に過ごさなきゃなんないのよ。お断りだっての。」
「(´・ω・`)ショボーン」
「てゆーか、ここって一応宇宙なんだけど・・・」
「2人の会話が伝声管とやらでドーラに筒抜けだな。」
「やだなぁ。そういうのが萌えるポイントなんじゃないですか。」
「見てるこっちが恥ずかしくなってくるけどな。」
「マシュマー様が子羊どうこう言ってたのも全艦筒抜けにしちゃえば面白かったのにね♪」
「ええ〜い、黙れ!」
「おまじないとか言って、ラピュタに作用する言葉を代々伝えてきてたのか・・・。」
「その割にはラピュタそのものは知らなかったみたいだけどな。」
「あんな石早く捨ててしまえば良かったって・・・
代々受け継いできた大事な石を脈絡無くそんな事したら、間違いなく性格破綻者だろ。」
「綾波さん、どう思います?」
「・・・え?」
「あんな石捨ててしまえば良かったなんて、完全に後知恵じゃないですか。」
「・・・そんな事を言われても困ります。」
「ムスカみたいな連中に渡しちゃいけないってパズーが喋ってる時のドーラさんカッコいいよね。」
「・・・そう?」
「ドーラだって解ってくれるさ、見かけより良い人だもん・・・ドーラさんにまる聞こえでつ♪」
「伝声管にフタが無いからな。ブリッジにまで筒抜けじゃねーか。」
「フッ・・・て感じで伝声管のフタを閉じようとするドーラさん素敵〜♪」
「・・・?何か見つけた様だが。」
「ゴリアテだ!真下にいるぞ!」
「ゴリアテさんって、ほとんど空に浮かぶ要塞ですよね。私と同じで。」
「ゴリアテさんの砲撃カッコ良い〜♪」
「あんたら・・・」
「綾波さんもカッコいいと思いますもんね?」
「・・・え?」
「ね?」
「・・・はい。」
「ちょっとは否定しなさいよ。」
「でもさ、あの弾ってなんで雲に当たって破裂してんの?」
「雲に当たってというよりは、信管で爆発させているのでしょうね。時限式なのか近接作動式なのかは分かりませんが・・・」
「ムスカ!なぜ追わん!逃がすと厄介だぞ!」
「雲の中では無駄骨です。ですが・・・ご心配なく、その為のゴリアテです。」
「混ぜるな混ぜるな。」
「将軍が立ってるのにムスカがふんぞり返って座ってるってのは・・・どっちが上だか解らんな。」
「しかし、本当に空中要塞と言って良い飛行船だな。このゴリアテとやらは・・・」
「私にはオーバーテクノロジーの塊としか見えません・・・こんな飛行船ありえませんから。」
「予想より進路が北だった・・・って航法やってるドーラさん(;´Д`)ハァハァ」
「(;´Д`)ハァハァ」
「お前ら・・・」
「ところでパズーは何やってんだ?」
「見張り台を蛸にするんですよ。」
「くだらない事を言ってんじゃないわよ。蛸じゃなくて凧でしょ。」
「シータの事を心配するドーラさんだ━━━ヽ(∀゚ )人(゚∀゚)人( ゚∀)人(∀゚
)人(゚∀゚)人( ゚∀)ノ━━━ !!!」
「・・・本当に良い人みたいだな。」
「電話ってコレね?おばさま♪」
「なんで私の方を見ながら言うのよ。」
「お・ば・さ・ま♪」
「るさいわよ!」
「あれ?パズーが付けてるヘンな機械って・・・何?」
「・・・電話ですね。昔の電話にはああいった形のものもありましたから。」
「この海賊の飛行船も中々万能なんだな。」
「良いですねぇ。満天の星空の元2人っきりなんて・・・」
「アンタには一生縁が無いでしょうけどね。」
「フッ、首席が何をおっしゃるやら。」
「首席ってなにがよ!」
「僕のカバンから紐を出して、そいつで僕とシータを縛って・・・って(;´Д`)ハァハァ」
「変わった趣味だよね。」
「おいおい・・・。」
「シートベルトが無いから身体固定してるだけだろ。」
「ねぇ、夜明けが横から来たらなんか駄目なの?」
「東に向かっているのに日の出が横から見えたらおかしいだろう?この世界が我々と同じ世界だという前提ならば・・・だがな。」
「あ、そっか♪」
「北へ向かってると聞いて驚くドーラさんテラモエス(・∀・)」
「ドーラさんでも間違えたりするんだね。」
「レイが言っていただろう、洋上航法は難しいと。
洋上の夜間・・・しかも、雲の中を航行している上にコンパスがアテにならないのであれば尚更だ。」
「それにしても、雲とか随分丁寧に書き込んであるんだな。」
「確かナウシカでも風景とか綺麗だったもんね。」
「ナウシカ・・・?」
「後で見せたげるよ。そういう映画があんの。」
「パズーさんが大きい雲って言っただけで低気圧の中心だって解っちゃうドーラさん(;´Д`)ハァハァ」
「(;´Д`)ハァハァ」
「あんたら、いい加減にしなさいよ・・・。」
「なんかよく解らんが海賊一行大ピンチだぞ。」
「大ピンチってヤツですね。」
「だからピンチなんだってば。」
「あ。」
「?」
「ゴリアテさんキタキタキタキタ━━━(゚∀゚≡(゚∀゚≡゚∀゚)≡゚∀゚)━━━━!!」
「・・・・・。」
「空気の読めないゴリアテさんの連続攻撃カッコヨス(・∀・)」
「弾が爆発してるね。やっぱり信管が付いてるんだろうけど・・・」
「この将軍、ガッツポーズは無いだろ・・・」
「ムスカとやらが完全に仕切っているな。これでは本当に誰が指揮官なのか解らん。」
「あのさ、ちょっと気になったんだけど・・・」
「なんだ?」
「前に出てきた時、ムスカ大佐が手は打ちますって言ってたけど・・・なんかやったっけ?」
「・・・知らん。
海賊船の後ろからゴリアテが出てきたのだから何かしらやったのかもしれんが・・・具体的な描写が無いのではなんとも言えんな。」
「パズーとシータの乗った凧が海賊船と切り離されちまってるが・・・大丈夫か?」
「アンビリカルケーブル切れちゃいましたしね。」
「アンリビカルケーブルじゃないっての。」
「雷がまるで龍の様に見える・・・だから龍の巣か。」
「パズーがなんか幻覚見てるね。」
「脳内麻薬でラリっちゃったんじゃないですか?」
「そういう事を言うの止めなさいって。」
「しかし、あのような凧でよく飛んでいられるものだ。雷が直撃したにも関わらず・・・」
「雲を抜けて・・・どっかに着いたみたいだな。」
「ラピュタだろ?ここまで来て別の場所に不時着なんて話があるはずない。」
「プルツーさぁ、もう少しドキドキワクワクして見たら?」
「ワクワクテカテカ」
「・・・余計なお世話だ。」
「でもさ、ホントちょうど良い場所に不時着したよね。これが絶壁とかだったりしたら・・・」
「パズーさんとシータさんが凧から落下して衝撃の映像スペシャルになってしまいます。」
「・・・んなモン誰が見るのよ。」
「ラピュタについておおはしゃぎだな。この2人。」
「シータってのはラピュタに行きたくないとか言ってなかったか?この女・・・」
「あ。」
「?」
「別のロボットさんキタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!!!」
「キタ━━━ヽ(∀゚ )人(゚∀゚)人( ゚∀)人(∀゚ )人(゚∀゚)人( ゚∀)ノ━━━
!!!」
「凧を持ち上げて・・・こいつは何をするつもりだ?」
「素晴らしい事です。」
「凧を持ち上げただけの様だが・・・」
「なんか、鳥の巣の上に不時着してたみたいだな。」
「かなりのピンポイントでね♪」
「言葉が解るのかと思ったらそんな気がするだけって、この女・・・」
「プルツーってシータの事嫌いなの?」
「なぜだ?」
「ほら、さっきから目の仇にしてるじゃないですか。」
「・・・別にそんなつもりは無い。思った事を言ったまでだ。」
「これがラピュタ・・・まさに空中庭園と言ったところだな。」
「建物の中は流石に密林になってるのか・・・。」
「でも、あの建物もスゴイよね。壁がスケスケだよ?」
「プライバシーも何もあったものじゃないですけどね。」
「別に全部の壁がああなってるワケじゃないでしょ。」
「なんかどっか広いトコに着いたみたいだぞ。」
「随分な大樹だな・・・。なんだあれは?」
「マナの樹ですよ。世界を支える大事な樹なんです。」
「嘘を言うんじゃないっての。」
「じゃあ、この〜木・なんの木・気になる木で♪」
「・・・もういい。お前達に聞いた私が馬鹿だった。」
「呆れられちゃいましたね?」
「なんで私に相槌を求めるのよ?」
「だって、お前達ですよ?」
「あんたと一緒にすんじゃないわよ!」
「壊れたロボットさんがいっぱいだね。なんかかわいそう・・・。」
「形あるものはいつか壊れるものだ。仕方あるまい。」
「このロボットは要塞で暴れたヤツとはタイプが違うんだな。」
「そなの?」
「腕をよく見てみろ。空を飛ぶときに翼を生えさせた突起が無いだろう?」
「ホントですね。全然気が付きませんでしたです。」
「あ、キツネリスだ〜♪」
「キツネ・・・リス?」
「そーいう動物なの。いちいちツッコミ入れない。」
「む?」
「なんか爆発したな。」
「ラピュタの裏側はアレだな。もろ廃墟っぽい感じだ。」
「廃墟美というヤツですね。」
「・・・そう?」
「あ、ゴリアテさんだ♪」
「・・・ドーラ一行もさすがに捕まっているか。飛行船がひっくり返ったあの状況でよく生き残れたとも言えるが。」
「中は宝の山だって。」
「うらやましいのか?」
「別に。あんま興味無いし・・・」
「それよりあの将軍さんに注目ですよ。ウインクするあたり中々のお茶目さんです♪」
「お茶目さんってをい。」
「こら〜っ!ネコババしゅるなぁ〜!」
「しかし、すごい樹の根だな。」
「マナの樹ですから。」
「違うっつってるでしょうが。」
「軍隊の人達いろいろ略奪してるっぽいけど・・・良いの?」
「良くはあるまい。もっとも、軍紀が乱れているというほどでも無いようだから、さほど問題があるとも思えんがな。」
「このままだとムスカが王になってしまうって・・・元々王族なんですけどね、彼。」
「そうなのか?」
「そですよ。後でシータさんの一族と元々一緒だったって話が出てきますもん。」
「・・・・・。」
「あ。」
「あ・・・!」
「・・・先の展開を話したな?第五使徒ラミエル・・・お前を殺す。」
「や、やだなぁ。ヒイロさんの真似なんかしても面白くないですよ♪」
ぱきゅーん!
「耳に弾が!耳に弾がぁああ!」
「・・・耳?」
「ネタをパクるのはいい加減にしなさいっての。」
「誰も私の心配してくれないんですか!酷い!
サキエルさん、サキエルさんは助けてくれますよね?」
「・・・まぁ、アレだ。銃弾の一発や二発食らっても死にはしないだろ。」
「ぎゃあああああぁぁぁぁぁぁ!」
「懺悔は済んだか?ひし形。」
「プルツーさんが銃を振り回してるぞ〜!殺される〜!」
「・・・あんたでも一応殺されるって言うのね。」
「あのさぁ、いくらなんでも銃を撃つのはまずいんじゃないの?」
「一時的精神錯乱ってヤツだ。私、錯乱しているだろう?」
「そういう問題じゃないんだけど・・・」
「ラピュタほったらかしで良いのか?話、進んでるぞ?」
「う・・・、仕方ない。・・・今回は許してやる。」
「助かったぁ〜・・・。」
「下からまわれるって・・・あからさまに崩れそうだよね、あそこ。色が他と違うし。」
「案の定崩れてるな。よくあんな体制でしがみつけるもんだ・・・。」
「アレがマシュマー様だったら落下しちゃってるよね♪」
「・・・・・。」
「あれ?言い返さないの?」
「その時になってみなければ解らんが・・・正直、あのパズーとやらと同じ事が出来るとは断言できん。」
「ありゃ、なんかムスカ出てきたぞ。」
「何か探してるみたいだが・・・妙な入り口が出てきたな。」
「ここでシータさんの体当たりですよ。」
「あの黒眼鏡、倒れた時に銃を撃ってるぞ。もう少し角度がズレていたら・・・」
「ムスカ大佐に当たっちゃうよね♪」
「当たっちゃうじゃ済まない様な・・・」
「シータってのはもう五冠王・・・それ以上いってるな。すげー行動力してるよ、ホント。」
「パズーとやらも上に敵兵が居ると言うのに娘を呼んでいる場合ではないぞ。敵に自らの所在を明らかにしてどうする。」
「しっかり撃たれてるしね。当たってないけど。」
「手投げ弾のプレゼントキタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!!!」
「死んだろ。」
「それだと映画がここで終わっちゃうし・・・」
「ゴリアテの方で何かあったみたいだが・・・なんだ?」
「周囲の兵士がほとんど集められる様な状況だ。只事ではあるまい。」
「お、パズーだ。やっぱ生きてたか。」
「手投げ弾の爆風を受けたのに生きているのか・・・」
「どっかの隙間にでも隠れてたんじゃないの?さすがに直撃はしてないでしょうし。」
「でもさ、こうなってくると兵隊さんの今後が心配だよね。」
「は?」
「ネズミの始末に失敗したな、大尉。死んだ2人の部下が任務を遂行しろと言ってるぞ。
とか将軍に言われたら死亡フラグ成立しちゃうじゃん。」
「フランシス・X・ハメル准将キタキタキタキタ━━━(゚∀゚≡(゚∀゚≡゚∀゚)≡゚∀゚)━━━━!!」
「・・・何の話だ?」
「死んだ2人って・・・?」
「ムスカが無線機を全部ぶっこわしただと!」
「波平将軍ご立腹です♪」
「兵を集めろ!スパイ狩りだ!」
「やはり軍紀はそれほど乱れてはいなかった様だな。命令に従い整然と行動している。」
「入り口を探すにしたって・・・飛行石が無いと無理じゃないのか?」
「そこまで考えてないんじゃないの?」
「ムスカご一行はラピュタの中を移動中か。」
「妙な石が浮かんでいるな。ラピュタの中枢とか言っているが・・・」
「お前達はここで待て。」
「氏ねって言ってるようなモンだよね。」
「王族しか入れない聖域・・・か。」
「シータさんは王族ですけどムスカさんが何で入ってるんでしょうねぇ?」
「白々しいぞ、ひし形。」
「王族しか入れないはずなのに木の根は入っちゃってるけどね。」
「一段落したらすべて焼き払ってやる。」
「焼き払え!」
「それは作品が違う・・・。」
「ムスカ、さっきから木の根を目の仇にしてないか?」
「足元に水が来ただけでビビってます♪」
「結構、小心者っぽいよね。」
「部屋の中心で木の根を引っ張ってるが・・・何をしてるんだコイツは?」
「ここで私の登場ですよ。」
「アンタじゃないでしょ。ひし形違いよ。」
「黒い石ってのを見つけて興奮しとるな。」
「あは、はっは、ひゃはぁ、読める、読めるぞ!」
「完全にイカれてるな。この眼鏡・・・。」
「シータさんの一族と元は一つの王家だったなんて!なんという数奇な運命でしょう!」
「お前は黙ってろ。」
「ムスカさんも頭に虫を付けて御高説なんてお茶目さんですねぇ。」
「虫くらい払えとも思うが・・・」
「何か爆発した様だな。」
「流石に爆薬程度じゃビクともしないんだな。」
「駄目だよね。表面で爆発させたってただの花火なんだから。やっぱり穴掘って中に核爆弾仕掛けないと♪」
「・・・お前は何を言ってるんだ?」
「黒眼鏡の人、やっぱりフラグ成立しちゃいましたね。」
「・・・ムスカとやらに忠実に従っていたのにこの末路か。哀れだな。」
「散々こき使われた挙句が・・・これか・・・。」
「そういうことだぁっ!って、ドドリアさんのアッパーで吹き飛ばされるワケですよ。」
「何の話してんのよ、あんたらは・・・。」
「あ、根っこが切れてパズーが・・・」
「死んだろ。」
「だから、それじゃ物語が終わっちゃうって。」
「ギリギリで別の木の根に飛び移れてます♪」
「アレがマシュマー様だったら落下しちゃってたよね♪」
「・・・多分な。」
「あれ?負けを認めちゃうの?」
「・・・負けとかそういう問題では無いがな。正直あんな真似ができるとは断言出来ん。」
「何か妙な突起が出てきたが・・・」
「え〜と、アレはですねぇ・・・」
「・・・言わなくていい。」
「波平将軍突撃しちゃってるね。」
「やっぱり無能にしか見えないけど・・・」
「このパズーとやらの身体能力は信じられん高さだな。腕だけの力で根から根へ飛び移るとは・・・」
「さっきの将軍が来たな。あそこは・・・何かの展望台みたいだ。」
「言葉を慎みたまえ。君はラピュタ王の前にいるのだ。」
「貴様、正気か?」
「・・・当然の反応だな。」
「見せてあげよう。ラピュタの雷を!」
「な・・・!なんだ、あの爆発は?」
「核・・・あるいはそれに類するモノだろう。」
「ねぇ、ソドムとゴモラって何?」
「ムスカとやらが言っているだろう。旧約聖書という古代聖典に出てくる都市の名前だ。
確か神が両都市を滅ぼしたとなっていたと思うが・・・この世界ではラピュタが滅ぼしたという事になっているのだろう。
ちなみにラーマヤーナとはインドで伝えられている叙事詩の事だ。」
「ふーん。」
「素晴らしい!ムスカ君!君は英雄だ、大変な功績だ!」
「撃ったって無駄なのにね。」
「だが、判断としては至極マトモだ。このままヤツを放っておいては、この世界の軍事バランスを崩してしまうだろうからな。」
「でも、シータも気が利かないよね。」
「兵隊達を助けようとしてるのにか?」
「あ、そこじゃなくて。」
「は?」
「ムスカ大佐が雷を撃つ時にさ、シータが
お待ち下さい!我が艦隊の先鋒が焦点前に!大佐ぁ!
とか言ってればもっと面白くなったのにと思って♪」
「それは単なるお前の好みだろう!脈絡無く話を混ぜるんじゃない!」
「我が艦隊って・・・?」
「波兵将軍落下しちゃいました。」
「これは死んだな。気の毒に・・・」
「ロボットがたくさん出てきたね。」
「こいつらにはさん付けしないのか?」
「だって可愛く無いんだもん。」
「あのロボット、四つん這いでも動きが早いんだな。要塞のヤツは手足の一部が欠けてたから遅かったのか。」
「ゴリアテさんキタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!!!」
「全員を収容する事は出来そうにないか・・・。エンジン始動させているし。」
「・・・かと言って、全員の収容を待っていればゴリアテそのものにも被害が及ぶかもしれん。非情だが・・・妥当な判断だろう。」
「あんたら、海賊一行の事もちょっとは気にしなさいよ。」
「フラップターを調べな!」
「あの機体はフラップターって言うのか・・・。」
「ゴリアテも案の定、さっさと出発しちまってるな。」
「兵隊さん、かわいそうだね・・・。」
「見捨てられた兵士の人たちカワイソス(´・ω・`)」
「仕方ないでは済まんが・・・仕方あるまい。ロボットに取り付かれればゴリアテとて無事では済まんだろうからな。」
「当分2人っきりでここに住むのだからな。・・・なんか大佐イヤらしいんですけど。」
「ヘンな深読みすんじゃないわよ。」
「ははっ、さっさと逃げれば良いものを!」
「逃げたのかと思ったら、ゴリアテは戦うのか。誰が指揮執ってんだろ。」
「誰かは知らんが判断としては妥当だろう。今後を考えればラピュタをこのまま放置してはおけんからな。」
「ただ単に監督さんがゴリアテさんの砲撃シーン入れたかっただけだったりして♪」
「それは・・・ありえないとも言い切れないわね。」
「だが、ラピュタの防御の前にはゴリアテの砲撃も通用していないな。砲弾が砕け散ってるだけみたいだ。」
「そんな中で木の根にしがみついてるパズーって凄いよね。」
「しかも、ゴリアテの至近弾を受けて吹き飛ばされたにも関わらず・・・ほぼ無傷で生きてるぞ。」
「なんつー頑丈なヤツだ・・・。」
「どう見てもサイヤ人です。本当にありがとうございました。」
「違うでしょ。」
「ラピュタからロボットが射出されてるな。ゴリアテを攻撃するつもりか・・・。」
「あの角度のゴリアテさんもカッコいい〜♪」
「パズーって本当に人間か?ほぼ垂直になってるトコをよじ登ってるぞ。」
「しかも、ロボットつたってさらに登ってっちゃってるしね。」
「とてもではないが真似の出来る動きではないな・・・。」
「あ。」
「ゴリアテが爆発したな・・・。」
「なんか弱すぎません?」
「あれほどの高出力のビームを放てるロボットを多数相手にして数十秒と言えど持ちこたえたのだ。
及第点は十分にとっているとは思うが・・・。」
「おお!見ろ、人がゴミの様だ!」
「有名台詞キタキタキタキタ━━━(゚∀゚≡(゚∀゚≡゚∀゚)≡゚∀゚)━━━━!!」
「なんてヤツだ・・・。」
「ムスカ大佐、女の子をグーで殴ってますよ?」
「・・・褒められた行動とは言えんな。」
「でもさ、せっかくゴリアテ出てるのにちょっと足りなかったよね。」
「は?」
「だからさ、もすこし掘り下げた演出が欲しかったかな〜と思って。
え〜と・・・、例えばこんな感じかな?」
男たちのゴリアテ
─ゴリアテブリッジ─
「・・・により、将軍閣下は壮絶な戦死を遂げられたとの事です。」
「閣下・・・。」
「本艦はラピュタより離脱を完了。しかし、上陸兵の収容は間に合いませんでした。
各隊で人員の集計を行っていますが、かなりの兵が乗り遅れてしまった様です・・・。」
「・・・彼ら多くの英霊の死を無駄にはせん!総員第一種戦闘配置!」
「で、ですが、ラピュタの戦闘力は計り知れません。ここは一度退却を・・・」
「計り知れない力を秘めているからこそ放っておくわけにはいかんのだ。
援軍の要請が出来ない以上、我らがここで踏み止まり叩くしかない。面舵25度!」
「は!」
「戦闘指揮所へ通達、これより本艦は目標に対し砲撃戦を開始する!」
「了解しました!」
─ゴリアテ戦闘指揮所─
「シーマ様。直ちに砲撃を開始せよ、との事です。」
「フフフ・・・あたしゃ気が短いんだ。すぐ楽にしてあげるからねぇ。」
「現在、主砲副砲全てに通常弾が装填されていますが・・・いかがなさいますか?」
「さっさとぶっ放しておしまい!・・・ゲルググは?」
「今、出ます!」
「よーし。」
ドーン!ドーン!ドドーン!
「初弾命中!ですが・・・有効弾は認められません!」
「あんな骨董品すら壊せないのかい・・・歯がゆいねぇ。」
「申し訳ございません。」
「主砲は徹甲弾に変更!副砲そのまま!目標下部の半球体に集中攻撃!」
「了解!5斉射後には徹甲弾を撃ち出せます!」
─ゴリアテブリッジ─
「さすがは空中要塞・・・一筋縄ではいかんか。」
「間もなく主砲による徹甲弾での砲撃に移るとの事です。」
「うむ。」
「え?これは・・・!」
「何か?」
「高熱源体多数感知!真っ直ぐ本艦に向かってきます!3時の方向です!」
「ろ、ロボットだーっ!」
「なんだと!」
─ゴリアテ戦闘指揮所─
「シーマ様!ロボットです!ロボットが空を・・・!」
「あの化け物が空を飛べるなんて聞いてないぞ!ゲルググはどうした!」
「全機落とされています!」
「チッ、大事な機体を・・・!」
「い、いかがなさいますか?」
「全砲門三式弾に変更!敵を寄せ付けるな!」
「りょ、了解!」
─ゴリアテブリッジ─
「ロボットの動きが速すぎて対応出来ません!第一・第三火薬庫、第六機関室で火災発生!」
「ぬぅ・・・。おのれムスカ、獅子身中の虫めっ!」
ドォォォォォン!(爆発音)
「きゃあ!」
「状況は!」
「メインタンクに直撃!これ以上は高度が維持できません!」
「ガトー少佐!艦の後部はすでに火の海です!このままでは・・・!」
「もはやこれまでか・・・!
艦への延焼を少しでも防げ!動ける者は艦首に移動、不時着水に備えろ!」
「了解!」
「総員に艦首への移動を伝えます!」
「ユウキ伍長、後はまかせる・・・私はノイエ・ジールで出る。」
「そんな・・・今、出てはロボットに狙い撃ちにされます!それに格納庫にはすでに火が・・・」
「フフフ・・・」
「・・・中佐!」
「・・・しかし、柔らかい脇腹を突かれるとは思いませなんだなぁ。」
「・・・・・!」
「・・・てな感じで話が進んでたら超燃え燃えじゃん♪」
「そうか?」
「なんでラピュタの話にガトーやら何やらが出てくんのよ。」
「イメージですよイメージ♪」
「ゲルググとかノイエ・ジールとか思いっきり・・・」
「あとは戦争映画のお約束で、
開始1時間くらいで死亡フラグ立っちゃう結婚予定の人が出てくるとか
火が回っちゃったゴリアテん中で、閉鎖した防火扉の向こうから扉を叩く音が聞こえる演出があったりとか
燃えさかる機関室で機関士長が「エンジンさえ動いていれば船はどうとでもなる!」って部下に檄を飛ばしたりとか
一方的な戦闘なんだけど、たまーにロボットを撃ち落とす描写があったりとか
落下する砲塔からギリギリで脱出する話があったりとか
「メーディーック!」って叫ぶシーンがたくさんあったりとかすれば、ほぼパーペキ♪」
「・・・おいおい。」
「どっかで見たような演出ばっかりだな。」
「だからお約束なんですよ♪」
「そうそう♪」
「ラピュタに話戻すけどよ、
ムスカのヤツ最初は余裕で歩ってたのに最後は全力疾走じゃねーか。」
「いつの間にかそんなに話が進んでたのか・・・。プル、お前のせいで見逃したじゃないか。」
「いつの間にか玉座の間とやらだからな。」
「(´・ω・`)ショボーン」
「シータさん、追い詰められてるのに強気です。」
「人は土から離れては生きられないのよ!」
「その台詞って、アステロイドベルトまで行った人間が戻ってくるっていうのはな、
人間がまだ地球の重力に惹かれて飛べない証拠だろって台詞に似てません?」
「その台詞、貴様が口にするな!」
「ムスカ、ついにシータを撃つか。」
「髪が短くなったシータさんテラモエス(・∀・)」
「アンタは何にでも萌えるんかい。」
「アスカさんも短くしてみてはどうです?」
「なんでアンタの好みに合わせなきゃならんのよ。」
「え?私の好みはありのままのアスカさんですが何か?」
「るさい!んな鳥肌立つ台詞言うんじゃないわよ!」
「ひざまづけ!」
「命乞いをしろ!」
「小僧から石を取り戻せ〜!」
「うるさい!気が散る!黙ってろ!」
「(´・ω・`)ショボーン」
「石は隠したなんて・・・そんなハッタリに騙されるヤツがいるのかね。」
「そこに居るじゃん。石の在り処を言え!なんて完全に騙されちゃってるし。」
「三分間待ってやるって、ある意味フラグ成立ですよね。」
「なんで待とうなんて思ったのかしら。」
「弾を装填しているところを見ると・・・あの拳銃の残弾が無かったのではないか?
もっとも残弾が無いのはパズーとやらも一緒だが、ムスカとやらにはそれを知る術は無い。」
「じゃあさ、もしかしたら三分間待つって言った時には
これが我が逃走経路だ!貴様はこのムスカとの知恵比べに負けたのだッ!とか内心勝ち誇ってたりして♪」
「・・・逃走経路?」
「時間だ!答えを聞こう!」
「バルスキタ━━━ヽ(∀゚
)人(゚∀゚)人( ゚∀)人(∀゚ )人(゚∀゚)人( ゚∀)ノ━━━ !!!」
「ここで私が天井を突き破って急上昇ですよ。」
「アンタじゃないでしょ。」
「今、思ったんだが・・・シータはどうやってパズーに滅びの呪文を伝えたんだ?
口に出すと発動するんだろ?」
「そういえばそだな。」
「パズーとやらが読唇術でも使えた・・・と、そう考えるのが自然か。」
「自然じゃないわい。」
「へぁ〜、目が、目がぁ〜!」
「伝説の名台詞またキタ━━━ヽ(∀゚ )人(゚∀゚)人( ゚∀)人(∀゚ )人(゚∀゚)人(
゚∀)ノ━━━ !!!」
「こいつは目をやられ、ラピュタは崩れ・・・終わったな。」
「結構綺麗に崩れていくな。こういうのを巻き戻して見ると面白そうだ。」
「あ、それもそうだね。やってみよっか。」
「止めろ!今、見てるって言ってるだろう!」
「ドーラとやらも限界まであの2人を待っていたのだな。さすがにこれ以上は無理の様だが・・・」
「ラピュタがドバーと崩れ始めちゃいましたね。」
「そういえばさ、ムスカ大佐ってまた出てくるんだよね。」
「そんな馬鹿な・・・。普通アレで終わりだろう?」
「落下していく瓦礫の中にムスカ大佐が混じってるんですよ。」
「え?どこだ?」
「もう画面から消えちゃいましたけど。」
「もっと早く言え!」
「海賊連中はみんな無事だったみたいだな。」
「シータ、良い子だったのに・・・」
「プルツー、失恋しちゃったね。」
「は?」
「ほら、プルツーさんお気に入りのお髭の海賊さんがシータ萌えだから。」
「うるさいと言ってるだろう!いい加減にその話題から離れろ!」
「そういえばあの2人はどうなったのだ・・・?」
「生きてるだろ。ここまで来て死ぬはずも無い。ほら。」
「髪の短いシータさん(;´Д`)ハァハァ」
「・・・・・。」
「しかし、よく生きてたよな。あんな豪快に崩れてたのに。」
「マナの樹の根が守ってくれたんですよ。」
「でも、随分都合良くグライダーがあるモンだな。」
「ほら、ラピュタ崩れちゃいましたから。」
「それだと鳥さんの巣も落下しちゃったって事・・・?」
「いや・・・、よく見ろ。パズーとシータとやらの上陸地点は崩れてはいないぞ。」
「じゃあ、なんであんなところにグライダーが・・・?」
「プルツー、細かい事は気にしない気にしない。」
「ケンチャナヨ精神ですね。」
「あ、キツネリスのロボットさんキタ━━━ヽ(∀゚ )人(゚∀゚)人( ゚∀)人(∀゚
)人(゚∀゚)人( ゚∀)ノ━━━ !!!」
「あそこだけは平和なまんまだな。」
「海賊一行は・・・あれだけの人数ではフラップターとやらでも上昇は出来んか。」
「シータだ!」
「シータだ!」
「パズーさんって彼らにとってはおまけっぽいですね。」
「ドーラという海賊、嬉しそうな顔をしてる・・・。本当に人が良いんだな。」
「おばさま!」
「るさいわよ!」
「アスカさんに言ったんじゃないのに・・・シクシク。」
「物語はここで終わりの様だな。海賊一行とも別れそれぞれの道をゆくか・・・。」
「結構、面白かったな。」
「で、この映画が結局何だったんだ?」
「へ?」
「へ?じゃない。これに関係する質問があったんだろう?」
「あ、そうそう。大和とゴリアテが戦ったらどっちが強いのかな?と思ってさ♪」
「そんなくだらない事のために・・・頭痛くなってきた。」
「いーじゃん。面白かったでしょ?」
「それはそうだが・・・」
「結局、どっちが強いんでしょうかねぇ。」
「ほらファースト、アンタの出番よ。」
「・・・・・・・・。」
「熟睡してるな。」
「ちょっと!肝心な時に寝てるってのはどういう了見よ!」
「・・・そう怒るな。これまでほとんど連続で解説を続けてきたのだ。寝かせておいてやれ。」
「補欠の誰かさんと違って途中で待機任務にも就いてましたしねぇ。」
「うるっさいわね〜!いいから誰かこの朴念仁を起こしなさいよ!」
「私は気が進まんが・・・」
「おはようございます、モーニングコールでございま〜す。さぁ起きましょう。」
「そんな、小さい声で起きるわけないでしょ。」
「牛が逃げたぞ〜!大暴走だ〜!
集団大暴走だ〜!起きろ〜!」
「・・・・・・・・・・・・・・・。」
「まだ起きないね。」
「綾波さんも中々のつわものですね。普通、ここで起きるんですけど。」
「なんで?」
「そうしないと映画が先に進まないじゃないですか。」
「んなの知らんわい。」
「ん・・・」
「おはよ♪」
「・・・おはよう・・・・ございます・・・・・・?」
「アンタも肝心な時に寝てるんじゃないわよ。話が止まっちゃったでしょうが。」
「・・・はぁ。」
「でさ、大和とゴリアテってどっちが強いの?」
「私としてはゴリアテさんに一票なんですけど。」
「どうでも良い話だがな。」
「で、どーなのよ?アンタの取り柄なんてこういう質問に答える事くらいなんだからさっさと答えなさいっての。」
「・・・・・・・・・・。」
「ファースト!人の話聞いてんの?」
「・・・え?・・・・・あ・・・・・はい?」
「寝ぼけるなーっ!」
「す、すみません・・・。
では、説明を再開しますので、とりあえずいつもの場所へ戻りましょうか。」