「次のお題はこちらです。」
トレマーズ2 1995/米
「これは?」
「以前ご紹介したB級映画の傑作トレマーズの続編です。」
「ああ、陸のジョーズとか言ってたアレか。で、面白いのか?」
「まぁまぁでした。」
「ふーん、今回は辛口じゃないんだな。」
「元々面白くないと思ってたのでその反動かもしれません。
それなりに楽しめましたから。」
「ふーん。」
「ストーリーは前回の続きらしく、便利屋さんの片割れのアールさんが出てきます。
前回退治した化け物が別の土地に出現、その始末を依頼される・・・と。」
「便利屋の片割れ?もう片方は?」
「さぁ、スケジュールの都合なんじゃないですか?出てません。」
「スケジュールとか言うなよ・・・。」
「劇中で、その片割れのバルさんは
結婚して嫁さんがいるから断ったんだろうみたいな事をアールさんが言ってましたけどね。
そういう事にしておいてあげましょう。」
「なんで上から目線なんだ?お前は。」
「で、今回の化け物退治ですが、ある程度準備もしていたのでサクサクと進んでいきます。」
「前回は4匹で苦戦してたのにな。」
「ま、エイリアンとエイリアン2みたいなものでしょう。
しかし、化け物のあまりの数の多さにアールさんは途中で助っ人を呼びます。」
「助っ人?」
「前回のガンマン夫婦の片割れなんですけどね。
やっぱりこちらもスケジュールの都合からか奥さんは出演してません。」
「またかよ・・・。」
「劇中では三行半を食らったみたいな事を言ってましたけど・・・
まぁ、そういう事にしておいてあげましょう。」
「だから、なんで上から目線なんだ?」
「さて、とりあえず順調に化け物退治が進んでいたのですが
ある時化け物が変異を始めます。」
「なんだそりゃ?」
「成体の身体から子供が出てきたんです。それもこれまでの形とは違った容貌の。」
「違った形って・・・そんなに違うのか?」
「え〜と・・・これまでのが芋虫だとしたら、今回の子供は・・・例えて言うなら・・・え〜・・・・・・」
「もったいぶるなよ。なんだ?」
「だって、こんな表現するとどこからか苦情が来ないかと心配で・・・」
「いまさらだろ。遠慮せずにさっさと言いな。」
「毛と目の無いチョコボ?」
「遠慮しろ!よりにもよってマスコットキャラを化け物の例えに使うな!」
「だから言ったじゃないですか♪」
「黙りな!」
「まぁ、今回は前回みたいな知恵比べはそれほどなく、
最後は爆弾でドカーンでしたからね。少し大味な気もしましたが、それなりに楽しめました。
アールさんの恋の話も少しは入ってましたし。」
「ふーん。」
「そういえば、存在感の薄い仲間の人がいつの間にか食べられちゃってましたね。
今の今まですっかり忘れてました。」
「いつの間にかって・・・ちゃんと覚えとけよ。」
「だってキャラが立つ前にお亡くなりですから。仕方ありませんよ。」
「・・・で、見る価値あんのか?」
「時間があれば?」
「質問に質問で返すな。」
「それでは今回も街行く人に聞いてみましょう。」
「またかよ・・・」
Q.トレマーズ2はいかがでしたか?
「見てないっての。知らんわよ。」
「少しは人選考えろよ・・・」
「まぁ、お約束という事で。気にせず次の人に聞いてみましょう。」
Q.トレマーズ2はどうでしたか?
「感動しました。最後のシーンなんか泣いちゃいました。また見たいです。」
「おい、なんで前回といってる事が同じなんだ?」
「だって、台本にそう言えって書いてあ―――」
「ヤラセにしても手抜き過ぎだろ・・・」
「でも、映画の宣伝でよくあるじゃないですか。
映画を見た観客さんの感想で感動しました。とか泣いちゃいました。とか。」
「だからって真似してどうする。」
Q.トレマーズ2はご覧になりましたか?
「見ましたよ。前作と比べるとちょっと・・・でしたけどね。」
「正直、前作と比べるのは酷でしょうね。」
「原理主義者みたいな事言ってんなよ。」
Q.どこか良い点はありましたか?
「前作を知ってると思わずニヤリとしてしまう台詞があるって事ですね。
ああ、あの二人はうまくいったんだな・・・みたいな。ね?」
「なんで私に同意を求めんのよ。」
「うまくいったって?誰の話だ?」
「前作のバルさんとロンダさんの事でしょうね。多分ですけど。
最後の最後にキスシーンでハッピーエンドですから、ああいうのは良いですよね。」
「お前には縁遠い話だけどな。」
「無縁なドライさんは黙って♪」
「うるさい!」
Q.トレマーズ2はどうでした?
「どうでもいいよ、僕もう期待してないから。萌えっ娘なんか影も形も無かったからね。」
<プライバシー保護のため音声は変えてあります>
「こいつは・・・」
「まぁ、そういう見方もあるという事で。
さて、今回のトレマーズ2の評価はこのような感じになってます。」
トレマーズ2 1995/米
ノリのよさ度 ★★★☆☆
それなり度 ★★★★☆
相棒ウザいよ度 計測不能
「相棒?誰?」
「今回初登場のアールさんの相棒役の人なんですけどね、彼はいなかった事にしましょう。
前作のバルさんとの掛け合いには程遠い出来でした。」
「存在抹消かよ・・・。」
「彼、うるさいだけで完全に空回りしてる役でしたからね。
あんな相棒なら、むしろいない方が良かったんじゃないかと思います。」
「やっぱ辛口だ。」
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