「次のお題はこちらです。」
トレマーズ 1989/米
「これは?」
「B級映画の傑作とか言われてます。低予算なのに面白いとかなんとか。」
「で?これはどんな映画なの?」
「陸のジョーズです。」
「は?」
「聞こえませんでしたか?陸のジョーズです。」
「いや、そんな説明じゃよくわかんないからさ・・・。」
「つまり、陸で化け物に襲われてうひゃ〜な映画なわけです。
ちなみに、低予算な映画との事なので無駄にエキストラが多いとかそういう話にはなりませんから。」
「また低予算かよ・・・。」
「今回の低予算は褒め言葉ですよ。低予算なのにこんなに面白い作品が作れるという好例です。」
「で、どんなストーリーなのさ。」
「だから、陸で化け物に襲われてうひゃ〜。」
「そんな説明で分かるか!いつものジャカジャンとか言ってるヤツの方がまだマシだ!」
「だって、そこまで説明する必要が無いんですよ。ホントに陸で化け物にうひゃ〜。」
「略すな!」
「ストーリーは、ある地方の街に化け物が現れて、
そこの住人の方々が時には協力し合い、時には反目しながらも化け物と戦うというものです。」
「ふ〜ん。で、面白いわけ?」
「面白いですよ。これはアメリカ映画によくある最後は爆弾でドカーンという単純なものではありませんからね。」
「は?爆弾?」
「ほら、よくあるじゃないですか。
化け物がらみの映画だと、最後は化け物を爆弾で吹き飛ばして終わりっていうお約束。」
「それが?」
「このトレマーズでも爆弾は確かに出てきますが、単に爆発させて終わりというものではありません。
確かに爆弾で倒す事もありますが、それだけで倒せる相手でもないんです。」
「はい?倒したり倒さなかったりって・・・化け物って普通一匹じゃないの?」
「この映画だと化け物は計4匹です。
それら異形生物に対し知力を尽くして戦う・・・しかも住人が。」
「住人かよ。」
「しかも、その住人は化け物に対して全くの無知な状態から始まりますからね。
よくある映画で出てくるような解説役となりえる専門家っぽい人とかも出てきませんし。」
「素人ばっかかよ。」
「まぁ、見たことも聞いたことも無い化け物が相手ですからね。
その化け物の実態も、話が進むうちに徐々に明かされていくという流れになってます。」
「ふ〜ん。」
「ところどころ少々グロいかな?と思えるシーンもありますが、
こういった映画にしては割と明るいノリで話が進んでいきます。
陸のジョーズと言っても、あそこまでおどろおどろしい感じはありません。」
「明るいのか?」
「物語の舞台となる風景が基本的に快晴の真昼間の砂漠ですからね。
それでも、怖いと思えるシーンはありますのでそのあたりの描写は良いと思います。」
「で、どんなふうに話が進むんだ?」
「いまさらですが、ネタバレになるので止めておきましょう。」
「本当にいまさらだな。」
「その代わりといってはなんですが、街行く人に感想を聞いてみました。VTRどうぞ♪」
「なんだ、VTRって。」
Q.トレマーズをご覧になりましたか?
「は?知らないわよ。んな事。」
「人選を間違えちゃいました♪」
「人選ってなんだ。街行く人じゃないのかよ。ヤラセか?」
「気を取り直して別の人の感想をどうぞ♪」
「無視すんな!」
Q.トレマーズを見た事ありますか?
「ありますよ。面白いですよね、アレ。」
「人じゃねぇ・・・。」
「そんな細かい事はどうでも良いんです。黙って。」
Q.どこを面白いと感じましたか?
「便利屋さんの2人の掛け合いが好きですね。
息もピッタリで、まるで私とアスカさんそっくり♪」
「るさい!気色悪い事抜かすな!」
Q.トレマーズはどうでしたか?
「感動しました。最後のシーンなんか泣いちゃいました。また見たいです。」
「泣くシーンか、あれ?つか、なんで敬語なんだ?お前は。」
「だって、台本にそう言えって書いてあ―――」
「台本?」
「気のせいです。さて、一方ではこの様な否定的なものもありました。」
Q.トレマーズはどうでしたか?
「そうだね・・・。悪くは無かったんだけど僕としては駄目かなって思うよ。」
<プライバシー保護のため音声は変えてあります>
Q.どこが駄目でしたか?
「だって、触手あり丸呑みありなのに対象がみんな男なんだよ?
普通、ああいうシーンは萌えっ娘がくるものじゃないか!僕はそれだけを楽しみにしてたのに・・・!」
<プライバシー保護のため音声は変えてあります>
Q.そんな血涙を流さなくても。
「だって悔しいじゃないか!
期待して見てたのに襲われるのがほとんど全部オッサンだなんて間違ってるよ!」
<プライバシー保護のため音声は変えてあります>
「難しいですね。名作と言えどなかなか万人に受け入れられるものでは無いのでしょう。」
「いや、上のやつはなんか着眼点がおかしい。」
「さて、そんなトレマーズはこんな感じになってます。」
トレマーズ 1989/米
ノリのよさ度 ★★★★★
ドキドキ度 ★★★☆☆
萌え度
★★☆☆☆
「何も考えずに楽しみたい時は是非♪」
「お前はいつも何も考えてないけどな。」
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